2000年仙台管区気象台発表予報

11月20日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○11月20日発表 3ヶ月予報(12月,1月,2月)

  1. 予想される天候
    3か月平均気温の各等級の確率

     12〜2月の3か月平均気温は「高い」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。「平年並」の可能性が次に大きく、その確率は40%です。「低い」の可能性は小さく、その確率は10%です。
     なお、12〜2月の3か月間の降水量は「平年並」の可能性が大きいでしょう。


  2. 天候の特徴
     12月1月2月
    天候 東北地方は、低気圧の通過後冬型の気圧配置となり、平年と同様に東北日本海側は曇りや雪または雨の日が多く、東北太平洋側は晴れの日が多いでしょう。
     東北地方は、冬型の気圧配置が長続きせず、東北日本海側は平年に比べ曇りや雪または雨の日が少ないでしょう。東北太平洋側は冬型の気圧配置が緩むと高気圧に覆われ、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。  東北地方は、時々冬型の気圧配置となるでしょう。平年と同様に、東北日本海側は曇りや雪または雨の日が多く、東北太平洋側は晴れの日が多いでしょう。
    気温平年並 高い 高い
    降水量平年並東北日本海側 少ない平年並
    東北太平洋側 平年並

  3. 前回発表3か月予報からの変更点
    なし

  4. 最近の天候経過
    11月(19日まで):この期間の平均気温平年差は、東北北部で-0.2℃と平年を下回り、東北南部で+0.3℃と平年を上回った。降水量平年比は、東北北部で92%と平年を下回り、東北南部で146%と平年を上回った。日照時間平年比は、東北地方で85%と平年を下回った。
     上旬、天気は概ね周期的に変化した。
     1〜2日は、前線や台風第20号から変わった低気圧の影響で東北地方はまとまった雨となった。5日は寒冷前線が通過した東北北部で曇りとなり、7日は寒冷前線が東北地方を通過して東北日本海側を中心に雨となった。また、10日は気圧の谷の影響で東北北部は雨となるところもあった。その他の日は高気圧に覆われ概ね晴れたが、東北日本海側では寒気の影響で曇りや雨となる日もあった。
     上旬の平均気温平年差は、東北北部で+0.7℃と平年よりやや高く、東北南部で+0.8℃と平年並だった。降水量平年比は、東北北部で112%と平年並、東北南部で235%と平年よりやや多かった。日照時間平年比は、東北地方で94%と平年並だった。
     中旬(19日まで)は、気圧の谷が短い周期で通過した。気圧の谷の通過後は冬型の気圧配置となり、東北日本海側では曇りや雨または雪の日が多かったが、東北太平洋側では天気は周期的に変化した。また、東北北部は寒気の影響で気温の低い日が多く、18〜19日は各地で雪となった。
     上空に強い寒気の入った11〜12日や18〜19日には、各地で初雪・初氷などを観測した。
     中旬(19日まで)の平均気温平年差は、東北北部で-1.5℃、東北南部で-0.4℃と共に平年を下回った。降水量平年比は、東北地方で82%と平年を下回った。日照時間平年比は、東北地方で69%と平年を下回った。


  5. 中・高緯度の循環
    11月(19日まで):500hPa高度場は、西シベリアの気圧の尾根が発達したため、極付近が正偏差となって寒気が南下しやすい場となった。このため、北半球を流れる偏西風は大きく蛇行し、西ヨーロッパ、バイカル湖付近、日付変更線付近、北米大陸は負偏差となって寒気が南下した。
     一方、日本付近では日本の南海上に張り出した亜熱帯高気圧が平年より北偏して勢力が強く、本州付近は強い正偏差に覆われた。
     このため、東北地方は寒気の影響で平年並の気温となったが、関東以西はほぼ高温傾向が持続している。


  6. 熱帯太平洋の状況
     エルニーニョ監視海域(北緯4度〜南緯4度、西経150度〜西経90度)の10月の海面水温偏差は、-0.3℃であった。
     10月の太平洋赤道域の海面水温は、西経170度付近と西経155度から西経120度にかけて平年より0.5℃以上低かった。一方、東経125度付近と東経135度から東経155度にかけては平年より0.5℃以上高かった。
     10月の南方振動指数は+0.9であった。(南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)

    (4)エルニーニョ現象等の今後の見通し(2000年11月〜2001年5月)
     エルニーニョ監視海域の海面水温は、予測期間中、平年並で経過する可能性が大きいと予測される。
    【解説】
     エルニーニョ監視海域の10月の海面水温偏差は-0.3℃で、太平洋赤道域東部の海面水温は、平年よりやや低い状態が続いている。また、南方振動指数はここ3か月連続で正となっており、貿易風が平年よりやや強い状態が持続していることを示している。
     エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温が今冬には正偏差に転じ、春にかけて偏差が次第に増大すると予測している(右図)。
     今のところ太平洋赤道域の大気・海洋の状態を大きく変化させる要因はなく、また、予測期間の前半は予測モデルも大きな偏差を予測していないことから、今冬の間、監視海域の海面水温は、おおむね平年並で経過すると考えられる。春については、モデルは平年より高い海面水温を予測しているが、一般的にモデルの予測期間が秋から始まる場合は、春以降の精度が低いことから、現時点では、モデルの予測のように海面水温が平年より高くなる可能性は大きくないと考えられる。




  7. 参考資料



 
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