水稲冷害研究チーム

2005年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


5月

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○5月3日(火) 麦の赤かび病注意呼び掛け 宮城県防除所
 宮城県病害虫防除所は2日、麦類の赤かび病に対する注意を呼び掛けた。発生を抑えるには早めの防除が必要で、出穂から開花盛期に1回目、その7〜10日後に2回目の防除を徹底するよう指導している。赤かび病は、開花から乳熟期に降雨が多いと多発する恐れがある。農産物検査規格が改正され、食用の大麦、小麦とも極少量の混入で規格外になってしまう。昨年、県内では8割の畑で防除したにもかかわず、小麦に赤かび病が発生した。県病害虫防除所では「今年は降水量も平年並みでまだ心配する段階ではないが、昨年のように開花期から降雨が多い場合もあるので、早期の防除を徹底してほしい」と話している。今年の麦類の生育は平年に比べ遅い。同防除所によると、出穂期から開花期は大麦が5月上旬、小麦は5月中旬と予想している。
(日本農業新聞)

○5月4日(水) 低コスト稲へ乾田直播を実験 宮城・JA古川
 JA古川は「低コスト稲作生産実験事業・乾田直播(ちょくは)栽培」の種まき作業を、JA管内4カ所358アールの実験田で始めた。JAは2005年産の平均収量を10アール当たり450キロと見込み、より実践に近い実験に取り組んでいる。この乾田直播栽培は、生産コスト削減と低農薬による栽培体系の確立で、環境に配慮した稲作栽培を目的に、02年から取り組む。このほど古川市の遠藤正博さんの76アールの田で行われた種まき作業では、JA全農と三菱農機が開発した稲・大豆・麦の不耕起直播(MJS180−6型)をトラクターに装着し、「たきたて」の種もみ50キロをまいた。直播栽培で移植栽培より生育ステージが遅いため、実験田では、出穂・成熟期が「ひとめぼれ」よりやや遅い「たきたて」を選択。昨年の反省点であった鳥害による発芽の減少を防ぐため、種まき後に行う鎮圧のほか、鎮圧ローターを使い再度、鎮圧するなどの実験が試みられ、発芽率のアップと品質向上を目指す。
(日本農業新聞)

○5月5日(木) 水稲品種「岩手68号」に名前を付けて 県が募集 ネットでも受け付け
 県は、県中南部向けに開発したオリジナル水稲品種「岩手68号」の名称を募集している。「岩手68号」は「あきたこまち」と品質・食味が同等で、耐冷性や耐病性、耐倒伏性に優れた品種。普及地域は、県内陸中南部の標高100〜200メートルおよび県沿岸南部の標高100メートル以下の地域。1996年に旧県農試県南分場で、母「岩南7号」、父「ふ系179号」を交配し育成した。応募方法は官製はがきが、応募はがきに名称(ひらがな、カタカナ、漢字を単独または組み合わせで6文字以内)を記入し郵送する。インターネットでも受け付ける。締め切りは31日。名称決定は6月下旬。7月上旬に登録申請し、今秋発表会を行う。問い合わせは県農林水産部農産園芸課水田農業担当、(電)019(629)5708。
(日本農業新聞)

○5月5日(木) 農業に関心を 児童にバケツ稲贈る 宮城・JA古川
 子どもたちにバケツ稲づくりを通して、食料としての米や地域の基幹産業である農業に関心を持ってもらおうと、JA古川はこのほど、「バケツ稲づくりセット」を管内4校の小学校に無償提供した。1996年から「バケツ稲づくり事業」に取り組み、2005年度は67人の小学生が体験する。古川市立清滝小学校でこのほど、行われた贈呈式では、JAの竹中莞爾専務が5年生22人に「ひとめぼれ」の種もみとバケツ、土、栽培マニュアル、観察ノートのセットを手渡した。竹中専務は「稲作りは大変手間がかかる作業。力を合わせておいしいお米を作ってください」と激励した。木村奏さん(10)が代表して「バケツ稲づくりをとても楽しみにしていました。大切に育てて秋の収穫の時においしいおにぎりを食べたいです」と抱負を話した。
(日本農業新聞)

○5月5日(木) 「潮風害」教訓伝える 対応や課題を記す 山形県が記録集
 県農林水産部は、昨年八月の台風15号によって発生し、庄内地方を中心にかつてない被害をもたらした「潮風害」の記録集を作製した。潮風害発生の仕組みや、被害の実態、各種対策の内容と今後の課題などを網羅しており、特異な気象災害の教訓を今後に伝える。潮風害は、強風によって大気中に取り込まれた海水中の塩分が農作物に付着して起きた。庄内の日本海沿岸を中心に水稲は白く立ち枯れ、大豆の葉は褐色に枯れ落ちた。果樹は日本ナシなどで落葉があったほか、生育サイクルが乱れ、秋に翌年に咲くべき花が開花するような現象も起きた。県災異年表によると、江戸時代中期の一七二五年に同様の記録があるだけで約二百八十年ぶりの気象災害。庄内の作況指数は87の「著しい不良」で、過去二番目に悪い数値となった。県は、被害が甚大であったり、特異な気象災害が発生した場合に記録集を作製している。潮風害は本県の近代農業が初めて直面した災害で被害も深刻だったことから、春のサクランボを中心とする果樹に大きな被害があり、夏場の高温でコメの収量、品質が低下した一九九九年以来、五年ぶりに編集した。写真も使い、被害の詳細を記録しているほか、「台風15号被害緊急対策班」や、被害を最小限にとどめるために農業団体とともに組織した「水稲・大豆対策プロジェクトチーム」「果樹対策プロジェクトチーム」が取った対応や技術指導の内容を記録。潮風害をもたらした台風15号の特徴など気象面の解析も加えた。県農業技術課は「特異な気象災害だが、再び発生しないとは限らない今回の被害や対応などを記録しておけば、もしも同様の事態が発生した場合に参考にできる」と話している。A4判、七十九ページ。庄内地域の各農協、市町村のほか、各種農業団体などに配布した。
(山形新聞)

○5月7日(土) バケツ稲200個配布 福島・JA川俣飯野
 JA川俣飯野の農産物直売所「サン・フレッシュ愛菜館」は5日、福島県と川俣町の両直売所で、「バケツ稲づくり」のセット200個を無料で配った。食農教育の一環として、バケツ稲づくりを通して米や稲作文化の理解を深め、食料・農業の大切さを学んでもらおうと、6年前から毎年こどもの日にプレゼントしている。11月には観察ノートのコンテストも行い、農業祭で表彰する。川俣町の国道114号沿いの「道の駅川俣」の直売所では、午前10時の受付前から、多くの親子連れが列をつくった。JA川俣飯野の管野幹雄経済部長らが、芽出しの方法、無肥料培土の使い方、深植えしない種まきなど、栽培のポイントを詳しく説明。種もみ、肥料、バケツ稲づくりマニュアル、観察ノート、土の入った栽培するバケツのセット70個を、受付順に配った。福島市の直売所でも受付時間前から多くの市民らで行列ができ、準備した130個の「バケツ稲づくりセット」を配った。
(日本農業新聞)

○5月7日(土) 田植え進行率31・6% 冷害回避へ晩期栽培定着 宮城県・5日現在
 県は六日、二〇〇五年産水稲の田植えの進行状況をまとめた。五日現在の進行率は31・6パーセントで、冷害を教訓に全県的に田植え時期を遅らせる晩期栽培が浸透し、前年(33・2パーセント)をやや下回った。ピークは平年より二日遅い今週末の見込み。本年産水稲の作付け見込み面積は七万九千二百四十五ヘクタールで、田植えが終わったのは二万五千三十一ヘクタール。田植えの始期は平年並みの五月三日。種まきのピークは平年より三日遅い四月十日だった。進行率が前年を下回った地域は、良質米産地として知られる登米(進行率14パーセント)と栗原(22・3パーセント)。地元農協や農家が連携し、晩期栽培を組織的に推進した結果、登米が5ポイント、栗原が4・7ポイントそれぞれ前年を下回った。進行率を戦後二番目の不作だった〇三年と比べると、26・9ポイントも下がった。県農産園芸課は「冷害を避けるため、農家が田植えの時期を遅らせる晩期栽培の傾向が今年も顕著になった」としている。
(河北新報)

○5月8日(日) 売れる米づくり強化 環境重視7200ヘクタールに JAみやぎ登米
 JA全農県本部と機能分担しながら独自の米販売戦略を進めるJAみやぎ登米が今年度から、売れる米づくり戦略を強化する。JAみやぎ登米は、環境保全米の作付けをJA単位で全国最大規模の7200ヘクタールまで拡大。有機JAS栽培米や農薬・化学肥料を慣行栽培の半分とするなど、3タイプの環境保全米を短期間で増やしてきた。JA各支店には種もみの温湯消毒機が設置され、種もみ段階から環境に配慮。省力化につながる「プール育苗」も広がってきた。管内の水稲作付面積は約2割下がり、「売り切る米づくり」の実践で転作面積も減った。同JAはすべての米を環境保全米にする考えだ。
(日本農業新聞)

○5月10日(火) やっと根雪消えた! 過去5年間で最も遅い融雪 山形
 県内のアメダス積雪観測地点から、8日で根雪(長期継続積雪)が消えた。山形地方気象台によると、過去5年間では最も遅い雪解けとなった。この冬は例年にない大雪で、農家や関係機関は農作業の遅れに気をもみ、長かった冬を印象付けた。県内14カ所のアメダス積雪観測所で、根雪を最も遅くまで観測していたのは、標高330メートル地点にある大蔵村肘折の積雪深計。2月28日に414センチと、同気象台がアメダス観測を始めた1982年からの統計で、県内の史上最高積雪を観測。4月1日現在でも307センチあったが、今月8日午後4時でゼロになった。昨年のゼロ日は4月17日だった。
(日本農業新聞)


