水稲冷害研究チーム

98年福島県「発生予察情報」


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県病害虫防除所にお願いいたします.

注意報 第2号

平成10年7月29日

福島県病害虫防除所

病害虫名:イネいもち病(穂いもち)

1. 発生地域:県下全域

2. 発生時期:平年並

3. 発生量:やや多い

4. 注意報発令の根拠
1) 7月4〜5半旬の巡回調査の結果、県内全域で葉いもちの発生が平年よりやや多く、発生程度の高いところではズリコミ症状を呈する圃場も散見される。
2) 直播栽培圃場でも葉いもちの発生が散見され、発生程度の高い圃場も確認された。
3) イネの出穂期は、生育の圃場間差が大きくやや早まる圃場もみられるが、県内全域でほぼ平年並と予想される。
4) 梅雨明けが平年より遅れており、天候予報によると、向こう1か月の気温は低く、降水量は中通りおよび浜通り地方で多く、会津地方で少ないと予想されている。
5) アメダス資料によるといもち病(葉いもち)感染好適条件の推定によると、感染好適条件が7月5半旬に県内各地で多く出現しており、今後も新たな発病が予想される。
6) さらに、葉いもち発生予測シミュレーションモデルによると、1997年のように7月6半旬以降にぐずついた天候が続くと、県内各地で葉いもちが急増すると予想される。

5. 防除上注意すべき事項
1) 葉いもちが発生している圃場では、直ちに散布剤(液剤、粉剤)による防除を実施し、上位葉での発病を防ぐ。
2) 穂いもちを対象に水面施用剤を使用する場合は、薬剤により散布適期が異なるため、イネの生育ステージにあわせて、遅れないように適期に施用する。施用時は湛水状態とし、施用後は4〜5日止水する。
3) イネの生育にあわせて穂ばらみ末期および穂揃い期の薬剤散布を実施する。また、発生状況に応じてさらに傾穂期にも薬剤散布を実施する。
4) 降雨が続いて散布剤の防除適期を逃がす場合には、雨の切れ間を見逃さず薬剤散布を実施する。
5) 航空防除の実施地域で、散布日が延期になったり、発生が増加している場合には追加防除を実施する。
6) 低温の影響で穂揃い期間が長引く場合は、穂ばらみ末期を基点として7〜10日おきに散布剤を2〜3回散布する。
7) 葉いもちの予防粒剤(箱処理剤または水面施用剤)を施用した圃場でも、葉いもちが発生してきている場合は、散布剤(液剤、粉剤)による追加防除を実施する。
8) 防除の実施に当たっては、県病害虫防除基準 (p.56−57)を参照する。


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