図説:東北の稲作と冷害
福島県の水稲うるち米作付品種
福島食糧事務所の公表データから最近の作付品種の動向を紹介する。最も大きな特徴は、耐冷性が強くて良食味米の「コシヒカリ」が60%を超す作付シェアを占める主力品種に成長してきたことである。
福島県の水稲うるち米作付品種
図1の作付面積シェアからみた福島県の基幹品種は、「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「初星」の3品種であるといえる。それら3品種は県全体の作付面積の89.0%を占める。平成13年度の同速報値によると、「コシヒカリ」が60.9%、「ひとめぼれ」24.8%、「初星」3.1%となっている。
次に各品種の作付割合の動向を図2で紹介する。
平成7年当時の上位3品種は「コシヒカリ」42.8%、「ひとめぼれ」28.9%、「初星」17.0%であった。全国各地で広域的に栽培されている良食味米の「コシヒカリ」は平成5年の冷害時にその耐冷性の強さが示され、福島県でもその作付面積を増やしている。反対に、冷害危険度の高い地域で主として普及していた「初星」の作付面積は急激に減ってきている。現在作付面積第2位の「ひとめぼれ」は作付シェアに大きな変化はみられない。「チヨニシキ」は作付面積は少ないが、安定した作付シェアを維持している。「あきたこまち」の作付面積は少ないが、少しずつ増える傾向がみられる。
耐冷性が強くて良食味米の品種である「コシヒカリ」は、平成13年現在作付シェアが60%を超え、福島県の主力品種としての地位を占め、今後もその地位を維持するものと見込まれる。