 
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○5月11日(水) 青森でやや遅れ 北東北の田植え状況
 今年産水稲の田植え作業は、おおむね順調にスタートを切っている。各県の調査によると、青森などで雪解けの遅れから種まきなどが遅れる傾向を改善して好適条件での生育・出穂を狙って田植えを遅らせる地域も見られる。青森県は、消雪が遅れたため、種まきが平年より4〜5日遅れた。田植えが遅れると、出穂までの生育期間を確保できなくなる恐れがあるため、県農産園芸課は「田植えが遅れそうな地域は、苗が3葉ぐらいを確保したら水田に移植して生育を促進してほしい」と呼び掛ける。平年の田植え始期(5%終了)は12日だが若干遅れそうだ。岩手県の田植え進ちょく率は10日現在で約12%と、平年並みの進み具合なっている。田植え盛期(50%終了)は平年並みの14日ごろを見込む。「県南地域では、高温期の出穂を避けるため、田植え時期を、従来の連休期間中から連休明けにずらすよう指導するなど、例年より遅らせ気味の地域もある」(県農業研究センター)。秋田県は、中央地区の田植え進ちょく率(10日現在)が2〜3割と平年並みを見込む。同地区の平年の田植え盛期は13日。平年の田植え始期は県南地区が15日、県北地区が13〜15日。県は「雪解けの遅れで種まき、耕起が若干遅れたが、田植えはほぼ平年並み」(水田総合利用課)と話している。
(日本農業新聞)

○5月11日(水) 消費者と田植え交流 JA秋田しんせい
 JA秋田しんせいは7、8日の両日、像潟町・仁賀保町の2カ所の水田で首都圏の消費者と交流会を開いた。消費者・米卸との信頼関係を構築し、「しんせい米」の一層の販売拡大を図る目的で昨年に続き行われた。東京・大阪など、JAの取引先の消費者や家族など約50人が参加した。分科会では、JAの稲づくりの指針について、「おいしい米を作るために取り組んでいる土づくりで、高品質食味米の安定生産を目指している」など紹介した。田植え体験では、JAの「JAあぐりスクール」の子どもたちも参加した。初めて泥に足を踏み入れ「足が抜けないから助けて」との声に、地元の子どもが手を貸す場面もあり、互いに打ち解け楽しい一日を過ごしていた。(秋田しんせい)
(日本農業新聞)

○5月11日(水) バケツに種まき 農家先生が指導 秋田・潟上市の児童
 潟上市立飯田川小学校5年生37人がこのほど、バケツ稲栽培の種まきを行った。農家先生の菊地栄一さんが、学校田で代かき作業の説明を交えながら実演。その後バケツへの種まきを行った。児童たちには一人一つの「My田んぼ」と名付けられたバケツが渡された。菊地さんの指導で、バケツの中の土を手で耕し、表面を整えた後、児童たちが前もって発芽させた「あきたこまち」のもみを10粒ずつ丁寧に種まきし覆土を行った。また、成長の違いを見るために、室内で栽培する分や他品種の種まきなども行った。今後のバケツ苗の管理は児童自信が行い、収穫までの観察結果や考察などを、秋田県種苗交換会の「秋田県学校農園展」へ出展する。12日には学校田で児童の田植えが予定されている。
(日本農業新聞)

○5月11日(水) 昔ながらの米作り学ぶ 岩手・JAとおの 減農薬天日米研修会
 JAとおのはこのほど遠野市のJA野菜産地管理センターで「減農薬天日米栽培研修会」を開き、遠野市や宮守村から参加した約70人の水稲生産者が、減農薬天日米の栽培方法を学んだ。減農薬天日米は、土づくりの堆肥(たいひ)使用、減農薬栽培、天日干しのはせ掛けの3つを組み合わせて生産する米。安全で安心な生産に加え、昔ながらの米づくりが好評だ。JA営農部の高橋若夫部長は「今年も天日米の要請があった。手作業が多く、大変だが、有利販売が見込まれるので、積極的に取り組んでほしい」と、呼び掛けた。研修会では、JA営農課が、こだわり米としての人気の高さを話したり、生産履歴を証明する栽培履歴記録簿の記帳内容を解説。遠野農業改良普及センターの和野重美主任改良普及員が、減農薬天日米の栽培条件を示しながら、農薬の種類や、使用基準、育苗からはせ掛けまでの栽培管理を指導した。JAでは、今年も全面で減農薬栽培を推進し、こだわり米の減農薬天日米は、総面積180ヘクタール、生産量700トンを目標に設定。JA水稲生産部会の呼び掛けで、150戸以上の農家が生産に取り組む予定だ。
(日本農業新聞)

○5月12日(木) 新型機で種まき実演 低コスト化期待 岩手・水沢普及センター水稲直播検討会
 水沢農業改良普及センターは10日、前沢町内の水田で、大区画水田における水稲直播(ちょくは)栽培現地検討会を開いた。新型の機械を使用した種まきの実演を通して、新技術の栽培方法を説明した。検討会は、同町白山営農組合の協力で行われ、全国農業システム化研究会の実証調査の一環として2003年度から3カ年計画で進められている。昨年に続き基盤整備地区の大区画水田で水稲・大豆を栽培して低コスト技術を引き続き確かめる。同普及センター管内では約53ヘクタールで直播栽培を実施・調査している。近隣の生産者や関係機関から約40人が参加した実演会は、直播機を8条植えの多目的田植機に取り付け、1区画1ヘクタールの水田で行った。
(日本農業新聞)

○5月12日(木) 北日本、晩霜に注意 気象庁
 気象庁は11日、北海道から関東甲信地方にかけて、向こう1週間は気温の低い状態が続き、晩霜の恐れがあると注意を呼び掛けた。「特に標高が高い所は、霜害対策など農作物の管理に注意が必要」(同庁)としている。オホーツク海上に位置する高気圧から、日本列島の北側に向かって強い寒気が流れ込み、同日は札幌市や福島県白河市、千葉市などで最高気温が平年に比べ5度以上も低くなった。北海道や東北、関東甲信地方は今後も気温が5度前後低い状態が続き、4月上旬並みの肌寒さになる所もある。
(日本農業新聞)

○5月13日(金) 低温対策に産地懸命 1週間は注意 管理呼び掛け 北海道から関東甲信
 北海道から関東甲信地方にかけての記録的な低温を受け、各産地が農作物への警戒を強めている。東北の稲作地帯は深水管理を心掛けている。低温はこの先1週間ほど続く見込みで、気象庁は一層の注意を促している。同庁によると北海道では先月5日から低く、東北から関東甲信地方にかけては11日から低温となった。平年に比べ、4、5度低い。北陸は平年を3度下回る。西日本の12日は平年より1〜4度低いところが多かったが、同庁は「一時的で、長続きしない」とみている。同庁は11日、低温への注意を呼び掛けたが、5月に注意を促すのは北海道、関東甲信地方とも8年ぶり。予報課は「苗の生育遅れや霜に注意してほしい」と話す。山形県は12日、今年初めての低温に関する農作物管理技術対策を発表した。田植えは天候の回復を待ちなどとしている。宮城県内の田植えは10日現在、6割を超した。古川農業試験場は「気温が12度以下だと苗が活着しにくい。寒い時は深水管理をしてほしい」と呼び掛ける。
(日本農業新聞)

○5月13日(金) 泥の感触に歓声 児童が田植えを体験 盛岡市の仁王小学校
 盛岡市立仁王小学校の5年生76人は、社会科学習の一環として11日、JA盛岡市管内の佐々木定雄さんの水田で農業体験を行い、児童たちは田植えを体験した。農業体験は、今年で3年目。授業の中では分からなかったことを実際に見て体験することで、食の大切さなどを知ってもらおうと毎年行われている。始めに、水田を提供した佐々木さんから米作りの一連の作業や苗の植え方などについて説明を受けた後、田植機による田植えを見学。その後、半袖、半ズボン、はだしで田んぼに入った児童は、初めての泥の感触に戸惑っていたが、すぐに慣れ、1株1株丁寧に苗を植え、楽しみながら田植えを行った。児童からは「むにゅむにゅして気持ち悪いけど楽しい」「田植えは面白い」などと歓声が上がった。
(日本農業新聞)

○5月13日(金) うまく育ててネ バケツ稲セット配布 JAいわて南
 食料や農業に関心を持ち、食べ物を育てる喜びを味わってもらおうとJAいわて南は今年も、管内の5小学校の5学年を対象にバケツ稲作りセットを提供した。9日、一関市舞川の市立舞川小学校5年生の教室を訪れたJAの担当者は、「よく観察しながら育ててね」と声を掛けながら、児童30人に種もみの入った袋を手渡した。代表で受け取った佐藤直貴君は「失敗しないよう育てます」と、にっこりあいさつした。同学年では、全員がうまく育てられるようにと、昨年取り組んだ6年生から反省点や育て方のこつなどを聞き、準備を進めてきた。児童らは袋を手にしながら「水が無くならないよう気を付けます」「毎日様子を見ます」など、注意点を互いに出し合い成功への期待を込めていた。担任の高橋英樹教授は「稲の育つ様子を知るいい機会です。みんなで喜びの秋にしたいです」と児童の取り組みに期待している。
(日本農業新聞)

