水稲冷害研究チーム

2000年青森県稲作指導情報


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは青森県にお願いいたします.

稲作生産情報第9号

平成12年8月1日

青森県農業生産対策推進本部

 すでに県全体で出穂最盛期に達している。水稲カメムシや穂いもちの多発が予想されているので、適期を逃がさず防除を実施するとともに、生育状況に合わせた栽培管理で、食味・品質の優れた米を生産しよう。

1.出穂期以降の水管理など
1)出穂後10日間は最も水を必要とするので、5〜6cmのやや深水にし、時々水の入れ替えや掛け流しを行い、根の老化を防止する。
 なお、最高気温が25度以下の低温の場合は、10cm程度の深水にする。
2)登熟期は浅水にし、間断灌漑や掛け流しを行って、根の老化を防止する。なお、最低気温が15度以下となる場合は12cm以上の深水にする。
3)落水時期は湿田や湧水田では出穂後20〜25日、乾田では30〜35日を目安にする。なお、落水時期が早すぎると、玄米の肥大成長が抑えられ、収量や食味・品質の低下を招くので注意する。
4)出穂以降の追肥は米の食味を低下させるので絶対に行わない。
5)刈り取り時期が大幅に早まる見込みなので、収穫・乾燥機械等の整備を早めに行う。

2.病害虫の防除
1)水稲カメムシ
 アカヒゲホソミドリカスミカメの発生が全県的に多いので、防除を徹底する。
(1)本田での1回目の防除は穂揃い期に行い、その7〜10日後に2回目の防除を行う。
(2)8月以上のカメムシの発生状況によっては2回目防除の7〜10日後に3回目の防除を行う。
(3)薬剤散布は水田のみならず、畦畔や水田周辺の雑草地にも行い、地域ぐるみで一斉防除する。
(4)これからの畦畔などの草刈りはカメムシを水田に追い立てるので、8月末まで控える。
2)穂いもち
 葉いもちの発生が全県的に多く、穂いもちの多発が懸念されるので、適期防除を徹底する。
(1)穂揃い期は必ず穂いもちの防除を行う。
(2)「ゆめあかり」など抵抗性の比較的弱い品種で葉いもちのみられる水田など、穂いもちの多発生が予想される場合は、穂揃い期5〜7日後にも防除する。
(3)出穂が長引いた場合は穂揃い期に達しなくても出穂直前散布後7日目頃に防除する。なお、降雨が続くような場合は雨の合間を見て薬剤を散布する。
(4)同一薬剤の連続使用は耐性菌出現の恐れがあるので避ける。

3.災害対策
1)台風などの大雨に備え、排水路を補強整備する。
2)強風やフェーン現象の場合は、6cm程度のやや深水とし、脱水による白穂や褐変籾の発生を防ぐ。
3)倒伏した場合は稲を引き起こして束ねるなど登熟促進に努める。



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