水稲冷害研究チーム

岩手県「発生予察情報」

 情報提供は岩手県病害虫防除所.詳細に関する問い合わせは(TEL直通:0196-88-4477)にお願いいたします.

病害虫発生予報第4号(6月27日)

岩手県病害虫防除所

<防除のポイント>
○ いもち病の感染に好適な気象条件が6月22〜24日に出現し、これは平年より10日早いため、葉いもちの多発が懸念されます。いもち病は気象条件により急激に蔓延するので、圃場の観察と早期防除を最重点に万全の対策をとる。
○ 葉いもちの全般発生開始期が明らかになり次第(現時点では7月初旬の予想)情報を提供します。
  1. いもち病(葉いもち):全般発生開始時期は早い、発生量はやや多い
    1. 予報の根拠
      1. 6月2半旬に取り置き苗で発生が確認され、6月24日に県南部で周辺圃場での本田初発が確認された。
      2. 水稲の生育状況は、茎数がやや少ないものの平年並みに近づいており、葉色は平年より濃い。
      3. 6月22〜24日に、葉いもちの感染好適条件が出現し、平年より10日早い。
      4. 7月の気温・降水量は平年並みの予報
      5. 葉いもちの予防粒剤の施用率が高い。
    2. 防除のポイント
      1. 葉いもちの予防粒剤を施用しなかった場合
        • 全般発生開始期に関する情報により一斉防除を開始する。
        • 全般発生開始期前でも圃場を良く観察し、発生を確認したら直ちに茎葉散布を行う。
      2. 葉いもちの予防粒剤を施用した場合でも安心せず、圃場を良く観察し、発生を確認したら茎葉散布を行う。
        • 水面施用(6月中〜下旬)の場合:特に7月下旬以降の発生に注意する。ただし、施用時期が遅かった場合や、取り置き苗で発生が確認された圃場では7月上旬以降発生に注意し、発生を確認したら茎葉散布を実施する。
        • 箱施用(ビームガゼット粒剤55)の場合:7月上旬以降の発生に注意し、発生を確認したら京葉散布を実施する。
      3. 穂いもち対象に粒剤を計画しているところでは、生育状況に注意し、時期を失しないようにする。なお、葉いもちの発病がみられるところでは、粒剤施用の前の茎葉散布剤で防除を行う。

  2. 紋枯病:発生時期は平年並み、発生量は平年並み
    1. 予報の根拠
      1. 前年の発生量はやや少なかった。
      2. 7月の気温・降水量はともに平年並みの予報。
    2. 防除のポイント
      1. 茎葉散布の場合:防除適期は出穂7日前。防除の目安は穂ばらみ期〜出穂期の発病株率早生種15%、晩生種20%以上。
      2. 粒剤施用の場合:防除適期はモンカット粒剤では出穂25〜15日前、リンバー粒剤では出穂30〜5日前。いもち病との混合剤を使用する場合は、剤によって適用幅が異なるので注意する。

  3. ばか苗病
    発病茎はすぐ抜き取り、土中に埋める。

  4. 稲こうじ病
     前年、多発した圃場では銅粉剤またはその混合剤(いもち病との同時防除が可能)を使用して茎葉散布を行う。防除適期は出穂20〜10日前

  5. カメムシ類:発生時期はやや早い、発生量はやや少ない
    1. 予報の根拠
      1. 予察灯における越冬世代成虫の誘殺時期はやや早い。
      2. 6月第3半旬のすくいとり調査では、発生量はやや少ない。
      3. 7月の気温・降水量は平年並みの予報。
    2. 防除のポイント
      1. 7月下旬に畦畔や土手などの雑草を地域で一斉に刈り取る。
      2. 水田の周辺の転作牧草は、7月下旬(開花期)までに刈り取る。

  6. イナゴ類:発生時期はやや遅い、発生量は平年並み
    1. 予報の根拠
      1. 6月第3半旬のすくいとり調査では、ふ化時期はやや遅い。
      2. 前年の発生量は平年並みであった。
      3. 7月の気温・降水量は平年並みの予報。
    2. 防除のポイント
      1. 幼虫の発生が目立つ場合には、ふ化盛期から水田内部に侵入する前、遅くとも7月中旬までに畦畔を中心に畦畔際2〜3mの水田に薬剤を散布する。また、移動性が高いため、地域で一斉に防除する。
      2. 防除薬剤:オフナック乳剤・粉剤DL、スミバッサ粉剤20、エルサンバッサ粉剤20DL。

 
ホームへ 前へ 次へ 戻る ご意見どうぞ  

torigoe@tnaes.affrc.go.jp