2003年仙台管区気象台発表予報

2月20日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○2月20日発表 3ヶ月予報(3月,4月,5月)

  1. 予想される天候
    <3か月(3〜5月)の気温の各階級の確率(%)>
    3か月平均気温の各等級の確率
    3か月平均気温は、平年並か高い可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。

    <可能性の大きな天候見通し>

    3月 天気は概ね周期的に変わり、低気圧の通過後は冬型の気圧配置となる日もある見込みです。
     気温は高く、降水量は平年並でしょう。
    4月 天気は周期的に変わりますが、寒気の影響を受ける時期があるでしょう。平年と同様に、東北地方は晴れの日が多い見込みです。
     気温は平年並、降水量は少ないでしょう。
    5月 天気は周期的に変わるでしょう。平年と同様に、東北地方は晴れの日が多い見込みです。
     気温、降水量共に平年並でしょう。

     なお、3か月降水量は平年並の見込みです。

  2. 前回(1 月20 日)発表の3か月予報からの変更点
     なし。

  3. 最近の天候経過
    2月上旬:中頃まで冬型の気圧配置が続き、東北日本海側は曇りや雪の日が多く、東北太平洋側は概ね晴れた。しかし、強い寒気の南下はなく、東北日本海側でも晴れる日があった。期間の終わりは、気圧の谷や低気圧が短い周期で通過し雨の降る日もあったが、南から暖かい空気が流れ込んだため、気温は高く経過した。  平均気温平年差は、東北地方で+1.4℃と高かった。降水量平年比は、東北北部で35%とかなり少なく、東北南部で49%と少なかった。日照時間平年比は、東北北部で93%と平年並、東北南部で117%と多かった。

    2月中旬(11〜19日):前半は、11日に日本の南岸を低気圧が通過し、各地で雨となった。低気圧の通過後は冬型の気圧配置が続き、東北日本海側は曇りや雪となったが、東北太平洋側は概ね晴れた。期間の後半、天気は概ね周期的に変わり、冬型の気圧配置は長続きしなかった。
     平均気温平年差は、東北地方で+0.6℃と平年を上回った。降水量平年比は、東北地方で31%と平年を大きく下回った。日照時間平年比は、東北日本海側で119%と平年を上回り、東北太平洋側で93%と平年を下回った。
  4. 循環場の特徴
    2 月(1〜19 日):500hPa 高度場では、寒冷低気圧はグリーンランド付近とタイミル半島付近にあり、グリーンランド付近は強い負偏差となった。日本付近は広く正偏差に覆われ、北から強い寒気が南下することはなかった。
     また、偏西風の流れは東西流が卓越したため、天気は周期的に変わりやすく、冬型の気圧配置は長続きしなかった。
     東北地方は、冬型の気圧配置となって寒気が南下し、気温が平年を下回る日もあったが、冬型は長続きせず、気温は平年を上回る日が多かった。また、上旬後半には南高北低の気圧配置となって南から暖かい空気が流れ込み、顕著な高温となる時期もあった。

  5. 太平洋赤道域の状況
    エルニーニョ監視速報(No.125)より抜粋(http://www.jma.go.jp/

     エルニーニョ監視海域(北緯4 度〜南緯4 度、西経150 度〜西経90 度)の1 月の海面水温の基準値(1961〜1990 年の30 年平均値)との差は+0.8℃だった。  1 月の太平洋赤道域の海面水温は、東経170 度から西経105 度および西経95 度から西経85 度にかけて平年より0.5℃以上高く、東経175 度から西経125 度および西経90 度付近では+1℃以上の正偏差が見られた。  1 月の南方振動指数は-0.1 だった。(南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)  太平洋の赤道に沿った表層(海面から深度数百m までの領域)水温は、西経135 度の深度100mから西経90 度の深度40m にかけて平年より2℃以上高かった。一方、西経160 度以西の深度80mから175m では-2℃以下の負偏差が見られた。太平洋の赤道に沿った海面から深度260m までの平均水温平年偏差の経度-時間断面図(図略)では、12 月半ばに西経175 度以東に分布していた+1℃以上の正偏差域が1 月半ばに南米沖まで東進し、その後1 月末には+1℃以上の正偏差域は見られなくなった。一方、1 月初めに西経175 度以西で見られた負偏差域は、1 月末には西経170 度付近を除く西経130 度以西に拡がった。

  6. エルニーニョ現象等の今後の見通し(2003 年1 月〜2003 年7 月)
     現在のエルニーニョ現象は春まで続くと予測される。
    【解説】
     1 月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は+0.8℃と4 か月ぶりに+1℃を下まわった。また、南方振動指数は-0.1 と貿易風の状況はほぼ平年並となった。太平洋赤道域の海面水温は、東部で+1℃以上の正偏差域が縮小し、太平洋の赤道に沿った表層水温では、東部の正偏差域が急速に縮小するとともに、西部の負偏差域が東へ拡がった。
     エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温の基準値との差が、今後4 月まで+1℃前後の値が続き、5 月以降は+1℃をやや上まわる値で推移すると予測している(右図)。
     しかし、現在のところ監視海域の海面水温の基準値との差を増大させる要因は見られない。また、太平洋赤道域の海面水温や表層水温の状況から、今回のエルニーニョ現象は最盛期を過ぎ、衰えつつあると判断される。したがって、現在のエルニーニョ現象は春までは続くものの、次第に終息に向かう可能性がでてきた。

    エルニーニョ監視海域の海面水温偏差予測
    エルニーニョ予測モデルによるエルニーニョ監視海域の海面水温偏差予測
     この図は、エルニーニョ監視海域の海面水温(基準値との差)の先月までの推移(折れ線グラフ)とエルニーニョ予測モデルから得られた今後の予測(ボックス)を示している。各月のボックスは、海面水温の基準値との差が70%の確率で入る範囲を示す。(基準値は1961〜1990年の30年平均値)

  7. 参考資料


 
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reigai@ml.affrc.go.jp