○5月13日(金) 収量激減で価格高騰 安定供給へ広がる不安 東北の04年産大豆
 東北地方の大豆が非常事態≠ノ直面している。2004年産は収穫量が極端に少なかったため価格は例年の3、4倍に高騰。地場産大豆を使う加工業者は原料確保に奔走しており、産地には安定供給という課題が突きつけられている。6県の04年産大豆の収穫量は約4万トンで5年ぶりに5万トンを切った。
■10アール収が80キロ
 東北農政局によると、作付面積が前年産に比べて1割減ったことと、台風や収穫期の降雨が影響したという。平年なら5割を超す上位等級も品質低下が発生し、県によっては3等比率が上回っている。秋田、山形では開花後に台風15号による潮風害が発生。秋田は10アール当たりの収量が81キロと最悪の事態になった。収穫量は6800トンで前年産の半分にも届かず、東北トップの座から3位に落ちてしまった。
■漂うあきらめ
 「軸足を国産にシフトしてきたが、8月で在庫は切れてしまう。安定供給できないと、企業は国産離れを起こすだろう」。大手加工メーカー・ヤマダフーズ(秋田県美郷町)の山田清繁社長は、あきらめ顔で話す。同社は昨年、国産100%にこだわった豆腐、豆乳商品を開発。外食にも売り込んできた。ところが原料が手に入らないため、国産商品からの撤退を検討している。価格の高騰も国産離れを起こしている。04年産大豆の4月までの価格は「リュホウ」が60キロ当たり16240円。例年の4倍にも上がった。山田社長は「輸入大豆が60キロ3600円で買える。質も良くなっている」と指摘。国産の代替を輸入に切り替えつつある。
 ■量確保に苦慮
 「2年連続の不作で深刻な事態」と話すのは、岩手産大豆を使って豆腐を製造・販売する、平川食品(盛岡市)の平川眞人社長だ。390トンの契約栽培に対し75トンしか手に入らなかった。「これまで栽培農家の畑を回って深い交流をしてきたから、何とか必要量を集めることができた」と言うが、早くも今年産大豆の確保に不安がよぎる。今月から、JAを通じて農家から1キロ単位で大豆を買い取る呼び掛けを始めた。やむを得ず12日からは県産大豆製品の値上げに踏み切った。こうした自体を東北農政局も、深刻に受け止めている。「気象災害に負けない技術と、実需者が望む大豆づくりを浸透させたい」(農産課)と産地再生にてこ入れしていく。
(日本農業新聞)

○5月13日(金) 東京の児童と田植え交流 宮城・角田市の北郷小5年生
 農業の大切さを学ぼうと、東京都目黒区立緑ヶ丘小学校の5年生61人は12日、宮城県角田市で地元北郷小学校の5年生38人と田植えを通して交流を深めた。田植えは、農業体験学習の一環で、JAみやぎ仙南角田地区青年部が、目黒区内の小学校に出向き稲作指導したことを機会に6年前から受け入れている。「いっぱい植えたからたくさん収穫できるわけではない。苗3本ずつ、手の幅の間隔で植えてください」と、青年部員と農家女性たちが指導。児童たちは、はだしになって、30アールの田んぼに入り、腰を曲げながら、1時間ほどかけて、苗を1株ずつ丁寧に植えた。「土の感触が良かった」「植え方は難しいが、最後までやり遂げうれしい」と都会の児童たちは大満足だった。このあと、青年部が操縦する田植え機に、児童代表が同乗し、農家の仕事ぶりを体験した。
(日本農業新聞)

○5月14日(土) 17日まで低温続く 農作物被害への警戒必要
 東北地方は13日、上空に北からの寒気が入り3月中旬並みの気温になった。この低温と日照不足の傾向は17日まで続く見通しで、仙台管区気象台では果樹の霜害など農産物の管理に注意するよう呼び掛けている。13日の最高気温は仙台が8・4度と平年を11度も下回った。盛岡9・9度、福島10・1度も平年の10〜12度低く、肌寒い天気となった。仙台管区気象台によると低温のピークは14日で、今後1週間は気温が平年を5〜7度、下回る見込みだ。低温注意報は13日、岩手、宮城、山形、福島に出た。この寒さはオホーツク海高気圧と、海上からの冷たく湿った北東の風によるもので、東北地方が影響を受けやすくなっている。同気象台は「最低気温は内陸部を中心に零度となる地域もある。水稲の苗は根付きが悪くなり、霜地野菜では発芽したばかりの新芽や、果樹への霜害が心配される」と話している。
(日本農業新聞)

○5月14日(土) 素足で田に入り歓声上げ田植え 岩手・石鳥谷町の石鳥谷小
 JAいわて花巻は、管内の小学生を対処に農業・食料の大切さを学び、豊かな心をはぐくんでもらおうと「学校農業体験学習」を行っている。今年度のトップを切って11日、石鳥谷町立石鳥谷小学校の5年生85人が、熊谷政宏さん所有の13アールの実習田に「ヒメノモチ」を植えた。田植え体験を前に、晴山正之校長が「機械化が進み、はだしで田んぼに入ることは貴重な体験。今日のことを心に刻み、苗の生育を見守り、食べ物にまつわるいろんなことを学びましょう」と児童に伝えた。引き続きJA営農推進部の佐藤道輝さんが植え方のポイントを説明、児童たちは一斉に田んぼに足を入れ楽しそうに歓声を響かせた。田植えを終えた菅原拓也君は「家で田植えを手伝うけど、手作業は初めて。泥が温かくて気持ち良かった」と笑顔で語った。JA管内の15小学校で約1200人が、手作業による田植えを行い、秋には稲刈りを体験する。学校によっては収穫した米でおにぎりを作るなど、収穫祭を予定している。
(日本農業新聞)

○5月14日(土) 全農秋田県本部の入札資格取り消し 秋田県産米に影響も
 コメ価格センター(東京・港)が十三日、不正取引が発覚した全農秋田県本部と子会社のパールライス秋田(秋田市)の入札参加資格を取り消したことで、秋田県産米の流通に影響が出るのは避けられなくなった。県本部は二〇〇五年産米が出回り始める十月までの解除を目指すが不透明。「あきたこまち」などが価格面で不利になる懸念が強まっている。入札停止の通知はファックスで同県本部とパールライス秋田に送られた。期間は「不正行為の再発防止策が確立、徹底されるまで」。価格センターでの落札価格は一般取引での指標となる。今後も全農などは業者と個別取引ができるが、買いたたかれる恐れもある。同日、記者会見した全農県本部の近藤保也副本部長は「指標価格が存在しなくなるため、相対取引でも厳しい対応を迫られる。早期正常化に全力を挙げる」と語った。同県本部の昨年産米の集荷量は約二十六万トン。農水省が全農秋田県本部によるコメの不正取引問題で「組織ぐるみ」と断定する調査結果を発表したのを受け、全農県本部の近藤保也福本部長は十三日の会見で「そう言われても仕方ない」と認めて陳謝した。同県本部は二十日をめどに再発防止策をまとめる。報告書は同県本部がかかわったコメの横流しと架空取引の両方について「国の補助金を不正に受給する意図があった」と指摘した。近藤副本部長は「関係した職員は補助金目当てではなかったと証言しているが、二十日までに改めて調査したい」と述べた。
(日本経済新聞)

○5月15日(日) 収益向上へ具体例 直播栽培でマニュアル やまがたこだわり安心米推進運動本部
 直播(ちょくは)栽培日本一を目指すやまがたこだわり安心米推進運動本部は『山形県湛水(たんすい)直播栽培マニュアル』を作成した。労働時間の短縮による低コスト化、収益性の確保に向けた検証が具体的に提示され、移植栽培の代替技術として普及拡大を目指している。県内では629戸、900ヘクタールで直播が行われ、全国第5位の面積。山形県農林水産部は、県農業総合研究センターを核に直播栽培技術を試験研究。農業改良普及センターを前進基地として農家への技術指導を行っている。栽培マニュアルはA5判、45ページ。低コスト稲作としての直播栽培の現状と課題、湛水栽培技術を主体に散播、条播、点播別に生育の特徴を説明している。種まき後の水管理が、その後の生育に大きく影響するため落水、浅水、深水に細心の注意を訴えている。また、各地の優良事例の紹介もあり、「どうすれば移植並みの収量と品質が確保できるか」の視点で研究データがまとめられている。マニュアルは1000部を発行、県内JAや生産団体に配布する。
(日本農業新聞)

○5月15日(日) ひまわり6号 近く試験配信へ
 国土交通省・気象庁の運輸多目的衛星「ひまわり6号」の機能確認試験が、大きなトラブルもなく進んでいる。気象観測機能の本格運用は、準備に万全を期し、当初予定の5月末から6月にずれ込む見通しだが、同庁は「梅雨の終わりごろまでには間に合わせたい」としている。ひまわり6号は、H2Aロケット7号機に搭載され、今年2月末に打ち上げられた。4月に入り東経140度の定位置に移動。今月9、10の両日、これまで最多の1日46枚の地球画像を撮影した。同庁は、当初予定が遅れた理由について、「地上側の機器の調整に若干手間取ったほか、試験に慎重を期したため」と説明する。今月下旬には、本格運用が可能かどうかの総合試験を行う。月末には放送局や大学などへ地球画像を試験配信する予定だ。
(日本農業新聞)

○5月17日(火) 北日本の夏 低温の恐れ 近年頻度高まる 気象庁が注意
 北海道、東北地方は夏の寒さ≠ノ気を付けて。北日本に低温をもたらすオホーツク海高気圧が今年は現れやすいとの予報に基づき、気象庁が農家に注意を促している。7、8月の北日本は近年、低温傾向を強めており、昨年の猛暑の方がむしろ異例。今月に入ってからの低温はまもなく収まる見通しだが、「夏に入ってからの低温の恐れはある。油断しないでほしい」と呼び掛ける。関東から九州にかけては反対に、猛暑が予想されている。オホーツク海高気圧の発生が増える原因はまだ、はっきりしない。しかし、地球温暖化で北極付近に寒気がたまって低気圧になると、大気がバランスをとろうとして北緯50度付近の気圧を高め、オホーツク海高気圧が発生しやすくなるという説はある。同庁によるとオホーツク海高気圧の出現頻度を表す指数は、1980年代後半からプラス傾向に転じた。オホーツク海高気圧が現れず北日本の猛暑を招いた昨年夏の指数はマイナス24という極端な低さだったが、近年は0以上の高指数を維持。言い換えると、北日本がそれだけ低温に見舞われやすい状態が続いている。昨年は5月から8月までオホーツク海高気圧が現れなかった。ところが今年は5月に現れて停滞した。このところの厳しい低温をもたらしている。同庁は今月下旬にも公表する6〜8月の「3カ月予報」では平年並みの気温推移になるとの見方を変えないもようだが、オホーツク海高気圧の影響には着目している。気候情報課の高橋俊二予報官は「冷夏というほど長期的な低温にはならないが、気を付ける必要はある」と話す。近年は南の温かい空気に押されて梅雨前線が北上する傾向も強いため、北日本の夏は雨も多い見込み。北日本を除く東日本以西は暑くなる見込みだが、昨年の猛暑ほどではない。降水量は平年並みとみられる。
(日本農業新聞)

