NARO 農研機構 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

図説:東北の稲作と冷害

宮城県の水稲うるち米作付品種


仙台食糧事務所の公表データから最近の作付品種の動向を紹介する。最も大きな特徴は、平成5年の大冷害を契機として耐冷性の弱い「ササニシキ」が急激に減り、耐冷性の強い「ひとめぼれ」が反対に急激に増加して主力品種の位置を占めたことである。

宮城県の水稲うるち米作付品種


宮城県品種別作付面積シェア

 図1の作付面積シェアからみた宮城県の基幹品種は、「ひとめぼれ」「ササニシキ」「まなむすめ」の3品種であるといえる。それら3品種は県全体の作付面積の95.5%を占める。平成13年度の同速報値によると、「ひとめぼれ」が73.4%、「ササニシキ」14.1%、「まなむすめ」8.0%となっている。
 次に各品種の作付割合の動向を図2で紹介する。

宮城県におけるうるち米の主要品種作付割合の動向

 平成7年当時の上位3品種は「ひとめぼれ」63.7%、「ササニシキ」33.2%、「ササニシキBL」0.9%であった。宮城県古川農業試験場で育成された「ひとめぼれ」は平成5年の大冷害の時にその耐冷性の強さと食味の良さが認められ、その後急速に作付面積が増え、現在の主力品種になってきている。古くから宮城県のお米の顔であった「ササニシキ」は耐冷性が弱く、また一般的に作りにくいことから、最近急激に作付面積が減少している。「まなむすめ」は平成9年から作付が始まり、徐々に出はあるが作付面積が増え、現在作付面積第3位の基幹品種になっている。いもち病に強い品種として育成された「ササニシキBL」は平成7〜9年までは作付面積第3位であったが、最近は減少する傾向がみられる。
 古くから主力品種であった「ササニシキ」は平成10年から急激に作付面積が減ってきているが、根強い消費ニーズがあり、宮城県などでは本品種の作付面積を増やそうとする動きがある。

 
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