水稲冷害研究チーム
1998年岩手県技術情報
なお,詳しい内容に関する問い合わせは岩手県にお願いいたします.
農作物技術情報第10号
平成10年9月10日
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部
1. 登熟期間の水管理
1) 早期落水の防止
落水期が早すぎると、根の活力の低下や茎葉の老化等により、千粒重の低下や未熟粒の増加など、登熟不良の原因となり収量・品質が低下します。
2) 落水時期
湿田や排水不良田では出穂後30〜35日頃、排水の良い水田では35〜40日頃を目安にします。
2. 適期刈り取り(遅刈の防止)
1) 本年は、1枚の圃場内でも出穂期間が長く、出穂のバラツキが見られています。そのため、刈り取り適期の判定を正確に行うことが必要です。
2) 刈り取り適期の判定は、まず、登熟積算気温(出穂後の日平均気温の積算値)により、品種毎のおおよその適期を予測します。
圃場では、「刈り取り適期判定シート」を用い、刈り取り適期となった穂(黄化籾が80〜90%)が、圃場全体の9割以上となったら刈り取り始めとします。その際、不稔籾や極端に登熟が遅れた籾は除去して判定します。
また、水口等で出穂が遅れた部分は、必ず刈分けします。
3) 登熟期間中の日照時間が不足した場合、登熟日数を多く必要としますので、刈り取り適期判定に注意が必要です。
4) 不稔籾、褐変籾が発生し、籾数が不足した場合、早刈りが必要になります。このような圃場では、積算気温750度頃より着色米が出始めるため、この頃より随時テスト籾すりをして刈り取り適期を判定します。
5) 遅刈りは、立毛中の胴割れ粒、穂発芽、茶米などの着色粒の発生が多くなり、玄米の品質が低下し易くなります。
3. 乾燥・調整
玄米を調整するときは、必ず1.9mmのふるいで選別してください。
torigoe@tnaes.affrc.go.jp