○5月17日(火) 初の田植え 悪戦苦闘 修学旅行で農業体験 岩手・衣川村
 大阪府の大阪体育大学浪商高校の2年生86人が16日までの3日間、衣川村を訪れ、農家民宿で田植えを体験した。衣川村グリーン・ツーリズム協議会が受け入れたもので、生徒たちは農家との交流を深めた。浪商高校が訪れるのは4年目。修学旅行の一環で今年は、3、4人のグループごとに27戸の農家に宿泊。初めての田植えなどを経験した。同協議会副会長の佐々木常重さんは、今年も生徒4人を受け入れた。15日には、生徒たちとともに田植えに精を出した。妻のやす子さんの手ほどきで田植えを行った生徒は、初めての泥に足を取られ「あかんあかん。動けへん」などの叫び声と笑い声が終日響いた。外園孝太郎君は「植えるよりも歩くのが大変。手で植えたころは大変だったと思う」。同校の進路指導部の白波瀬巌部長は「思い出に残るものをつかんでほしい。人との出会いで生徒が自分の田舎と思えれば」と話し、今後も同村を訪れると話していた。衣川村グリーン・ツーリズム協議会の今年の農業体験受け入れは、関東・関西の小中高の12校約1000人を予定。受け入れ農家は農繁期の手伝いを心待ちにしている。
(日本農業新聞)

○5月17日(火) 岩手県内、低温きょうまで
 十六日の県内は、寒気や冷たい東風の影響で、全域で最高気温が平年を下回った。盛岡地方気象台は同日、低温に関する県気象情報第二号を発表し、農作物の管理に注意を呼び掛けた。気温の低い状態は十七日まで続き、その後は平年並みに戻る見込みだ。各地の最高気温は、大船渡16・4度、一関16・3度、江刺14・9度、釜石13・6度、盛岡12・5度、宮古10・8度、二戸8・1度など。平年より2−11度低く、三月下旬から四月下旬並みだった。県全域で強風も吹き、盛岡で午前十一時四十七分に最大瞬間風速17・1メートルを観測した。同気象台によると、十七日は低気圧が通過するため全域で曇り、最高気温は平年をやや下回りそうだ。
(岩手日報)

○5月18日(水) 酒米を環境保全型栽培 特区で田植え 宮城・松山町の酒造会社「一ノ蔵」
 松山町の酒造会社・一ノ蔵は16日、「醸華邑(じょうかむら)構想・水田農業活性化特区」に認定された同町の水田で田植えを行った。品種は県の酒造好適米「蔵の華」。1・2ヘクタールで環境保全型の酒造好適米作りに挑戦する。遊休農地を活用し面積を拡大する計画で、農業活性化の面からも関心を集めている。特区は、松山町が昨年末に認定を受け、一ノ蔵が栽培。本格的な栽培へ同社は、農業部門の部署「一ノ蔵農社」を設けて取り組んでいる。「蔵の華」の苗は、4月7日種まきした。一ノ蔵農社担当者らは、大型の田植機を使い、大区画水田で順調に作業を進めた。農地法では一般の株式会社が農業に参入するには、農業生産法人の設立など規制がある。松山町の特区計画では、町が遊休農地や耕作困難になった農地をいったん農家から借り上げ、これを一ノ蔵に貸し付ける。栽培法も減農薬などにこだわった良質米を用いる。今年1月、町と一ノ蔵は協定を結び、対象となる水田の草刈りや除草など管理の徹底が明記された。町は「これにより農家も安心して農地を貸し出すことができる」と話す。栽培面積を10年後には20ヘクタールまで拡大する計画だ。今年度は、社員の農地を借り上げ、特区計画のルールに沿って貸し付けを受け、栽培面積1・6ヘクタールでスタートする。環境保全米型の栽培で、減農薬・減化学肥料の取り組みとなる田植えに先立ち、現地では、町、会社関係者ら30人が参加し、「豊作と農作業安全、農業活性化」を祈願した。
(日本農業新聞)

○5月18日(水) 農薬指導を誤る 水稲代替苗確保し対応 JAいわて花巻
 JAいわて花巻が今年度水稲の育苗指導で、種子消毒にしか使用できない防除剤を苗の病害対策に散布するよう指導した問題で、JAは対応策を打ち出した。代替苗の確保、植えた苗の隔離や廃棄、再発防止への生産指導の徹底などで信頼回復に全力を挙げる。問題は4月20〜25日に「苗の生育が悪い」など生産者から相談があり、JA営農担当者が対応。現在は苗に散布できない「ベンレートT」剤の使用を指導し、生産者7戸と1生産組合が苗7300箱に使用した。これは水田36・5ヘクタールに当たる。県農業研究センター職員が生産者を訪問した際に気付き、県病害虫防除所を通じて指摘した。報告を受けたJAは9日に緊急の理事会、15日に役員協議会を開いて対応策を検討した。@処分できる苗はすべて処分。その代替苗は確保A植えてしまった水田の面積・場所は確定するB生産物は隔離し、残留農薬検査を実施した植えでJAが全量買い上げるC残留が認められた場合は全量廃棄、認められなかった場合は一般米として欲しい業者に売却するなどとした。再発防止は、普及センターなど第三者機関の指導を仰ぎ、記帳指導を含めた全般的な生産指導を行っていく方針だ。さらに、27日の総代会前に処分を含めた対応を決め、県に不祥事として報告するとしている。高橋淳専務は「消費者が一番大切なので、マスコミ各社には積極的に情報を提供したい」とし、信頼回復に全力を挙げることを約束した。
(日本農業新聞)

○5月18日(水) 児童にバケツ稲指導 楽しさ 達成感 知って JAみやぎ登米青年部
 JAみやぎ登米青年部は、環境保全農業の大切さを推進する中で「食農教育」への取り組みをしている。そこで、次代を担う子どもたちに、バケツの田んぼ≠ナ稲を育てる作業を通じ、作物を育てる「楽しさ」や「達成感」や、米や稲作文化への理解を深め、食料の大切さを認識してもらおうと「環境保全米バケツ稲づくり」指導が13日から始まった。JA管内22小学校から申し込みがあり、今月下旬までに児童・教諭ら約800人が挑戦する。トップを切り登米市立森小学校で、4年生11人が泥まみれになりながら、バケツの田んぼ≠ノ「ひとめぼれ」の苗を慎重に植え付けた。小雨が降り肌寒い日だったが、秋の豊作を目指し、児童らは元気に作業をした。佐竹宏之迫町青年部長は「これから、皆さんが植え付ける2、3本の苗がどのように成長していくのか毎日観察してください」とあいさつした。青年部は今後、生育指導、刈り取り指導、脱穀・精米指導を計画し実施小学校を訪問し児童らと交流を図る。
(日本農業新聞)

○5月18日(水) 地蔵田 半世紀ぶり復活 岩手・千厩町
 岩手県千厩町奥玉の地蔵院近くに昔から守り伝えられてきた奉納田「地蔵田(じぞうでん)」が復活し16日、半世紀ぶりの田植えが行われた。昭和30年代まで、地蔵田と呼ばれる円形の田があり、その水田で収穫された米は地蔵院本尊の水引地蔵・韋駄尊天(いだそんてん)に奉納する習わしがあった。その後、圃場(ほじょう)整備などが進み、地蔵田も姿を消し慣わしも薄れていた。復活した地蔵田は、復興発起人代表の伊藤薫さん所有の休耕田に設置。言い伝えによって再現された地蔵田は2アールで直径およそ10メートル。この日、朝から小雨が降る中、地域住民と奥玉小学校の児童ら約50人が参加し、水田近くに地蔵院から移設された水引地蔵に住職と共に焼香を行った後、田植えに取り掛かった。参加した児童は地元農家の指導で、泥に足を取られ、歓声を上げながら、「ひとめぼれ」の苗を丁寧に植え付けた。子どもたちを応援するかのように、「歌うのは30年ぶり」という地元の千葉カノエさんが田植え歌を披露した。伊藤さんは「自然の恵みへの感謝と、この地区に守り伝えられてきた伝統を次世代にも伝えたい」と、地蔵田の復活に込めた思いを語っている。秋には収穫を行い、11月23日に地蔵講に奉納する。
(日本農業新聞)

○5月18日(水) 東北各県の田植え状況 低温が響き足踏み 管理徹底呼び掛け
 東北各県が17日までにまとめた田植えの進行状況によると、青森で田植え始期(5%終了)に達成していないほか、山形で平年より2、3日遅れていることが分かった。青森県は17日現在、県全体の田植え始期にまだ達していない。平年は12日だが、今年は種まきが5日遅れている上、先週末が雨降りだったため進んでいない。県は「遅くとも、25日前後までに終わるように」(農産園芸課)と呼び掛けている。秋田の進ちょく率は15日現在、約30%で平年を8%下回る。中央地区が65%、県北地区が28、県南地区が%。県全体の始期は10日で平年より1日遅かった。県は「今のところ順調に進んでいる」(水田総合利用課)とし、盛期(50%終了)は今週末までに迎える見込みだ。岩手は15日現在で、全体で51%が終わった。盛期はほぼ平年並みの15日となった。今週末には終期(90%終了)を迎えるものとみている。宮城は15日現在、全体で90%が終了した。盛期は平年に比べ2日遅い8日で、昨年と同じになった。ただ低温注意報が発令されており、適切な水管理をするなど呼び掛けている。山形は16日現在、全体で40%終わった。平年より10%遅れている。内陸部の遅れが目立つ。天候は回復しており、県では計画的に植えるよう呼び掛けている。福島は、15日現在の進行状況を取りまとめている。低温注意報は17日に解除され、田植えや稲の生育に大きな影響はない。
(日本農業新聞)

