水稲冷害研究チーム
98年岩手県「発生予察情報」
なお,詳しい内容に関する問い合わせは岩手県病害虫防除所(TEL.0196-88-4477)にお願いいたします.
葉いもち注意報第1号(注意報第2号)
平成10年7月15日
岩手県病害虫防除所
7月13日〜14日の調査で、県下全域で葉いもちの全般発生が確認されました。これは、7月3〜5日の感染好適条件で感染したものと考えられます。発生時期は平年並ですが、特に県南部では発病の確認された圃場率が高く、一部には急増期を迎えている圃場やずり込み状態の圃場もみられています。7月12日にも感染好適条件が出現していることから、今後蔓延が予想されます。
葉いもち防除をまだ行っていないところでは、7月18日までに防除を行ってください。
また、予防粒剤を施用したところでも、発生している圃場が多くみられますので、圃場をよく観察し発生を確認したら、直ちに茎葉散布による防除を実施してください。
1. 対象作物、病害虫:イネ、いもち病(葉いもち)
2. 対象地域:県下全域
3. 発生時期:平年並
4. 発生量:やや多い
5. 予報の根拠
1) 7月13日から14日の調査で県下全域で全般発生が確認された。これは、7月3日〜5日の感染によるとみられ、発生時期は平年並であるが、発病を確認した圃場率は例年より高い。
2) 感染好適条件が7月3日〜5日に出現し、7月12日にも出現したことから、発病の急激な増加が予想される。
3) 県南部を中心に取り置き苗での発病や発病苗の持ち込みがあった地域では、すでに葉いもちが急増期を迎えた圃場やずり込み状態の圃場もみられる。
4) 7月10日現在、稲の生育は平年並であるが、7月上旬以降高温に経過したことにより葉身が急激に伸長し、茎葉が軟弱となっている。また、7月第3半旬に低温に遭遇したことから、今後出葉してくる上位葉の感受性は高いと考えられる。
6. 防除対策
1) 取り置き苗での発病や発病苗の持ち込みがあった地域では、葉色の濃いところを重点に発生の有無をよく観察し、発生を確認した場合は直ちに茎葉散布を実施する。
2) 一般の圃場では、体系別に以下の方法で防除を実施する。
(1) 葉いもちの防除を行っていない場合
茎葉散布による防除を7月18日までに実施する。その後も発生状況に注意し、病斑の増加がみられる場合は、追加防除(7〜10日間隔)を行う。
(2) ビームガゼット粒剤を施用した場合
7月中旬以降は薬剤の効果が期待できなくなるので、茎葉散布剤による防除を7月18日までに実施する。
(3) 葉いもち予防粒剤(箱施用剤、水面・投げ込み施用剤)を施用した場合
予防粒剤を施用した圃場でも発生している圃場があるので、圃場をよく観察し発生を確認したら直ちに茎葉散布を行う。特に、取り置き苗での発揚や発病苗の持ち込みがあった圃場や、水面・投げ込み施用剤の施用時期が遅れた圃場では、発生に注意し発生が確認されたら茎葉散布を行う。
3) 穂いもち防除を茎葉散布剤で行う場合は、出穂直前及び穂揃い期が散布適期である。また、穂いもち対象に粒剤を施用するところでは、生育状況に注意し、時期が遅れないように施用する。なお、すでに葉いもちの発病がみられるところでは、粒剤施用の前に茎葉散布剤で防除を行う。
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