水稲冷害研究チーム

98年山形県「発生予察情報」


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは山形県病害虫防除所(TEL.0236-44-4241)にお願いいたします.

発生予報 第5号

平成10年7月2日

山形県病害虫防除所

1. 葉いもち:発生量は平年並
1) 予報の根拠
・ 初発生は、6月24日(平年差+3日)でやや遅かった。
・ 6月30日現在、本田で5ヶ所、補植用の残り苗10ヶ所で発生を確認しており、ほぼ例年並の発生量である。
・ イネの生育量、生育進度は6月30日現在平年並である。
・ 7月の天候は、気温・降水量ともに平年並の可能性が大きいと見込まれている。
2) 防除上注意すべき事項
・ 本田の見回りを徹底し、早期発見に努め、発生をみたら直ちに薬剤を散布する。特に、野菜等に敷きわらを行っている場合、その周辺の水田では発生に注意する。
・ 薬剤耐性菌出現防止のため、同一成分の薬剤の連用は避ける。

2. 紋枯病:発生時期はやや遅い、発生量は平年並
1) 予報の根拠
・ 前年の発生量は平年並であった。
・ 6月30日現在、発生は確認されていない。(平年発生:6月29日)
・ 7月の天候は、気温・降水量ともに平年並の可能性が大きいと見込まれている。
2) 防除上注意すべき事項
・ 薬剤散布量が少ないと効果が劣るので散布量を厳守し、株元によく付着するように散布する。
・ 例年発生の多い圃場では防除を徹底する。

3. 白葉枯病・黄化萎縮病
浸水・冠水したところでは発生に注意し、発生をみたら薬剤を散布する。

4. ばか苗病
育苗期の発生は少なかったが、本田で発生がみられる場合は直ちに抜き取り、土中埋没等処分する。

5. フタオビコヤガ:発生時期はやや早い、発生量はやや少ない
1) 予報の根拠
・ 第1世代幼虫の発生はやや少ない。
・ 予察灯での初誘殺は庄内(藤島)で6月17日(平年差−3日)でやや早い。
・ 7月の気温は、平年並の可能性が大きいと見込まれている。
2) 防除上注意すべき事項
・ 局部的に多発することがある。発生の多い水田では被害初期(7月上旬)に薬剤を散布する。

6. カメムシ類:発生量は平年並
1) 予報の根拠
・ アカヒゲホソミドリメクラガメ、オオトゲシラホシカメムシの生息密度は平年並である。
2) 防除上注意すべき事項
・ 生息密度低減のため、常日頃から農道、畦畔等の草刈りを励行する。
・ 出穂間近の草刈りは、カメムシ類の水田侵入を促し、斑点米の発生を多くするので、遅くとも出穂2週間前までに草刈りを終了する。

7. イナゴ:発生量は平年並
1) 予報の根拠
・ 本年はふ化時期が早かったが、6月30日現在の幼虫の発育はほぼ平年並である。
・ 幼虫による食害の目立った圃場も一部でみられるが、全般に発生量は平年並である。
2) 防除上注意すべき事項
・ 防除を行う場合は薬剤散布前に畦畔等の草刈りを行い、7月上旬から中旬に畦畔部を含めて散布を行う。
・ すでに防除を行ったところで発生が多い場合は、防除要否基準を目安として、必要な場合のみ防除を行う。
・ 早稲種の薬剤散布に当たっては、適正使用基準を遵守する。


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