○5月19日(木) 大型機械 慎重に操作 試運転兼ね田植え 秋田・雄物川町の集落営農組合
 雄物川町上西野地区の集落営農組合「上西野ゴーゴーファーム」は16日、大型田植え機による作業を始めた。今年導入した10条植えの大型田植え機の試運転も兼ね、真剣な表情でメーカーやJA職員の指導を受け、作業した。作業面積は、組織のメンバーが所有する水田と約15件から受託した水田など合わせて約25ヘクタール。昨年トラクターやコンバインを大型化した。少人数でも高率良く作業を行うことができるため、スイカなどの複合作物へ労力を向けることができると農家らは期待している。
(日本農業新聞)

○5月19日(木) 米購入者と農家交流 岩手・紫波町田植えツアー
 今年で4回目となる「はじめさんちの田植えツアー」が14日、紫波町長岡の阿部裕悦さんの水田で行われた。ツアーには、関東・関西の米の購入者から抽選で選ばれた消費者10組20人と関係者ら5人が参加。肌寒い曇り空の下、参加者らは農家から田植え機の操作方法の説明を受け、初めての田植え作業を体験した。JAいわて中央長岡支所管内で生産される米を「はじめさんちのお米」として関西の米卸を通じて販売。米袋には、「はじめさんちのお米を作る会」代表の細川一さん夫婦の顔写真と栽培方法が表示されており、生産者の顔が見える商品として人気だ。
(日本農業新聞)

○5月19日(木) 農政事務所の職員 児童に田植え指導 岩手・水沢市
 水沢市立佐倉小学校の5年生62人は17日、市内の学習田で田植えを体験した。実りの秋を願いながら丁寧に苗を植え付けた。総合学習の一環として、岩手農政事務所の協力で毎年行われ、今年は、同市佐倉河の本明伸吉さんの水田約7アールを借りた。本明さんと同事務所職員の指導で、あらかじめ引いた線に沿って、「ひとめぼれ」の苗を手で植えていった。児童は、水田の冷たくぬかるんだ感触に、始めは戸惑いながらも、慣れてくると手際よく植えていった。本明さんは「自分がどのように植えて育ったか秋までよく観察して」と目を細める。
(日本農業新聞)

○5月19日(木) カラスなぜ抜くの? 田植え後の苗、被害相次ぐ 宮城・加美
 加美町の下新田地区で、植えたばかりの苗がカラスに引き抜かれる被害が相次いでいる。カラスが苗を食べるわけではなく、なぜ苗を抜くのかは不明だが、農家にとってはたまらない。今年、被害が目立つ背景には、天候不順が続いたため、苗の活着が進まないという事情もあるようだ。被害が出始めたのは大型連休明けから。夜明け前に二十−三十羽が飛来し、次から次へ苗をついばんでいく。加美町によると、被害が十七日現在で三ヘクタール。本来ならきれいに並ぶはずの苗の列が、あちこちで途切れている。あぜのそばには、抜き取られた苗が無残に放置されている。下新田地区では毎年、カラスの被害は多少あるが、活着が進むと減少する。気温が一二度以上なら、苗は田植えから一週間前後で活着する。今年は十二日から六日間、低温注意報が出されるなど気温の低い状態が続いたため、苗の生長が停滞しているという。日本野鳥の会自然保護室の成末雅恵研究員は「カラスが苗自体を食べることはないが、苗の根の部分に餌となるタニシなどが付いているのかどうかは何とも言えない。単なるいたずらの可能性もある」と話す。仙台管区気象台によると、県内では十九日から一週間、気温は平年並みで推移するという。苗がしっかり根を下ろすまで、農家とカラスのいたちごっこが続きそうだ。
(河北新報)

○5月20日(金) 学習田で楽しい授業 JAいわて南「ふれあい稲作体験事業」 岩手・一関市内の小学校
 稲作体験を通し地域の産業である農業について学んでもらおうと、JAいわて南の「ふれあい稲作体験事業」による田植えが16、17の両日、一関市内の小学校で行われた。16日、市立赤荻小学校では5年生57人が、田んぼの先生こと、同市の鈴木敬司さんの手ほどきを受けながら「ひとめぼれ」の苗を一株一株丁寧に手植えした。同学年は、社会科および総合的学習の一環で、地域産業である農業を取り上げ、中でも稲作と特産「曲がりねぎ」について見学と実習を通し今後、学習を深めていく。一方、今年初めて稲作体験に取り組む市立厳美小学校の5年生22人も16日、田植えを行った。昔田植えに使われていた「枠回し」という農具の使い方などを学んだ後、早速田んぼに入った。厳美小は今後、分けつや開花期など生育に合わせて見学しながら米について学習を深める。17日には市立滝沢小学校で田植え体験が行われた。
(日本農業新聞)

○5月20日(金) 田植え順調 7割終える JAいわい東管内
 5月も中旬を過ぎ、県南地方のJAいわい東管内では田植えも順調に推移し、15日現在、進行状況は約70%となっている。JAでは農家に、低温が続く今後の苗の管理について、活着・分けつを有効に促進させるため深水管理の徹底を呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○5月20日(金) 4校の児童がバケツ稲挑戦 岩手・江刺市
 子どもたちに手軽な農業体験をと、「チャレンジ バケツ稲づくり」が広がりを見せている。学童農園が盛んで、圃場(ほじょう)での栽培体験が多く行われている江刺市でも、今年は4校が挑戦している。市立太田代小学校では17、5、6年生9人がJA江刺市田原支所農産担当者の指導で種まき作業を行った。児童は種まき作業に入る前、1週間前に芽出していた種もみを観察。白い芽が出ているものだけを拾い、肥料を入れて土づくりをしておいたバケツに土と水を入れて、水田のように滑らかになるまでよく混ぜる作業を行った。「種もみふたつ分の深さにまくように」との指導に、1粒ずつ丁寧に種まきを行っていた。児童は、栽培体験と併せ観察記録を行い、栽培の経過を文化祭で報告、収穫後にはおにぎりパーティーを行う予定だ。
(日本農業新聞)

○5月20日(金) 児童の田植え祖父母ら応援 秋田・潟上市
 総合学習の一環で、稲作に取り組んでいる潟上市立昭和豊川小学校は17日、学校田で田植えを行った。この日は晴天に恵まれ、4〜6年生45人が、4アールの田んぼに「きぬのはだ」を丁寧に手植えした。児童の祖父母たちも応援に訪れ、子どもたちにアドバイスする姿が見られた。秋には収穫感謝祭でもちつきをしたり、赤飯にして、学習発表会に訪れた人に振る舞う。また地域の一人暮らしのお年寄りや老人福祉施設にも児童が訪問し、届ける予定になっている。
(日本農業新聞)

○5月20日(金) 苗コンクールで平良木さん栄冠 JA秋田ふるさと青年部増田町支所
 JA秋田ふるさと青年部増田町支所は17日、JA増田町フルーツセンターで苗コンクールを開いた。参加した部員たちは健苗づくりのために技術を競い合った。各部員は苗18点を出品した。このうち6点はプール育苗だった。リンゴの産地の増田町支部では、この時期、リンゴの摘花、人工授粉などの作業が育苗と同時に始まるため、かん水やハウス内の温度調節など作業の負担が少ないプール育苗に取り組む生産者が増えてきた。審査では、平鹿地域振興局農林部普及指導課の職員が、苗丈や、葉齢、葉色、根張りなどの苗の形状や、病害の有無などを基準に審査した。結果、最優秀賞には平良木優さん、また、プール育苗での出品からは石川培実さんが優秀賞に輝いた。審査講評では「今年は低温や日照不足で育苗管理が難しいが、どの苗も質が高く甲乙つけ難かった。受賞となった苗は、審査の項目において目標値に近くバランスのよい仕上がりだ」と評価された。
(日本農業新聞)

○5月20日(金) 酒造りめざし親子が田植え 岩手・大槌町で体験塾
 酒造りのすべてを体験する釜石市の酒造業・浜千鳥の酒造り体験塾は15日、酒の原料となる米づくりからスタートした。県内各地から参加した110人の親子が大槌町で、岩手県オリジナル酒造好適米「吟ぎんが」の田植えを体験した。酒造り体験塾は、県が推進する地産地消運動に取り組みながら、地酒の消費拡大につなげようと企画。第1講座の「田植え体験会」は、同町で3年目となり、今回は取り組みの応援として、ラグビーチームの釜石シーウェイブスから、桜庭吉彦ヘッドコーチや選手ら8人も家族で参加した。1時間ほどで14アールの田んぼを植え終えた。今年は、体験会の栽培面積を昨年の約2倍にしたことから、700キロの収穫が見込まれ、9月に刈り取り体験、来年1月には、業者の酒蔵で新酒の仕込み体験を行う。
(日本農業新聞)

○5月20日(金) オール青森産で吟醸酒 酵母も独自開発 青森・酒販組合来月発売
 青森県内の酒小売り販売店でつくる青森小売酒販売組合は、青森県産の酒造好適米「華吹雪」と独自酵母「明水酵母(青森八号酵母)」を使ったプライベートブランド(PB)の純米吟醸酒「縄文明水」を開発、来月から販売を始める。縄文明水は、「土産用のオリジナル地酒を開発しよう」と組合のメンバーが昨年、プロジェクトチームを結成。青森県工業センター弘前地域技術研究所の村中文人総括研究管理監と開発を進め、鳴海醸造所(黒石市)に生産を依頼した。村中管理監が手がけた、精米歩合が高めでも雑味が少なく仕上がる明水酵母を採用。八甲田の伏流水を仕込み水に使い、やや辛口で芳醇(ほうじゅん)な純米吟醸酒が完成した。ネーミングは三内丸山遺跡(青森市)にあやかって「縄文」を冠し、軽やかさを表現する「明水」を公募で選び組み合わせた。同組合の佐藤公明専務理事は「従来にない、飲み飽きない吟醸酒ができた。青森県の新しい地酒として知名度を上げていきたい」と期待をかける。販売は六月十六日から。県内の小売店約七十店のほか、物産展などでも販売する。七百二十ミリリットル千三百円、一・八リットル(九月から発売)二千五百円(手提げ包装付きはいずれも百円増し)。連絡先は同組合017(777)3375。
(河北新報)


