水稲冷害研究チーム

1998年福島県稲作指導情報<浜通り版>


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県農業試験場にお願いいたします.

稲作情報第6号

平成10年9月3日

福島の米稲作情報編集会議

1. 当面する技術ポイント
1) 今後の生育予測
・ 9月1日現在、登熟速度は平年よりやや遅れているが、成熟期はほぼ平年並となる見込みである。
・ 稈長は、初星、ひとめぼれ、コシヒカリとも平年並〜やや長い。
2) 倒伏対策
・ コシヒカリ等の倒伏が予想される水田では、通水程度の水管理とし、田面の固化に努める。
・ 排水不良な水田で倒伏が予想される場合は、早急に排水対策をする。
・ 倒伏したところは可能な限り刈分けし、別調製とする。
3) 早期落水の防止
・ コシヒカリは収穫までまだ間があり、出穂後35日を目安に間断灌漑を継続し、品質の低下を防ぐ。
4) 適期収穫
・ 刈り取り適期は、初星、ひとめぼれが出穂後の積算気温900〜950度、コシヒカリが1000〜1050度を目安とするが、籾の黄化状況を観察(出穂のバラツキの大きい水田は特に)して黄化率80%の時期とする。
・ 倒伏田(発芽粒)、障害不稔発生田(茶米粒)、出穂のバラツキの大きい水田(未熟粒)では障害粒の発生が懸念されるが、これらの水田では可能な限り刈分けし、別調製とする。
5) 適正な乾燥調製
・ 収穫した生籾を放置すると着色粒が発生するので、短時間で乾燥機に搬入する。
・ 収穫した籾は水分のバラツキが大きいので、二段乾燥(夜間休止乾燥)を行う。
・ 乾燥は籾水分の毎時乾減率0.8%以下で行い、玄米水分は15.5%を目標とする。
・ 自然乾燥でも収納が遅れると同割粒・着色粒・発芽粒等が発生する。適正水分に達したら速やかに収納、脱穀を行う。
・ 籾摺りは肌ずれ防止のため、穀温を常温まで下げて行い、調製は網目が1.85mm以上の米選機を用いる。
6) 直播栽培のポイント
・ 浜通りのひとめぼれの出穂は、8月3半旬に盛期となり、4半旬にほぼ完了した。
・ 刈り取り時期は出穂後の積算気温950〜1050度を目安とし、8月15日出穂のひとめぼれで10月5日頃となる見込みである。
・ ただし、直播水稲は移植水稲に比べて出穂のバラツキが大きいため、圃場内の平均的な生育の部分で籾の黄化状況を良く観察し、刈り取り時期を決定する。
・ 水管理は、湛水直播では出穂後35日を目安に間断灌漑を継続し、登熟を進めながら田面の固化に努める。乾田直播では早期の落水は登熟を停止させ、品質の低下が著しくなるため、収穫期まで間断灌漑を継続する。


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