本年度からアメダス監視態勢を強化しました。昨年までは61アメダス地点を監視してきましたが、過去3年間の経験から監視地点を10ヶ所増やしました。新たに追加した地点と理由は次の通りです。
本年の警戒態勢は、インターネットの普及で各種情報がリアルタイムで入手できるために、警戒の仕方が昨年とは大きく変わりました。
毎日、監視地点の気象経過をチェックすることは変わりませんが、気象衛星ひまわり画像、地上天気図、週間予報とその支援図などは関連ホームページから迅速に取り寄せることができます。また1か月予報も発表直後にファクシミリで入手できるようになりました。これらの情報と今までの気象経過に基づいて、監視を行っています。
最も欲しい情報は水稲の生育状況です。農政局や県からの監視地点の生育情報は定期的に入りますが、今現在どのような状況にあるのかがわかれば最高です。そこで、現在ホームページの読者の方にモニターになっていただくようお願いしています。今のところ生産者のモニターは10名まで達していません。メールの問い合わせに対して、親切に稲の生育状況をお知らせいただき、とても役に立っています。このような方が東北全域広がれば、早期警戒システムは充実するものと思っています。
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1) 5月上旬
連休には田植えの始まるところもある地帯1、3、5と7では、平均気温が13度以上あり田植えは順調に進んだ。気温も平年より1〜2度程度高く、日照時間も平年比120%であった。ただ、全般に降水量が平年比50〜60%と少なく、一部地域では渇水のため田植え作業が遅れたところもあった。このように、天候は良好で田植えが数日早まるところもあった。
2) 5月中旬
田植え盛期を向かえる地帯2、4と6では、平均気温が14度を超え田植えも順調に進んだ。気温は平年より1〜2度程度高かったが、日照時間は平年比70%程度であった。田植え時期の早い地帯1、3,5と7でも、気温は平年より高く、活着はほぼ順調に進んだ。地帯8では、早いところでは田植えも始まるところがあるが、平均気温は平年並みであった。
3) 5月下旬
5月20日以降、天候は寒冷低気圧とやませの影響で一転した。太平洋側の地帯では、平均気温が2〜3度、最高気温が2〜4度程度低く、日照時間も平年比50%程度であった。日本海側の地帯3と5でも、平均気温が1度、最高気温が2.5度程度低く、日照時間も50%程度であった。
連休中に田植えした地帯では活着も比較的順調に進んだが、中旬に田植えした地帯では低温と日照不足の影響で苗の活着がほとんど進まなかった。低温と日照不足の著しかった地帯4,6と8では、葉先枯れ、代枯れ、黄化等の症状が現われた。
4) 6月上旬
5月下旬から引き続き低温と日照不足が続いた。平均気温は平年より1.5〜3度程度、最高気温は3〜5度程度低く、著しい日照不足(平年比30〜60%)となった。各県の生育調査が開始され、生育の遅れは数日〜一週間程度、特に茎数の不足が著しいと報告されはじめた。東北農試の品種試験圃場(5月19日手植え、1株3本)は6月13日頃が分げつ初発生となった。
気象庁は6月9日、東北地方が梅雨入りしたと発表した。
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水稲冷害研究チームの早期警戒システムホームページは1996年5月に運用を始めました。出来秋後も細々と運用を継続し、5月から本格的に稼動しています。ホームページの内容もかなり変わってきました。大きく変わったところは次の通りです。
1) アメダス71地点の実況:毎正時の気象情報がリアルタイムで提供されています。監視用に作ったものですが、多方面で利用できると思います。
2) 推定日射量の実況:郵政省通信・放送機構仙台リサーチセンターから提供いただいている1時間・1キロメッシュの推定日射量分布が1時間後毎に更新されます。この情報がどのように活用できるか、皆さんといっしょに考えてみたいと思っています。
3) アメダス指標地点の気象概況:地帯別の平均的な気象経過と平均気温・日照時間・降水量の分布図が提供されています。
4) 編集長日誌:早期警戒の裏舞台を紹介します。
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