 
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○5月21日(土) 大豆、13%安の続落 問屋に在庫、落札残も 5月入札
 日本特産農産物協会は20日、2004年産大豆の5月の入札結果を発表した。平均落札価格は60キロ1万6934円(税込み)で、前月比13%(2426円)安の続落。04年産では初めて普通大豆、特定加工用ともに一部の銘柄で落札残があった。ただし昨年同月比では24%上回り、依然として高値圏にある。必要な銘柄の手当がほぼ終わり、実需の関心は輸入物や05年産大豆に移ってきた。5月の入札は18日の1回だけで、上場数量は予定を上回る4200トンだった。普通大豆の入札数量は、前回とほぼ同じ2860トン。普通大豆で19トン、特定加工用で21トンの合わせて40トンが落札残となった。普通大豆では佐賀・大粒「フクユタカ」が2万3500円(前月比3%高、以下税別)の最高値。熊本・中粒「フクユタカ」は2万2838円(1%安)だった。前回最高値の三重・中粒「フクユタカ」は1万6001円(35%安)。納豆用の北海道・極小粒「スズマル」は、9200円(11%安)と1万円を割った。宮城・大粒「ミヤギシロメ」が1万6820円(11%安)、栃木・大粒「タチナガハ」が1万6156円(22%安)、滋賀・中粒「フクユタカ」が1万8899円(20%安)と、その他の主要銘柄も軒並み下げた。入札者数は100社から93社へ、入札倍率も8倍から4・6倍に下がり、用途別に必要な銘柄は一通り手当てが終わったとの見方が強い。
(日本農業新聞)

○5月21日(土) 売れる米へ生産・販売強化 ササで特別栽培拡大 宮城・JAいしのまき
 宮城県のJAいしのまきは今年、売れる米づくりの生産・販売体制の強化に乗り出す。水田地帯ごとに適した品種の作付けを誘導して、特別栽培米「ササニシキ」の生産拡大につなげる。集荷時に米の成分を測定し、たんぱく含量の少ない食味の良いものは分けて有利販売を全域に広げる。JAの水稲作付面積は8900ヘクタールで「ひとめぼれ」が5200ヘクタール。「ササニシキ」は3300ヘクタールに上がり、JA別で生産量日本一を誇る。地域ごとに適した品種の誘導は、@北部平たん地A三陸沿岸B仙台湾沿岸―ごとに推進する。「ササニシキ」は、冷害年に品質が極端に低下するため、作柄が不安定な沿岸地帯の作付けを控え、北部平たん地を中心にする。主力の「ひとめぼれ」は全域で5000ヘクタール程度を維持する。JAの酒井秀悦米穀課長は「より高品質で良食味の米生産につなげるのが目標。ひとめぼれの一極集中を是正し、ササニシキの生産量日本一を維持する」と話す。業務用として需要がある「まなむすめ」は耐冷性優れることから、沿岸地帯を中心に作付ける。
 誘導によって今年は、特別米(減農薬減化学肥料栽培)「ササニシキ」の生産が本格化する。北部平たん地区を中心に作付け、稲作部会員に限定し全量JA出荷とする。作付面積は2004年の3・5ヘクタールから今年は160ヘクタールに拡大した。「いしのまき米の品質向上の起爆剤にして全体の底上げをしたい。生産・販売戦略の再構築の旗印にする」(酒井課長)。JA独自で「売れる米づくり推進基金」を新設し、一連の取り組みを後押しする。JAと出荷契約者が資金造成し、@高品質・良食味米生産A作付け誘導の迅速な対応B安全・安心対策―などに活用する。
 販売力の強化で期待されるのが、高品質・良食味米に特化した「区分販売」で、全域で始める計画だ。玄米のたんぱく含有量などを測定し、一定の要件を満たす米を「低たんぱく米」として分けて保管して有利販売する。酒井課長は「農家の生産意欲を高めたい」とし、販売した際の価格上乗せ分は生産農家に還元する考えだ。
(日本農業新聞)

○5月21日(土) 水稲9ヘクタール植え直し 農薬誤使用苗は廃棄 JAいわて花巻
 水稲苗の生育不良で農薬使用を誤指導したJAいわて花巻は20日、「県産米全体のイメージを傷つけない」ため、誤使用苗を植え付けた9ヘクタール分すべて植え直すことを決めた。藤原徹組合長は「役職員一丸となって、事後対策と再発防止に万全を期し対応する」と、生産者、消費者にわびた。問題の苗は、種子消毒にしか使えない「ベンレートT」剤を使った苗7300箱分で、水田36・5ヘクタール分に当たる。うち大半は廃棄処分したが、既に植え付けが終わっていた6戸、9ヘクタール分の対応を決めたもので、苗はすべて廃棄処分となる。JAは、問題が発覚した9日以降、県や生産者らと話し合い「イメージ回復が最優先」と判断した。代替の「ひとめぼれ」苗は、管内の生産者の協力で補充できた。植え直す9ヘクタールの水田は再度代かきを行い、2〜3日の間隔を空けて「正常な苗で植え直し」していく。JAは「農業普及所などの指導の中で行う。2週間ほどの遅れだが、ばん回したい」と、徹底管理を指導していく。
(日本農業新聞)

○5月21日(土) 水稲期待の耐冷品種 「岩手68号」田植え 岩手・厳美町
 耐冷性に優れた岩手県のオリジナル品種「岩手68号」の田植えが一関市厳美町の本寺地区で始まった。1993年、2003年の冷害で涙をのんだ同地区にとって、同品種への期待は大きく、農家は慎重に祈りと期待を込めて田植えをしていた。18日、同市厳美町の伊藤知義男さん方では午前8時から家族そろって同品種の田植え作業を行った。伊藤さんは「寒さと病気に強く、おいしい米だと聞き私はもちろん、地域みんなが大変期待している。豊作の秋が待ち遠しいと話し、県内から注目されており責任を感じます」と慎重に田植え機を操作した。県農林水産部農産園芸課によると、食味は「あきたこまち」並みに優れ、特に耐冷性は中生種の「あきたこまち」クラスでは最も強い極強で、冷害による作柄低下の軽減につながるものと期待されている。JAいわて南の担当者は「ひとめぼれと同等の耐冷性や対病性を持つ岩手68号の栽培で安定した収量を確保させたい。今年産米の栽培を成功させ、同品種の評価を高めた上でほかの中山間地域にも普及させたい」と意気込みを見せていた。
(日本農業新聞)

○5月22日(日) 東京の中学生 泥に触れ歓声 農業体験で田植え 岩手・雫石町
 東京都の市立啓明学園中学校の3年生が17日、雫石町を訪れ、町内の農業施設や水田などで農業体験を行った。この体験活動は1993年に始まり、今年で13回目。今回は109人の生徒が農作業を体験した。午前中は3班に分かれ、ホウレンソウの収穫や花きハウス見学、牛舎見学などを行い、午後は、同町御所の川口英敏さんの水田14・3アールで田植えをした。JA新いわて青年部雫石中央支部の部員が田植えの方法を指導した後、早速生徒はあぜに1列に並び、素足で触れる泥の感触に歓声を上げながら手植えに挑戦した。指導した青年部員は毎年11月に同校の学園祭を訪れ、地元で取れた野菜を販売したり、牛の丸焼きをしたりと相互に交流している。収穫した米は同校に送られ、田植えをした生徒らが味わう。
(日本農業新聞)

○5月22日(日) 児童田植え 農家が指導 岩手・東山町
 総合学習の一環で農作業を体験し、食について学ぶことを狙いに、東山町の長坂小学校の5年生49人は18日、田植えを行った。田植えは、同町長坂の学校近くにある鈴木秀治さん所有の水田約2アールで行われた。講師を務める地元の千葉茂夫さんが、作業前に米が実るまでの生育過程を説明し、田植えのこつを指導。作業に取り掛かると、あいにくの雨模様の中、児童は半袖半ズボンにはだし姿で水田の泥の感触に歓声を上げ、30センチ間隔に線が引かれた四隅に「ひとめぼれ」の苗を植えた。同校の児童は、9月に稲刈りを行い、10月には収穫した米を使い収穫祭を行う予定だ。
(日本農業新聞)

○5月23日(月) 今年の夏は北冷西暑? 東大など予測
 北日本は冷夏になり、西日本は昨年同様に猛暑が訪れる。今年の夏について東京大学の山形俊男教授らの研究グループはこんな「北冷西暑」の予測をまとめた。「東北以北の農産地では冷害が起きる可能性がある」(山形教授)と注意を呼びかけている。山形教授によると、太平洋中央部の海水温が高い「疑似エルニーニョ現象」と呼ばれる現象の影響で、フィリピン東沖の海水温が平年よりセ氏〇・五度高い状態が続いている。空気が暖まり上昇気流が強まる可能性が高い。その場合、気流の循環の関係で、西日本のあたりでは下降気流が発生、晴天と高温をもたらす可能性がある。一方、一月中旬以降に北極上空の冷たい空気が中緯度地方に流れ込む勢いが増している。この結果、オホーツク海や日本海の海水温が低下し、冷夏の原因になるオホーツク高気圧が発達、東北以北に冷夏を及ぼすと予想している。気象庁も同様に東日本以北の冷夏を予想している。ただ、猛暑の予報は出していない。
(日本経済新聞)

