2012年仙台管区気象台発表予報
10月25日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○10月25日発表 3ヶ月予報(11月から1月までの天候見通し)
<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。
11月 東北日本海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多く、東北太平洋側では、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
気温は、高い確率50%です。降水量は、東北太平洋側で平年並または多い確率ともに40%です。
12月 東北日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多く、東北太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
1月 東北日本海側では、平年と同様に曇りや雪の日が多く、東北太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
【気 温】
[東北地方]
3か月
11月
12月
1月
凡例:
低い
平年並
高い
【降 水 量】
[東北日本海側]
3か月
11月
12月
1月
[東北太平洋側]
3か月
11月
12月
1月
凡例:
少ない
平年並
多い
【降 雪 量】
[東北日本海側]
3か月
凡例:
少ない
平年並
多い
向こう3か月の確率予報の特徴
各階級の確率の偏りが小さい場合は記述していない。
11〜1月
11月
気温は、高い確率50%です。
降水量は、東北太平洋側で平年並または多い確率ともに40%です。
12月
1月
寒候期予報の見直しについて
最近の天候経過と新しい予測資料をふまえ寒候期の天候について検討しましたが、9月25日に発表した寒候期予報の内容に変更はありません。
数値予報(アンサンブル予報)による海洋と大気の流れの予報
海面水温は、太平洋中部の赤道域を中心に平年より高いが、偏差は小さく、この夏に発生したエルニーニョ現象は持続する可能性と平常の状態になる可能性が同程度の見込み。
大気にはエルニーニョ現象の影響が弱いながら現れ、熱帯の対流活動は、太平洋中部の赤道域で平年より活発となり、インドネシア付近やフィリピン周辺で不活発となる。この影響でフィリピン周辺では高気圧が強く、日本の南岸では平年に比べ南からの暖かく湿った空気の影響を受けやすい。
500hPa 高度は、アリューシャン付近に顕著な正偏差があり、東シベリアにかけて気圧の尾根となっている。極東域の中緯度帯は広く負偏差となるが、偏差は小さい。東北地方への寒気の影響は平年程度の見込み。
11 月はカムチャツカ付近でブロッキング高気圧が発達し、中国東北区の気圧の谷が明瞭となる。北日本には南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなり、周期的に通過する低気圧の影響を受けやすい。前回の3 か月予報では、冬の訪れが早くなる可能性があると予報したが、その可能性は小さくなった。
月別の予想
11月
:日本の南は正偏差で、北日本から日本の東で大きい負偏差となる。東北地方は低気圧の影響を受けやすく、気温は高く、東北太平洋側の降水量は多い傾向の見込み。また、アリューシャン低気圧の発達は平年並で、西高東低の冬型の気圧配置の強さは平年程度の見込み。
12月
:フィリピン付近で高気圧が強い予想のため、日本の南の正偏差を本州南岸付近まで広げて考える。このため、日本付近の負偏差は弱めて考え、西高東低の冬型の気圧配置の強さは平年程度の見込み。
1月
:フィリピン付近の高気圧の勢力は12 月よりも弱まる。西高東低の冬型の気圧配置の強さは平年程度の見込み。
最近の天候経過
10月上旬
:期間の中頃までは、台風や気圧の谷の影響で曇りや雨の日が多かったが、期間の終わりは移動性高気圧におおわれて晴れた。台風に向かって南から暖かい空気が流れ込んだ時期があり、気温はかなり高くなった。1 日は台風第17 号が東北地方を縦断した影響で東北北部を中心に大雨となり、岩手県では日降水量が100 ミリを超えたところがあった。3 日から4 日にかけては台風第19 号が日本の東を北上した影響で東北太平洋側で大雨のところがあった。5 日は気圧の谷の影響で山形県で大雨のところがあった。
平均気温は東北北部でかなり高く、東北南部で高い。降水量は東北日本海側で少なく、東北太平洋側で平年並。日照時間は東北北部で平年並、東北南部で少ない。
10月中旬
:この期間、東北北部は気圧の谷と高気圧が交互に通過したため、天気は数日の周期で変わった。東北南部は高気圧におおわれ晴れの日が多かった。寒冷前線の影響で、11 日は秋田県と宮城県で、17 日は青森県、秋田県、福島県で大雨のところがあった。
平均気温は東北北部で高く、東北南部で平年並。降水量は東北日本海側で多く、東北太平洋側で平年並。日照時間は東北北部で多く、東北南部でかなり多い。
循環場の特徴
10月(20日まで)
:500hPa 高度は、チベット付近から北太平洋にかけて帯状に負偏差となった。モンゴル付近とアリューシャンの南で偏差が大きく、日本付近の偏差は小さかった。また、日本の南も負偏差で、上旬は日本の南から本州付近へ台風が北上した。 東北地方は、上旬中頃までは台風や気圧の谷の影響で曇りや雨の日が続いたが、上旬終わりから中旬にかけては気圧の谷と高気圧が交互に通過するようになった。
reigai@ml.affrc.go.jp