水稲冷害研究チーム
岩手県「発生予察情報」
情報提供は岩手県病害虫防除所.詳細に関する問い合わせは(TEL直通:0196-88-4477)にお願いいたします.
病害虫発生予報第5号(7月31日)
岩手県病害虫防除所
<情報の要点>
葉いもちが広く発生しています。穂いもちの防除は、出穂直前、穂揃い期の薬剤散布に加えて、現在発生の目立つ圃場では、穂揃い1週間後の防除も実施しましょう。穂いもちは直接被害に結びつくので、防除対策に万全を期しましょう。
<防除のポイント>
○ 葉いもちの予防粒剤を施用したところでも葉いもちの発生が見られるところでは、茎葉散布を行う。
○ 穂いもちは直接被害に結びつくので、防除に万全の対策をとる。
- いもち病(穂いもち)
:発生時期は並み、発生量は並み
1) 予報の根拠
(1) 水稲の出穂期は平年並みからやや早い見込み。
(2) 7月第5半旬現在、葉いもちが全県で広く発生しているが、程度は軽く、7月下旬の好天により上位葉の感染・発病は抑制気味に経過している。
(3) 出穂が予想される8月上旬、中旬は、気温は低く、低気圧や前線の影響で曇りや雨の時期がある予報。
2) 防除のポイント
(1) 茎葉散布の場合
穂いもちの防除は、出穂直前、穂揃い期の2回散布が標準ですが、出穂期の低温等で、出穂〜穂揃いまでの期間が長引いた場合は、穂揃い1週間後の防除を追加する。
(2) 粒剤施用の場合
粒剤施用の計画をしているところで、まだ施用していないところでは、圃場を良く観察し、葉いもちの発生が見られる場合は、茎葉散布を実施後粒剤を施用する。
(3) 航空防除の場合
散布間隔が開く場合は、地上防除による補完散布を実施する。
- 紋枯病
:上位進展時期は平年並み、発生量はやや少ない
1) 予報の根拠
(1) 水稲の出穂期は平年並みからやや早い見込み。
(2) 昨年の発生量はやや少なかった。
(3) 7月第5半旬現在の発生圃場率は平年並み。
(4) 7月20日現在、水稲の茎数はやや少ない。
(5) 8月の気温は平年より低く、降水量は多い予報。
2) 防除のポイント
穂ばらみ期〜出穂期の発病株率が早生種15%、晩生種20%以上の場合、防除を実施する。
- ごま葉枯病
:発生量は並み
1) 予報の根拠
(1) 7月第5半旬現在、常発地である沿岸部でも葉での発生は少ない。
(2) 出穂期が予想される8月上旬、中旬は、気温は低く、低気圧や前線の影響で曇りや雨の時期がある予報。
2) 防除のポイント
(1)現在、発生の多い圃場では、穂いもちとの同時防除を行う。
(2) 穂ばらみ期〜出穂期の発病株率が早生種15%、晩生種20%以上の場合、防除を実施する。
- カメムシ類
:加害時期は並み、発生量は並み
1) 予報の根拠
(1) 水稲の出穂期は平年並みからやや早い見込み。
(2) 7月第4半旬の畦畔すくいとり調査では、発生量は平年並み。
2) 防除のポイント
(1) 斑点米の常発地や転作牧草に隣接している水田では、穂揃い期と穂揃い1週間後に茎葉散布を実施する。
(2) カメムシ類が生息する畦畔にも薬剤を散布する。
(3) 穂いもち剤との混用、または混合剤の使用により同時防除が可能である。
- フタオビコヤガ(第3世代)
:発生時期はやや早い、発生量はやや少ない
1)予報の根拠
(1) 7月の気温は平年より高めに経過している。
(2) 第2世代幼虫の発生量は、一部圃場を除きやや少ない。
(3) 8月は曇りや雨の日が多い予報。
2)防除のポイント
7月に食害が多かった圃場では、8月上旬に茎葉散布を実施する。
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