2001年仙台管区気象台発表予報
7月23日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○7月23日発表 3ヶ月予報(8月,9月,10月)
予想される天候
(1)3か月平均気温の予想される各階級の確率(%)
[概要]
8〜10月の3か月平均気温は「平年並」か「高い」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「低い」の可能性は小さく、その確率は20%です。
(2)可能性の大きな天候の特徴
8月:太平洋高気圧に覆われ平年と同様に晴れの日が多いでしょう。寒気や前線の影響で曇りや雷雨となる時期もある見込みです。
気温、降水量共に平年並でしょう。
9月:天気は概ね周期的に変化しますが、前半は太平洋高気圧に覆われ易く残暑が厳しいでしょう。また、秋雨前線の影響で天気のぐずつく時期がある見込みです。
気温は高く、降水量は平年並でしょう。
10月:天気は周期的に変化し、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温、降水量共に平年並でしょう。
なお、8〜10月の3か月間の降水量は平年並でしょう。
天候の特徴
8月
9月
10月
天候
太平洋高気圧に覆われ平年と同様に晴れの日が多いでしょう。寒気や前線の影響で曇りや雷雨となる時期もある見込みです。
天気は概ね周期的に変化しますが、前半は太平洋高気圧に覆われ易く残暑が厳しいでしょう。また、秋雨前線の影響で天気のぐずつく時期がある見込みです。
天気は周期的に変化し、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温
平年並
高い
平年並
降水量
平年並
平年並
平年並
前回発表3か月予報からの変更点
なし
最近の天候経過
7月(22日まで):この期間の平均気温平年差は、東北北部で+1.5℃と平年を上回り、東北南部で+3.0℃と平年を大きく上回った。降水量平年比は、東北北部で142%と平年を上回ったが、東北南部で87%と平年を下回った。日照時間平年比は、東北北部で99%と平年を下回ったが、東北南部で152%と平年を上回った。
上旬は、前半東北北部に梅雨前線がほとんど停滞していた。このため、東北北部は曇りや雨の日が多く、4日には前線の活動が活発となって大雨となる所もあった。東北南部は、太平洋高気圧に覆われ、晴れて暑い日が多かった。後半は、6日に東北地方を梅雨前線が南下し、曇りや雨となったが、その後は高気圧に覆われ概ね晴れた。
上旬の平均気温平年差は、東北北部で+1.4℃と高く、東北南部で+2.6℃とかなり高かった。降水量平年比は、東北北部で106%と平年並だったが、東北南部で44%と少なかった。日照時間平年比は、東北北部で134%と多く、東北南部で191%とかなり多かった。
中旬は、中頃にかけ東北北部に梅雨前線がほとんど停滞していた。このため、東北北部は曇りや雨の日が多く、前線の活動が活発となって大雨となる所もあった。東北南部は、太平洋高気圧に覆われ、晴れて暑い日が続いたが、前線に向かって暖かく湿った気流が入りこんだため大気の状態が不安定となって、雷雨となる日が多かった。旬の終わりには梅雨前線が一旦南下し、オホーツク海に中心を持つ高気圧に覆われた。このため、東北太平洋側を中心に曇りや雨となり、厳しい暑さも一段落したが、上空に強い寒気が入って大気の状態が不安定となり、各地で雷雨となった。しかし、20日には高気圧に覆われ概ね晴れた。
なお、東北南部は7月20日頃に梅雨明けしたと見られる。(ただし、この梅雨明けの時期は暫定値であり、後日検証により確定したものが発表されます。)
中旬の平均気温平年差は、東北北部で+1.7℃と高く、東北南部で+3.4℃とかなり高かった。降水量平年比は、東北地方で163%と多かった。日照時間平年比は、東北北部で64%と少なく、東北南部で136%と多かった。
21〜22日は太平洋高気圧に覆われ概ね晴れたが、午後には大気の状態が不安定となり各地で雷雨となった。
なお、東北北部は7月21日頃に梅雨明けしたと見られる。(ただし、この梅雨明けの時期は暫定値であり、後日検証により確定したものが発表されます。)
中・高緯度の循環
7月(22日まで):500hPa高度場では、日本の南の太平洋高気圧の勢力は平年より強く北に張り出す。このため、日本付近を含む中緯度帯は広く正偏差となった。しかし、西への張り出しは弱く、東シナ海付近は負偏差となっている。
一方、6月に引き続きオホーツク海付近は負偏差となったため、東北地方に低温をもたらすオホーツク海高気圧は平年に比べて顕在化しなかった。
このため、東北地方は高温が持続し、特に東北南部は太平洋高気圧に覆われて真夏日となる所が多く、厳しい暑さが続いている。
熱帯太平洋の状況
エルニーニョ監視海域(北緯4度〜南緯4度、西経150度〜西経90度)の6月の海面水温の基準値(1961〜1990年の30年平均値)との差は+0.2℃であった。 6月の太平洋赤道域の海面水温は、東経130度から東経150度にかけてと東経170度付近で平年より0.5℃以上高かったほかは、平年偏差が±0.5℃以内であった(下図)。 6月の南方振動指数は+0.3だった。(南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)
エルニーニョ現象等の今後の見通し
(2001年7月〜2002年1月)
エルニーニョ監視海域の海面水温は、予測期間中、基準値(1961〜1990年の30年平均値)よりやや高い状態で推移するものと予測される。
エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は4月、5月と同じ+0.2℃であった。太平洋赤道域の表層(海面から深度数百mまでの領域)では、海面から深度260mまでの平均水温平年偏差の経度−時間断面図で+1℃以上の正偏差域が一時的に大きく東に広がるなどの変化があった。しかし、これに伴う海面水温偏差の変化は小さく、また、南方振動指数で表される貿易風の強さなど、大気の状態にも、監視海域の海面水温に大きな変化をもたらす兆しは現れていない。
エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温の基準値との差が冬にかけて徐々に増大すると予測している(右図)。
これらのことから、エルニーニョ監視海域の海面水温は、予測期間中、基準値よりやや高い状態で推移すると予測される。しかし、基準値との差が今後次第に増大し、秋または冬にはエルニーニョ現象またはそれに近い状態になる可能性も考えられるので、今後の推移を注意深く監視する必要がある。
参考資料
reigai@affrc.go.jp