2000年仙台管区気象台発表予報

2月21日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○2月21日発表 3ヶ月予報(3月,4月,5月)

  1. 予想される天候
    3か月平均気温の各等級の確率

     3〜5月の3か月平均気温は、「平年並」か「高い」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「低い」の可能性は小さく、その確率は20%です。
     なお、3〜5月の3か月間の降水量は「平年並」の可能性が大きいでしょう。



  2. 天候の特徴
     3月4月5月
    気圧配置低気圧と高気圧が交互に通る。
    低気圧と高気圧が交互に通る。
    低気圧と高気圧が交互に通る。
    天気天気は数日の周期で変わり、低気圧の通過後冬型の気圧配置となる日もありますが弱いでしょう。平年と同様に、東北太平洋側では晴れの日が多いでしょう。
    天気は数日の周期で変わるでしょう。東北日本海側は高気圧に覆われ平年に比べ曇りや雨の日が少なく、東北太平洋側では平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
    天気は数日の周期で変わるでしょう。東北地方は、平年と同様に移動性高気圧に覆われ晴れの日が多いでしょう。
    気温高い 平年並 平年並
    降水量 平年並 東北日本海側 少ない 平年並
    東北太平洋側 平年並

  3. 前回発表3か月予報からの変更点
     4月 降水量 東北太平洋側   少ない → 平年並


  4. 最近の天候経過
    2月(20日まで):上旬は、6〜7日と8日に気圧の谷が通過し、東北地方は曇りや雨または雪となった。その他の日は弱い冬型の気圧配置が続き、東北日本海側は曇りや雪または雨となり、東北太平洋側は概ね晴れた。上旬は強い寒気の南下もなく、旬平均気温の平年差は+2.5℃とかなり高かった。
     中旬は、14〜15日に深い気圧の谷が通過した他は冬型の気圧配置の日が続き、東北日本海側は曇りや雪となり、東北太平洋側は概ね晴れた。特に、15〜16日には上空に強い寒気が入り、東北太平洋側でも積雪となるところが多かった。このため、平均気温は平年を下回る日もあり、旬平均気温の平年差は0.0℃と平年並だった。
     この期間の平均気温の平年差は、+1.2℃と平年を上回った。降水量は、東北日本海側で平年比103%だったが、東北太平洋側で平年比51%と平年を下回った。日照時間は、東北日本海側で平年比68%、東北太平洋側で平年比91%と共に平年を下回った。


  5. 中・高緯度の循環
    2月(20日まで):極渦は、ハドソン湾(カナダ)の北とベーリング海にあって寒気放出期となった。日本付近はベーリング海に中心をもつ負偏差域に弱いながら覆われ、東経90度付近が正偏差となって、比較的寒気の流れ込みやすい場となった。
     このため、南西諸島や西日本、北海道の平均気温はほぼ平年並となったが、寒気の流れ込みが弱かった東北地方や東日本では1月に引き続き高温傾向となっている。ただし、東北地方でも中旬には寒気が入りやすくなり、中旬の平均気温平年差は0.0℃と平年並だった。


  6. 熱帯太平洋の状況
     エルニーニョ監視海域(北緯4度〜南緯4度、西経150度〜西経90度)の1月の海面水温偏差は、-1.6℃であった。
     1月の太平洋赤道域の海面水温は、日付変更線から西経95度にかけて平年より1℃以上低く、西経135度付近と西経125度付近では-2℃以下の負偏差が見られた。一方、東経150度以西では+0.5℃以上の正偏差が見られた。
     1月の南方振動指数は+0.4であった。
    (南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)

    (4)エルニーニョ現象等の今後の見通し(2000年2月〜2000年8月)
     現在のラニーニャ現象は春まで続き、その後次第に終息に向かうものと見られる。




  7. 参考資料
    【解説】
     監視海域の海面水温偏差の5か月移動平均値は、昨年6月以来6か月連続して-0.5℃を下回り、ラニーニャ現象の基準を満たした。
     1月の太平洋赤道域における表層水温は、西部の正偏差と東部の負偏差がともに12月よりも強まり、今回のラニーニャ現象が強まってきているように見えるが、南方振動指数に見られるように貿易風は12月に比べてやや弱まり、その結果西部太平洋の暖水が東へ広がり始めた。
     エルニーニョ予測モデルによれば、監視海域の海面水温は今後春にかけて平年に近付き、夏以降は平年並またはやや高めの状態に移行する予測結果を示している。
     過去においては、監視海域の海面水温が1年半以上持続して負偏差であった場合、春を境として正偏差に移行する例が多い。今回のラニーニャ現象も西部太平洋における暖水の蓄積と東方への拡大など、現象の最盛期を過ぎつつある兆候が見られ、ラニーニャ現象は春以降終息に向かう可能性が高いと判断される。



 
GotoHome Prev Next Return Opinion
reigai@tnaes.affrc.go.jp