2010年仙台管区気象台発表予報

7月22日発表3ヶ月予報



 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.

○7月22日発表 3ヶ月予報(8月から10月までの天候見通し)

    <予想される向こう3か月の天候>
     向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候と特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。
     この期間の平均気温は、平年並または高い確率がともに40%です。降水量は、平年並または多い確率がともに40%です。

    8月 天気は数日の周期で変わり、東北地方は平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。
     東北日本海側の降水量は、平年並または多い確率がともに40%です。

    9月 天気は数日の周期で変わり、東北地方は平年に比べ晴れの日が多いでしょう。残暑が厳しい見込みです。
     気温は、高い確率が50%です。

    10月 天気は数日の周期で変わり、東北地方は平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
     気温は、平年並または高い確率がともに40%です。

    <向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
    【気  温】
    [東北地方]
    3か月
    8月
    9月
    10月
    凡例:低い平年並高い
    【降 水 量】
    [東北日本海側]
    3か月
    8月
    9月
    10月
    [東北太平洋側]
    3か月
    8月
    9月
    10月
    凡例:少ない平年並多い

  1. 向こう3か月の確率予報の特徴

     気温降水量
    8〜10 月:平年並または高い確率がともに40%平年並または多い確率がともに40%
    8 月:各階級の確率の偏りは小さい東北日本海側では平年並または多い確率がともに40%。
    東北太平洋側では各階級の確率の偏りは小さい
    9 月:高い確率が50%各階級の確率の偏りは小さい
    10 月:平年並または低い確率がともに40%各階級の確率の偏りは小さい

  2. 数値予報(アンサンブル予報)による大気の流れの予報
     数値予報による海面水温偏差の予想では、中〜東部太平洋赤道域は負偏差で、ラニーニャ現象がこの夏から発生し持続するものと見られる。インド洋の正偏差は小さくなる見込み。
     熱帯の降水量の予想では、インドネシア付近と、ベンガル湾から南シナ海にかけて対流活動が平年より活発となる。これはラニーニャ現象時の特徴と一致する。対流活動に対応して、チベット高気圧は平年に比べ勢力が拡大し、その北縁を流れる亜熱帯ジェット気流は日本付近で平年より北を流れる傾向がある。このため秋の訪れは遅く残暑が厳しい見込み。
     500hPa 高度では、北半球のほぼ全域が正偏差で、エルニーニョ現象に伴い北半球全体で大気が暖まった影響が残っていると見られる。9 月は亜熱帯ジェット気流が北へ押し上げられる予想となっており、太平洋高気圧の北への張り出しが強まる。10 月は亜熱帯ジェット気流が引き続き平年よりも北に位置する。また、日本の東海上で正偏差となり日本付近は西谷となる。
     海面気圧予想図では、本州付近で太平洋高気圧が強まる。ただし、8 月は太平洋高気圧の西への張り出しが強く北への張り出しが相対的に弱いことから、北日本は気圧の谷の影響を受けやすい見込み。

     月別の海面気圧予想図などからは、
    8 月:太平洋高気圧の北への張り出しは弱く、気圧の谷の影響で平年に比べ曇りや雨の日が多いと予想される。
    9 月:天気は数日の周期で変わり、平年に比べ晴れの日が多いと予想される。残暑が厳しい見込み。
    10 月:天気は数日の周期で変わると予想される。日本付近は西谷となり、暖かく湿った気流の影響を受け、高温傾向が予想される。

  3. 最近の天候経過
    7 月上旬:前線の影響で曇りや雨の日が多かった。また、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った気流と上空に寒気を伴った気圧の谷の影響で、期間を通して大気の状態が不安定となった。各地で局地的大雨となり、浸水や山がけ崩れ害などが発生した。また、青森県と岩手県ではひょうによる被害が発生した。気温は、南から暖かい空気が流れ込んだため、かなりの高温となった。
     平均気温は東北地方でかなり高い。降水量は東北北部で平年並、東北南部で多い。日照時間は東北地方で平年並。

    7 月中旬:前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多かったが、期間の終わりは太平洋高気圧に覆われておおむね晴れた。12 日は、低気圧が通過した影響で荒れた天気となり、青森県と秋田県で強風害や山がけ崩れ害が発生した。15 日から17 日にかけては大気の状態が不安定となり、各地で局地的大雨となり、浸水や山がけ崩れ害、強風害、落雷による停電などが発生した。気温は、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んだため、高めとなった。
     平均気温は東北地方で高い。降水量は東北地方で平年並。日照時間は東北日本海側で少なく、東北太平洋側で平年並。

  4. 循環場の特徴
    7 月(20 日まで):500hPa 高度は、日本の東に明瞭な正偏差が見られ、朝鮮半島から東シナ海にかけて気圧の谷となり、日本付近に暖かく湿った空気が流れ込みやすかった。
     7 月前半は、梅雨前線が本州付近に停滞し、大雨となったところがあった。オホーツク海高気圧が出現せず、東北地方では顕著な高温となった。その後は、太平洋高気圧の北への張り出しが強まり晴れの日が多くなった。東北南部、東北北部とも7 月18 日頃に梅雨明けしたと見られる。

     
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