水稲冷害研究チーム

1996年被害調査報告


1996年被害調査報告

 5月に入ってからの極度の低温が苗の活着に悪い影響を及ぼしたものと推察されましたので,田植えの早い地帯を中心に21,22日に概査してきました。調査の概要は次の通り。

 岩手県南部:5月10日〜15日頃までに移植した圃場では,葉先の枯れ(褐変,糸条に白く巻くものなど)が目立ち圃場全体が茶色っぽく見える。移植後間もない圃場は緑色に見えるのと対照的である。ひどい圃場では1株当たり苗本数が減少している。発根は見られるが,2,3cm程度しか伸長していない。活着して苗が生長を始めた圃場はほとんど見られない。

 宮城県:特に風の強い地帯では,低温と強風をもろに受け特に被害がひどい印象を受ける。岩手県南と同様に,圃場が茶色く見える。5月10日頃までに移植した圃場では,葉先の枯れが目立ち,ひどい圃場では1株本数が減少し,欠株も散見される。発根は数センチ程度見られるが,苗はほとんど動いていない。

 山形県:移植時期の早い酒田市・遊佐町などでは葉先の枯れが目立つ。例年より田植えも遅れたようである。5月10〜13日頃までに移植した圃場で被害が出ている。風の強い地帯では宮城県と同じような症状も散見される。

 秋田県:県南部の海岸に近い地帯は,酒田市と同様である。葉先の枯れが目立つ。かなりひどい圃場も散見される。

 歩いてみて,葉齢が進み活着して動きだしたという印象を与える圃場はほとんど見られませんでした。また,教科書通りの障害が現れていました。

 
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