○5月24日(火) 接近台風 24時間以内に予測 1日から情報提供 気象庁
 台風発生を1日前に予測します。気象庁は23日、24時間以内に台風になる熱帯低気圧の強さや進路予測情報を6月1日から提供すると発表した。萬納寺信崇太平洋台風センター所長は「この情報で早めに対策を打ち、農業被害の食い止めに役立ててほしい」と話している。同庁はこれまで、熱帯低気圧が台風に変わってから情報を出していた。しかし日本付近で台風化してから1日足らずで上陸し対応が間に合わない例が毎年2例ほどあるため、情報提供の前倒しを決めた。対策になるのは、24時間以内に台風になって日本の周囲約300キロ以内に接近すると予想される熱帯低気圧。現在位置や中心気圧、進行速度・方向のほか、24時間後の予想位置を6時間ごとに「発達する熱帯低気圧に関する情報」として発表する。
(日本農業新聞)

○5月24日(火) 金札米100%でパン 27日に工房オープン 岩手・江刺市の農事法人組合
 江刺市田原の農事組合法人・原体ファーム直営のパン加工施設「夢の里工房はらたい」が。27日のオープンに向けて準備を進めている。地元産の江刺金札米「ひとめぼれ」100%の米粉を使ったアイデアいっぱいの手作りパンを提供する。パン作りは地元の主婦8人。17日から20日まで、関西のパン職人から技術指導を受け特訓に励んでいる。パン工房は、地元産米に付加価値を付けたオリジナル商品の販売で、地域の活性化と地産地消運動に弾みをつけたいと、同法人が地元集落の協力を得て、総額約2500万円をかけて整備した。工房は、床面積が約100平方メートルの木造平屋建て。加工場にはパン焼き機や蒸し器などを備え、表側に販売店舗を設けた。地元産米粉100%のコッペパンが主力商品で、サラダやコロッケをはさむトッピングも選べる。このほか、食パンやクロワッサン、お祝いごとに欠かせないもちの予約販売も受け付ける。また、同法人で栽培しているブルーベリーを使った特性のジャムや大型産直施設への出品、車での移動販売も予定している。事務局の菊地利男さんは「小麦粉では出せない、もちもち感が特徴。集落の協力があってこそ実現できた。商品も地元のお母さんたちが愛情を込めて作るものばかり。たくさんの人に味わってもらいたい」と話す。
(日本農業新聞)

○5月24日(火) 「ヒエ麺」人気上昇 商業振興へ期待 岩手・石鳥谷町の製粉業者が開発
 石鳥谷町の製粉業・岩手阿部製粉鰍ヘ、花巻地方産のヒエを原料にしたヒエ麺(めん)を、今月上旬から直営のレストラン2カ所で提供し客からも好評だ。雑穀の栽培が盛んな同地方の農業・商業振興への相乗効果に期待が高まっている。同社は昨年12月、JAいわて花巻管内4人の首長ら来賓を招いた試食会を開き、その後品質改良を重ね、今月9日の「雑穀の日」に合わせて直営のレストラン「ビオトープ芽吹き屋」で一般客に提供している。アレルギー体質の人の役に立ちたいと考えていた同社の阿部淳也社長は、雑穀生産日本一と消費拡大を目指すJAからヒエを使った商品開発の要請もあってヒエ麺開発に取り組んできた。阿部社長はこれまでも国産雑穀を使い、麺製造に取り組んできたが、雑穀の品質や色が悪く理想の商品を開発できずにいた。「花巻産雑穀には滑らかさがある。うまくつながり立派な麺に仕上がった」と出来に満足していた。JA管内で生産した雑穀の販売を担当するJAの子会社・潟vロ農夢花巻の担当者は「全国の生協をはじめ取引のある業者に売り込んでいきたい」と意気込んでいる。
(日本農業新聞)

○5月24日(火) 聴取者と田植え 大阪のラジオ局 岩手・胆沢町でツアー
 大阪ABCラジオは22日、リスナー(聴取者)を対象にした「ゆめろく2005田植え体験ツアー」を胆沢町内で開いた。参加した24人は、地元の農家、JA岩手ふるさと職員の手助けを受け、昔ながらの手植えを体験した。関西地方の消費者と生産者の交流を目的に、今年で8回目。同町南都田の石川千早さんの10アールを専用水田として実施。「ひとめぼれ」の苗を植え、収穫した米は「いわて純情米ゆめろく」として、関西圏で限定販売される。このイベントは、同局の阿部憲幸アナウンサーが1997年に私用で同町を訪れた際、刈り取った稲を乾かす「ホニオ」が並ぶ田園風景に魅せられたことがきっかけ。
(日本農業新聞)

○5月24日(火) コメの大切さ再認識 教材資料を充実 秋田・大仙コメ・こめ展
 日本人の主食であるコメの大切さを見直してもらおうと、秋田県大仙市の県立農業科学館で、さまざまな関連資料を集めた企画展「コメ・こめ展」が開かれている。同館は県内随一の穀倉地帯にあるため、十年ほど前からコメ関連の資料を定期的に開催。今回は県農協中央会や東北農政局などの協力で、校外活動で訪れる子供たちの教材として、国内外のコメの作付面積や生産高、栄養などが理解できる分かりやすいパネルや模型約百点を展示している。全国四十五道府県のコメのパック商品を集めたコーナーもある。「森のくまさん」(熊本県)「ほほほの穂」(石川県)などユニークな名前があり、パッケージに風景写真やかわいい漫画を入れるなど工夫が凝らされている。企画展は七月十日まで。入場無料。開館時間は午前九時半−午後四時半(月曜日休館)。連絡先は県立農業科学館0187(68)2300。
(河北新報)

○5月25日(水) 各県の田植え 2〜5日遅れ
 東北各県が24日までにまとめた田植えの進行状況によると、福島でほぼ平年並み、山形で1日遅れているほかは、2日から5日遅れている。青森は最盛期(50%終了)が22日で平年より5日遅れている。県では「田植えは温暖な日を選び、気温が低い時は適正な水管理をするなどして、保温に注意してほしい」(農産園芸課)と呼び掛けている。岩手は20日現在、県全体で76%、秋田も20日現在で44%それぞれ終了した。いずれも平年より2日程度の遅れだが、21、22日に岩手で終期(90%終了)、秋田では盛期(50%終了)を迎えたものとみられる。宮城は20日現在で97%終了は17日で平年より3日遅い。5月中旬の低温の影響で、一部に植え傷みなどが見られた。山形は23日現在、全体で85%が終了。県全体の盛期は17日だった。福島は20日現在、84%が終了。平年並みの進行状況という。
(日本農業新聞)

○5月25日(水) 東北の太平洋側 あすまで低温傾向
 青森県や岩手県などで最高気温が平年より6度以上低くなるなど、24日は東北地方の太平洋側を中心に気温が低くなった。青森市の最高気温は平年より6・9度低い12・4度、盛岡市は7・6度低い13・2度だった。気象庁によると、日本列島北側でオホーツク高気圧、東側に低気圧が発生し、東北地方の太平洋側に寒気が流れやすくなっている。青森県や岩手県、宮城県などでは25、26日も最高気温が平年より2度から4度低い状態が続く。27日以降は徐々に平年並みに近づく見込みだ。
(日本農業新聞)

○5月25日(水) 田植え最盛期も遅れ 青森県内、平年より5日
 県「攻めの農林水産業」推進本部は二十四日、田植え進ちょく状況をまとめた。県内の田植え面積割合が50%に達した「田植え最盛期」は二十二日で、平年より五日遅く、一九八〇年以降では八四年(五月二十五日)に次ぐ遅さとなっている。地域別の最盛期は、上北が二十日(平年比三日遅れ)、西北が二十日(五日遅れ)、三戸が二十一日(二日遅れ)、中南が二十三日(四日遅れ)。東青、下北は最盛期に達していない。田植え面積割合が5%に達した「田植え始め」は、東青が二十日(平年比五日遅れ)、下北が二十一日(四日遅れ)だった。
(東奥日報)

○5月26日(木) 北日本は低温注意 寒気入りやすく 6〜8月予報
 気象庁は25日、6〜8月の3カ月予報を発表した。オホーツク海高気圧が南下して日本列島に寒気が入り込むため、北日本の低温に注意するよう呼び掛けている。東・西日本、南西諸島の平均気温は平年並みか高い見込みだ。同庁によると、夏に北日本が低温となる可能性は30%程度。列島北側上空の気圧配置が大きく蛇行し、寒気が流れ込みやすい形になる。その状況が大冷害をもたらした1993年と似ているため、「広範囲に長い間寒気が南下するとは考えにくいが、一時的に北日本を中心に寒気が流れ込む恐れがある」(気象情報課)と注意を呼び掛けている。梅雨前線が北寄りになるため、降水量は北日本で平年並みか多い。東・西日本、南西諸島は平年並みの見込み。
 ▽6月=北日本は数日の周期で変わり、東・西日本、南西諸島は曇りや雨の日が多い。気温と降水量は平年並み。
 ▽7月=全国的に曇りや雨の日が多い。南西諸島は晴れの日が多い。北日本の気温は平年並み。東・西日本、南西諸島は平年並みか高い。降水量は北日本で平年並みか多く、東・西日本、南西諸島で平年並み。
 ▽8月=北日本は曇りや雨の日が多く、東・西日本、南西諸島は晴れが多い。気温は北・東日本で平年並み。西日本、南西諸島は平年並みか高い。降水量は北日本で平年並みか多く、東・西日本、南西諸島は平年並み。
(日本農業新聞)

