水稲冷害研究チーム

98年岩手県技術情報


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは岩手県にお願いいたします.

水稲技術情報 第3号

平成10年5月20日

岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

1. 概況
1) 5月15日現在、県内の70%で田植えが終了しており、平年に比べて田植えの時期が2日程度早くなっている。
2) 地帯別では、北上川下流地域では85%、北上川上流地域では53%、東南部では41%、下閉伊では44%、北部では16%となっている。
県全体では田植え最盛期(50%)が5月13日ころ、田植え終期(90%)が5月18日〜19日ころとみられる。(いずれも現在調査中)

2. 今後の技術対策
1) 取り置き苗の処分(葉いもち防除)
葉いもちの発生を防ぐためには、多発要因の一つである取り置き苗を、補植が終了したら直ちに土に埋めるなどして処分し、遅くとも6月上旬までに完全に圃場から除去する。

2) 除草剤の使い方
(1) 最近の一発除草剤は対象雑草が多い上に、殺草幅が広くなってきている(散布時期を遅くすることができる)が、田植え後日数のみで使用時期を判断することなっく、代かき後日数を考慮し、圃場を観察して殺草適期内に散布する。
(2) フロアブル除草剤については、散布前に5cmに湛水し、圃場短辺が20m、または30m(薬剤によって異なる)までは畦畔から額縁状に散布する。これを超える場合、圃場内部に入って散布する。
(3) 中期除草剤は移植後15〜30日(薬剤によっては異なる)頃までに、初期除草剤との体系で使用する。その際、同一成分を含む薬剤は使用しない。

3) 根腐れ防止対策
(1) 気温の上昇に伴って地温・水温も上がり、土壌の還元化が進み、排水不良田、稲わら鋤込み田、牧草跡の復元田などでは、硫化水素や有機酸が発生し、根腐れが起こりやすくなる。
(2) このような水田では6月上旬〜中旬の晴天の日に、中耕によりガス抜きを行い、根腐れを防止する。

次回の情報は6月5日に発行する予定です。


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