水稲冷害研究チーム

98年宮城県「発生予察情報」


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは宮城県病害虫防除所企画指導課(TEL.022-275-8960, FAX.022-276-0429)にお願いいたします.

発生予報 第1号

平成10年4月23日

宮城県病害虫防除所

1. 苗立枯病:発生量並
1) 予報の根拠
・ 苗の生育は平年並で、概ね順調である。
・ 巡回調査の結果、リゾプス属菌、トリコデルマ属菌の発生地点は多かったが、フザリウム属菌、ピシウム属菌については少なかった。また、全般に発生程度は低かった。
2) 防除対策
・ 高温、低温、水のかけすぎ、乾燥は苗の活力が低下し障害を起こすため、病原菌の侵入を受けやすくなります。適正な温度管理、水管理を行いましょう。
・ 育苗期の温度管理 硬化期…昼間20〜25度、夜間10度以下にしない。
・ 発生した場合は蔓延を防ぐため、発病した育苗箱を処分してください。

2. 細菌性苗腐敗症:発生量並
1) 予報の根拠
・ 前年の出穂後の天候は、本田での感染には不適であったことから、種子の保菌率は低いと推測される。
・ 本病は高温条件下で発生が助長されるが、4月第2半旬以降、気温は平年より高めに推移している。
・ 巡回調査の結果、発生は確認されなかったが、県内数地点での発生が報告されている。
2) 防除対策
・ 高温、低温、水のかけすぎ、乾燥は苗の活力が低下し障害を起こすため、病原菌の侵入を受けやすくなります。適正な温度管理、水管理を行いましょう。
・ 育苗期の温度管理 硬化期…昼間20〜25度、夜間10度以下にしない。
・ 発生した場合は蔓延を防ぐため、発病した育苗箱を処分してください。

3. いもち病(育苗期):発生量平年並に少ない
1) 予報の根拠
・ 前年の穂いもちの発生は少なく、種子の保菌率は低いと推測される。
・ 種子消毒が徹底されている。
2) 防除対策
・ 発病した苗は処分し、施設内の苗に薬剤散布(カスミン液剤、ラブサイド水和剤、カスラブサイド水和剤、ヒノザン水和剤、ビーム水和剤等)を行ってください。
・ 育苗期間が長引くと葉いもちが発生しやすくなります。移植適期の葉齢に達した苗は早めに移植してください。
・ 補植用残り苗は本田での葉いもちの伝染源になるので、補植作業が終わりしだい直ちに処分してください。
・ 作業の遅れ等で育苗日数が30日以上になった老化苗は葉いもち発生の危険があるので薬剤を散布してください。
・ カスミン剤は薬剤耐性菌の出現を避けるため、多数回散布や連用は避けてください。

4. イネヒメハモグリバエ:発生量少ない
1) 予報の根拠
・ 巡回調査の結果、水路雑草における産卵量は平年より少なかった。
2) 防除対策
・ 田植え時期が地域の標準より早いほど産卵量が多くなる傾向があります。早植えする場合は、粒剤の箱施用を行うか、田植え後の産卵状況に注意し、防除してください。
・ 流れ葉や深水田に好んで集まるので、水管理等に注意してください。
・ 産卵量は田植え後5〜7日でピークに達するので、粒剤は田植え後7日頃、粉剤や乳剤は田植え後10日頃に散布すると効果的です。

5. イネミズゾウムシ:発生量やや少ない
1) 予報の根拠
・ 前年の発生量が少なかったことから、越冬後成虫密度はやや低いと推測される。
2) 防除対策
・ 常発地や前年多発したところでは、粒剤の箱施用を行ってください。

6. イネドロオイムシ:発生量やや多い
1) 予報の根拠
・ 前年の発生量がやや多かったことから、越冬後成虫密度はやや高いと推測される。
・ 県内数地点でカーバメート剤に対する抵抗性個体が確認されている。
2) 防除対策
・ 常発地や前年多発したところでは、粒剤の箱施用を行ってください。



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