水稲冷害研究チーム
98年岩手県「発生予察情報」
なお,詳しい内容に関する問い合わせは岩手県病害虫防除所(TEL.0196-88-4477)にお願いいたします.
発生予報 第3号
平成10年5月29日
岩手県病害虫防除所
1. いもち病(葉いもち):発生時期やや早い、発生量・感染量やや多い
1) 予報の根拠
・ 育苗期間の気温が高めに推移したため、苗にいもち病菌が感染しやすい条件であったと考えられ、すでに取り置き苗での発病が確認されている。
・ 6月の気温は平年より高い予報。
2) 防除のポイント
・ 補植用取り置き苗は、補植作業が終了したら、すぐに土中に埋めるなどして処分する。放置すると、葉いもちの伝染源となる可能性があります。
・ いもち病の防除は、圃場をよく観察し、早期発見・早期防除を実施する。
・ 一般に葉いもち予防粒剤の施用時期は6月20日〜25日であるが、気象状況によっては施用時期が早まることもある。6月10日に発表するファックス情報サービス「取り置き苗でのいもち病の発生状況」に注意する。
・ 茎葉散布の体系の場合:
圃場をよく観察して発生がみられた場合は、すぐに茎葉散布を実施する。
通常の防除開始時期は、全般発生開始時期(平年:7月9日)の1週間後である。全般発生開始時期については、今後情報を提供します。
・ 葉いもち予防粒剤を使用する体系の場合:
取り置き苗で葉いもちが確認された場合は、同じ苗を植えた圃場ならびに取り置き苗に接する本田と周辺の葉色の濃い圃場をよく観察する。本田で発生がみられた場合は直ちに茎葉散布を行い、予防粒剤も1週間程度早めに施用する。本田での発生がみられない場合は予防粒剤を1週間程度早めに施用する。
・ 箱施用剤を使用した体系の場合:
通常、葉いもち防除は不要であるが、圃場をよく観察して発生がみられたら、すぐに茎葉散布を実施する。
2. ばか苗病
本田でばか苗病を確認したら、次年度の伝染源となるので、すぐ抜き取り土中に埋めるなどして処分する。
3. イネクビボソハムシ(イネドロオイムシ):産卵盛期早い、発生量やや多い
1) 予報の根拠
・ 越冬成虫の産卵は5月第4半旬に認められ、平年より早い。
・ 5月第5半旬の巡回調査では、産卵圃場数は平年よりやや多い。
・ 6月の気温は平年より高い予報であることから、産卵量が多くなる予想。
2) 防除のポイント
・ イネクビボソハムシは、産卵盛期における発生状況を調査し防除要否を判定し、より効率的な防除を行う。
・ 粒剤箱施用した圃場では防除は不要である。
・ 産卵盛期は県中南部6月第1半旬、県北、山間部6月第2半旬と予想される。
・ この時期に畦畔から2mほど入った場所から連続25株を調査し、13卵塊以上みられる場合は防除する。
4. ハモグリバエ類:発生量少ない
1) 予報の根拠
・ 5月第5半旬の巡回調査では、イネミギワバエ、イネハモグリバエの発生量はきわめて少ない。
2) 防除のポイント
・ 一般に防除は不要である。
5. ニカメイガ:発生量少ない
1) 予報の根拠
・近年の発生はきわめて少ない。
2) 防除のポイント
・ 一般に防除は不要である。
6. イネキモグリバエ:発生量少ない
1) 予報の根拠
・近年の発生はきわめて少ない。
2) 防除のポイント
・ 一般に防除は不要である。
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