水稲冷害研究チーム
98年山形県「発生予察情報」
なお,詳しい内容に関する問い合わせは山形県病害虫防除所(TEL.0236-44-4241)にお願いいたします.
発生予報 第7号
平成10年7月30日
山形県病害虫防除所
1. 穂いもち:発生時期はやや早い、発生量は平年並
1) 予報の根拠
・ 出穂期はやや早いと予想される。
・ 7月28日現在の葉いもちの発生量は平年並で、県内全域で広くみられるが、停滞型病斑が主体で、発生程度は全般に低い。
・ 8月の天候は、気温は低く、降水量は少なく、日照時間は多い可能性が大きいと見込まれている。
2) 防除上注意すべき事項
・ 防除は穂ばらみ後期と穂揃い期に必ず行う。なお、出穂期が早まる場合は薬剤の散布時期を失しないように注意する。
・ 葉いもちの病斑が上位葉にみられる場合は穂揃い期7日後にも薬剤散布する。
・ 薬剤耐性菌出現防止のため、同一薬剤の連用は避ける。なお、ヒノザン剤、フジワン剤の防除効果がやや低下している傾向があるので、従来通り両剤を同一成分とみなし、絶対に連用しない。
2. 紋枯病:発生量はやや少ない
1) 予報の根拠
・ 7月28日現在の発生量はやや少ない。
・ 8月の降水量は少ない可能性が大きいと見込まれる。
2) 防除上注意すべき事項
・ 薬剤の散布量が少ないと効果が劣るので、散布量を厳守し、株元に良く付着するように散布する。
3. ニカメイガ:発生時期は平年並、発生量はやや少ない
1) 予報の根拠
・ 予察灯での初誘殺は平年並である。
・ 第1世代幼虫による芯枯茎の発生量はやや少ない。
2) 防除上注意すべき事項
・ 防除時期は、発蛾最盛日(平年:7月31日)の5日後である。
・ 庄内の一部地区では、MPP剤(バイジット剤)、MEP剤(スミチオン剤)の防除効果の低下がみられるので、ほかの薬剤を使用する。
4. セジロウンカ:発生量はやや少ない
1) 予報の根拠
・ 7月5半旬のすくい取り調査の結果、成虫数はやや少なく、幼虫数は少ない。
2) 防除上注意すべき事項
・ 穂ばらみ後期から出穂期の払い落とし法で、株当たり幼虫数が10頭以上の場合は8月上旬に薬剤を散布する。
・ バッサ乳剤の使用は穂揃い期までとし、その後は薬害が生じる恐れがあるので使用しない。
5. カメムシ類:発生量は平年並
1) 予報の根拠
・ 7月28日現在、アカヒゲホソミドリメクラガメ、オオトゲシラホシカメムシ、コバネヒヨウタンナカメムシの発生密度は平年並である。
・ 予察灯での誘殺数は平年並である。
2) 防除上注意すべき事項
・ 防除適期は穂揃い期とその後7日後である。時期を失しないように薬剤を散布する。
・ 防除は水田周辺の農道、畦畔部を含めて行う。
・ 8月中の草刈りはカメムシ類の水田への侵入を促すので行わない。
・ 薬剤の使用にあたっては農薬適正使用基準を遵守する。
・ バッサ乳剤の使用は穂揃い期までとし、その後は薬害が生じる恐れがあるので使用しない。
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