2003年仙台管区気象台発表予報

12月25日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○12月25日発表 3ヶ月予報(1月,2月, 3月)

    <予想される向こう3か月の天候>
     向こう3か月の実現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。  この期間の平均気温、降水量、東北日本海側の降雪量共に平年並でしょう。 1月 冬型の気圧配置が続きますが、強い寒気の南下は一時的でしょう。平年と同様に、東北日本海側では曇りや雪の日が多く、東北太平洋側では晴れの日が多いでしょう。  気温、降水量共に平年並でしょう。 2月 冬型の気圧配置が続きますが、強い寒気の南下は一時的でしょう。平年と同様に、東北日本海側では曇りや雪の日が多く、東北太平洋側では晴れの日が多いでしょう。  気温、降水量共に平年並でしょう。 3月 天気は数日の周期で変わりますが、低気圧の通過後冬型の気圧配置となる日もあるでしょう。  気温は平年並か高く、降水量は平年並でしょう。

    <向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
    向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)

  1. 数値予報(アンサンブル予報)による大気の流れの予報
    3 か月平均の500hPa 高度と偏差の予想図:
     予想図では、極付近広く正偏差で、寒気が中緯度帯へ南下しやすい状況となり、アリューシャン列島の南の太平洋から日本付近にかけては弱い負偏差に覆われる。一方、北緯30°以南は引き続き正偏差に覆われる。日本付近へは寒気が南下しやすい流れとなるが、強い寒気の南下は一時的。

    月別の地上気圧と偏差の予想図:
    1 月:平年に比べてアリューシャン列島付近の低気圧は強いが、中国大陸の高気圧の張り出しは弱い。このため、日本付近は冬型の気圧配置が続くが、強い寒気の南下は一時的。
    2 月:気圧配置や偏差分布は1 月と同様で、日本付近は冬型の気圧配置が続くが、強い寒気の南下は一時的。
    3 月:日本付近は等圧線の間隔が広く、天気は数日の周期で変わりやすい。ただし、低気圧の通過後冬型の気圧配置となる日もある。

  2. 循環場の特徴
    12 月(1〜20 日):500hPa 高度を見ると、極付近では極渦がタイミル半島付近にあって負偏差が広がり、中緯度帯への大規模な寒気の南下はなかった。極東域では、バイカル湖付近から北海道にかけてと日付変更線付近で正偏差が広がり、日本付近は弱い谷場となって本州以南は負偏差に覆われた。また、日本の南の太平洋高気圧は正偏差で、平年より強かった。
     東北地方は、上旬は1〜2 日に日本の南東海上を北東に進んだ台風第21 号の影響で南から暖かい空気が入り気温はかなり高くなったが、強い寒気が南下して冬型の気圧配置が続く時期もあった。中旬、強い寒気は西回りで南下し、東北地方は低気圧が短い周期で通過したため気温はかなり高かった。しかし、20 日には強い寒気が南下して東北太平洋側でも雪となった。

  3. 最近の天候経過
    12月上旬:1〜2日は日本の南東海上を北東に進んだ台風第21号の影響で曇りの所が多かったが、南から暖かい空気が入り気温はかなり高くなった。また、6日は低気圧が日本海を発達しながら北東に進み、東北地方は雨となった。その他の日は冬型の気圧配置が続き、7日以降は強い寒気が南下して東北日本海側を中心に雪となった。
     なお、福島で4日、仙台で7日に初雪を、小名浜で8日に初霜を観測した。
     平均気温は東北北部で平年並、東北南部で高い。降水量は少ない。日照時間は東北北部でかなり少なく、東北南部で少ない。

    12月中旬:低気圧が短い周期で東北地方を通過し、通過後は一時的に冬型の気圧配置となったが、強い寒気の南下はなかった。このため、東北日本海側は雨、東北太平洋側でも曇りや雨の日が多かった。しかし、20日は強い寒気が南下して東北太平洋側でも雪となり、各地で交通障害が発生した。  なお、小名浜で17日に初氷、20日に初雪を観測した。
     平均気温は東北北部でかなり高く、東北南部で高い。降水量はかなり多い。日照時間は東北日本海側で少なく、東北太平洋側でかなり少ない。

  4. エルニーニョ現象等の今後の見通し(2003 年12月〜2004 年6月)
    エルニーニョ監視速報(No.135)より抜粋(http://www.jma.go.jp/

     太平洋赤道域の海面水温は全域で平年より高かった。海洋表層(海面から深度数百m までの領域)では水温の正偏差域が東方に拡がり始めた。大気はほぼ平年に近い状況だった。
     エルニーニョ監視海域の海面水温は、冬の間は基準値(1961〜1990 年の30 年平均値)より高めながらも基準値に近い値をとり、その後は基準値よりやや高い値で推移するとみられる。しかし、予測期間中にエルニーニョ現象が発生する可能性は未だ低いと考えられる。
    【解説】
     11 月の太平洋赤道域の海面水温は、10 月に引き続き全域で平年より高かった。東部の正偏差は11 月に入って一旦弱まったが、下旬に東部で見られた西風偏差のため再び強まった結果、11 月の監視海域の海面水温の基準値との差は、10 月と同じ+0.6℃であった。10 月に太平洋赤道域西部で見られた+1℃を超える海面から深度260m までの平均水温の正偏差域は東に拡がり始めたが、その強さは増大していない。大気の状態は短周期の変動が見られるものの、月平均ではほぼ平年に近い。  エルニーニョ予測モデルは、冬の間は監視海域の海面水温の基準値との差が持続し、その後次第に増加するが、予測期間の最後にはわずかながら減少すると予測している。11 月末に太平洋赤道域西部から中部にかけて対流圏下層で強い東風偏差が認められる。現在、西部から東に拡がり始めた海洋表層における水温正偏差は、1〜2 か月後に監視海域の海面水温の基準値との差を増大させると思われるが、この強まった東風偏差によって弱められ、監視海域の海面水温への影響が小さくなる可能性がある。  以上のことから、監視海域の海面水温は、冬の間は基準値より高めながらも基準値に近い値をとり、その後は基準値よりやや高い値で推移するとみられるものの、現時点では予測期間中にエルニーニョ現象が発生する可能性は未だ低いと考えられる。ただし、一般的に春は監視海域の海面水温偏差が大きく変化する時期でもあり、今後の推移を注意深く監視する必要がある。


 
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