水稲冷害研究チーム

1999年山形県「発生予察情報」


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは山形県病害虫防除所(TEL.0236-44-4241)にお願いいたします.

発生予報 第2号

平成11年4月22日

山形県病害虫防除所

1. 苗立枯病(フザリウム、ピシウム、リゾプス、トリコデルマ):発生量は少ない。
1) 予報の根拠
・ 床土の消毒及び、播種時の防除が徹底しており、近年少発生傾向にある。
・ 5月中旬までの気温は平年並みの可能性が大きいと予想されている。
2) 防除上注意すべき事項
・ 育苗中の極端な高温や低温、また、床土が乾燥したり、過湿になったりすると発病が多くなるので、適正な温度管理及び水管理に努める。
・ 育苗初期に低温が続くとフザリウム、ピシウムの発生を助長するので、播種10日後頃にタチガレエース液剤500倍液を1箱当たり500ml潅注して予防する。なお、播種前〜播種時にタチガレエース剤を使用していない場合、タチガレエース液剤を使用してもよい。

2. 苗立枯細菌病、もみ枯細菌病
 育苗期間中の高温、多湿条件下で発生が助長されるので、温度管理、水管理に注意する。なお、発病苗は直ちに処分する。

3. ばか苗病
 育苗箱、本田とも発病をみた場合は抜き取り、土中埋没なでの処分をする。

4. 葉いもち
 早期の葉いもち発生を防止するため、下記の事項に注意する。
・ もみ殻、稲わら等は、苗いもちの伝染源となるので、置き床や育苗資材に使わないとともに、育苗場所周辺に放置しない。
・ 育苗期に葉いもちが発生した場合、本田での発生につながるので見つけしだい防除する。
・ 無加温出芽育苗では苗いもち発生防止のため、ハウス内の温度管理および換気に注意する。
・ 薬剤の育苗箱施用を行う場合は、移植前に使用する。

5. イネミズゾウムシ:発生時期は平年並み、発生量はやや少ない。
1) 予報の根拠
・ 前年の発生は各地で広くみられたが、全般に発生密度は低かった。
・ イネミズゾウムシの水田飛来時期予測(アメダス資料)によると、成虫の飛来盛期は平年並みと予想される。
2) 防除上注意すべき事項
・ 本田での防除は内陸では5月25日〜6月5日、庄内では5月下旬頃に行う。
・ 防除の目安は上記の時期に水田中央部までよく観察し、成虫が稚苗移植では50株当たり25頭以上、中苗移植では35頭以上の場合に行う。

6. イネドロオイムシ
 前年の発生量は全般にやや少なかったが、発生の多かったところでは移植当日に粒剤の育苗箱施用を行う。なお、サンサイド粒剤3,オンコル粒剤5,ガゼット粒剤の薬剤の効果が低下している圃場では他の薬剤に替えて防除する。

7. イネヒメハモグリバエ(イネミギワバエ)
 前年の発生量はやや少なかった。本田初期に低温が続くと発生が多くなるので、今後の気象経過に注意する。なお、深水状態では産卵数が多くなり発生を助長するので水管理に注意する。

8. ツマグロヨコバイ
 前年の発生量はやや少なく、発生は村山地域に限られていた。越冬後の幼虫密度は内陸地域で低く、庄内地域では確認されていない。
 なお、常発地域では発生動向に注意する。


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