○5月26日(木) 低温にやきもき 水稲生育遅れる 東北地方太平洋側
 4月下旬から断続的に低温に見舞われている東北地方では、水稲の生育や作業に遅れが出ている。特に太平洋側で影響が顕著で、青森県では田植えが平年より4日、宮城県は2日遅れた。「田植え後も、稲が活着するまでは気が抜けない」と、県やJAなどは、農家に水温管理の徹底などを呼び掛けている。宮城県田尻町の千葉敏明さんは、5月の連休中に3ヘクタールの田植えを終えた。直後に平均気温10度以下という低温に見舞われ、苗が弱って黄色く変色。苗の活着や初期生育が伸び悩んだ。千葉さんは「寒さで黄色くなった苗も、ここ数日の天候回復でようやく新しい葉を出した。今後の気温の推移が心配だ」。宮城県古川農業試験場水田利用部の藤井薫部長は「田植え時期や水管理によって、水田ごとに生育にばらつきが出ている」と指摘。植え直すほど深刻ではないが、苗が伸び過ぎたり、強い風が吹く日に田植えした地域では特に活着が悪いという。米どころの田尻町内では、15日までに8割が作付けを終え、特に10日ごろに植えた人は厳しい寒さに直面した。水稲4ヘクタールを作付けた氏家とよ子さんは「寒くて稲の苗がまだ黄緑色のままで、青くならない。生育も遅れている」と話す。
(日本農業新聞)

○5月26日(木) 生育や作業に遅れ 水稲など管理徹底を
 5月前半は低温が続き降雨も多かったことから、北日本の農作業や生育に遅れが出ている。青森・宮城県など東北地方の太平洋側の田植えは平年に比べ2〜5日の遅れ。これから植える地域もあるため、各県の指導機関は「深水などの基本を守ってほしい」と呼び掛けている。田植え最盛期は、岩手県盛岡地区で平年より2、3日遅れの18日前後だった。中旬は平均気温10度以下の日が続いて極端に寒くなったため水稲の活着が悪く、外側の葉が枯れた地域もある。東北農業研究センターは「日中は浅水、寒い夜は深水を徹底してほしい」と呼び掛ける。青森県の田植えは、平年より4日ほど遅い。同県農産園芸課によると定植率は60%で、今月中にすべて終わる見通し。同課は「低温時には水温12度を保つため、早朝と夕方に水を入れ替えてほしい」と注意を促す。
(日本農業新聞)

○5月26日(木) 中元商戦向け 発芽玄米酒 全国展開へ2万本 秋田・JAこまち原料供給
 日本酒メーカー・秋田銘醸(湯沢市)は来月から、発芽玄米酒を本格発売する。原料の籾(もみ)発芽玄米を全量供給するJAこまちも万全の体制を取る。中元商戦で波に乗ればヒット商品への足掛かりとなるだけに、売れ行きが注目される。商品は籾発芽玄米が原料で、血圧降下や中性脂肪の除去、肝・腎臓機能を高めるなどの効果があるといわれるギャバ(γ−アミノ酪酸)を発芽玄米の2倍含んでいる。秋田銘醸は2003年から、秋田県総合食品研究所と共同で発芽玄米ぬかを原料にギャバ含有組成物の生産技術を開発した。昨年、試験品を蔵元見学者や顧客限定で提供したが、1カ月で2万本が売り切れる好評ぶり。商品名は「発芽玄米酒GABA(ギャバ)」。製法上リキュール類に分類され、アルコール度数は10度以上11度未満。価格は300ミリリットル入り494円。6月1日に蔵出し、5日の県内販売を皮切りに全国展開する。初回は2万本を製造、顧客を中心に中元需要を狙う。JA米穀課では「売れ行きを見極め、増産体制を組んでいる。JAの販売ルートでも売り込んでいく」と販売拡大を期待する。
(日本農業新聞)

○5月26日(木) 農家と交流深める 神奈川ゆめコープ JAいわて花巻
 JAいわて花巻と提携し精米を取り扱う生協・神奈川ゆめコープは21日、田植えツアーで東和町を訪れた。参加した親子は24人は、田植えを体験し生産者との交流を行った。今年で6年目。JAでは今年度、雑穀ブレンド商品「六穀」の取り扱いを始めたことから、消費者に理解を深めてほしいと、東和町安俵の赤坂俊典さんの水田13アールで、黒米「朝紫」の田植えを行った。JA営農指導担当者や生産者の指導を受けながら、作業を体験。参加者は初め戸惑いながらも、次第に泥の感触に慣れ、子どもたちは元気よく歓声を上げながら、苗を植えた。ツアーは、6月の草取りと稲刈り体験の年3回を予定。JAでは神奈川ゆめコープを含む首都圏コープ事業連合に「ひとめぼれ」を年間5万袋(1袋30キロ)を出荷、今年は雑穀ブレンド商品「六穀」など雑穀商品のPRも行った。
(日本農業新聞)

○5月26日(木) バケツ稲と一緒に新施肥技術も学ぶ 青森・十和田市の伝法寺小
 「バケツ稲づくり」に取り組む十和田市立伝法寺小学校はこのほど、バケツ田んぼをつくり苗を植え付け、米作り学習をスタートさせた。同校では、管内の農家で普及拡大している「苗箱まかせ」施肥技術をバケツ稲づくりに活用した。この技術は苗代時、苗箱の床土に、本田への元肥と追肥全量を投入する。注目を集めている技術を児童たちに知ってもらおうと学習に取り入れた。バケツ稲づくりには全校児童38人が挑戦した。児童は、JA十和田市稲作指導担当の工藤惣史さんから実演指導を受け、バケツに土を入れ水を加えて、素手で代かきを行いバケツ田んぼを完成させた。「ゆめあかり」苗3〜4本の根に絡まった肥料をこぼさないように、バケツの中心にそっと植えた。
(日本農業新聞)

○5月26日(木) バケツ稲づくり 園児に職員指導 青森・JAとうほく天間
 JAとうほく天間女性部天間林支部はこのほど、子どもたちに地元の農業をもっと知ってもらおうと、七戸町の天間みどり保育園でバケツ稲づくり教室を開いた。JA指導販売課に協力を要請し、食農教育の一環として開かれた。教室では、年長組の園児13人が「ゆめあかり」の苗植え作業を体験した。園児はJA天間林支所指導販売課の小又政幸係長の指導で、あらかじめ土を入れておいたバケツに肥料を混ぜ、水を入れて水田のようになるまでよく混ぜて苗を植えた。初めての体験に「面白い」と歓声が上がっていた。
(日本農業新聞)

○5月26日(木) 田植え楽々 新素材 「布マルチ」で直まき 岩手・紫波町の橋本さん
 紫波町宮手、有限会社ウィンダーランドファームを経営する橋本正成さんは本年度、県内初の布マルチを使った米の直まき栽培をスタートした。種もみを挟んだ布マルチを田んぼに敷き、除草剤を使わずに雑草を防除できる。消費者ニーズの高い安全安心に加え、低コストで、省力化につながる栽培法として注目を集めそうだ。布マルチは種もみを挟んだフェルト状シートを田んぼに敷設後、水を入れ、布を浮かべた状態で出芽を促す。第三葉が出たら水を落として根を土壌に張らせ、再び水を張って育てる。布の下の雑草は布を破ることができず枯れるという。布の原料はくず綿100%で約五十日間で分解し、有機物となる。雑草防除のほかにも△育苗施設や田植機が不要△変形している水田にも対応できる△水に浮かぶ布の中の種もみは鳥害を受けない△発芽時に気候の影響を受けにくいなどのメリットがある。今年、作付けした1ヘクタールには抗生物質を使わない養鶏場の完熟鶏ふんを投入。薬品処理をしないあきたこまちの種もみを挟んだマルチ布を敷設した。布は一ロール1アール分で種もみ代を含め四千円。今回は百本使った。昨年は紙マルチによる米作りにも挑戦したが田植え機で苗を植える際にできた穴から雑草が生え、防除に苦労したことや、資材購入を含むコストと売り上げがほぼ同じで収益がなかったという。橋本さんは「布マルチの収量は低いといわれるが、食味の評価は高い。安全とおいしさの両方を求める相手を選び、価格で勝負したい」と意気込む。問い合わせは同社(019・673・7790)へ。
(岩手日報)

○5月27日(金) 水稲直播 導入進む 労力、経費を節減 宮城県 亘理地域
 宮城県亘理地域で、水稲直播(ちょくは)栽培が拡大している。水稲と園芸の複合経営農家の取り組みが目立ち、今年は地域全体で26ヘクタールと昨年の倍以上になる勢いだ。育苗・田植え作業の省力化、軽労化とともに、園芸部門への労力を充実することで高品質生産にも期待がかかる。宮城県亘理農業改良普及センターは、2003年の冷害を機に、直播栽培の導入を進めてきた。冷害年におけるリスクの分散、経営規模の拡大、園芸振興の理由からだ。その結果、管内の直播面積は04年の12・5ヘクタールから05年の26ヘクタールと倍増。実施農家は22戸で、特に園芸農家が5戸から9戸に増えている。
(日本農業新聞)

○5月27日(金) 田植え通して住民が交流 岩手・金ヶ崎町の改断自治会
 農作業を通じて交流を深めようと金ヶ崎町の改断自治会は22日、同町西根地区の水田で親と子の田植え体験を行った。子どもから高齢者まで約60人が参加。全員がはだしで、手植えに挑戦した同地区は、宅地化が進み住民同士が理解し合うため、今年初めて開いた。同地区の水田約4アールで、改断子供会育成会や改断老人クラブの会員らが「もち美人」の苗を植えた。参加した親子のほとんどが初体験。老人クラブのメンバーが指導に当たった。参加者は田んぼの泥の感触に歓声を上げていた。後藤俊夫自治会長は「地域の親睦(しんぼく)が深まる。秋には収穫祭をする予定」と手応えを話している。
(日本農業新聞)

○5月27日(金) 土と触れ合い田植え体験 秋田・二ツ井町富根小の児童
 創立130年を迎えた二ツ井町の富根小学校で23日、3〜6年生までの児童が田植えに挑戦した。この体験学習は、ふるさと教育の一環として行われ、1997年から毎年行われている。この日は47人の児童が田植えに参加した。杉渕好子校長と近藤勘一教頭は「秋田は農業県なので、農の大切さを学び、自然を感じて作物を作る喜びを体験してほしい」と話していた。
(日本農業新聞)

○5月28日(土) 防災意識の向上を 台風、豪雨に対応 気象白書
 史上最多の台風上陸と再次ぐ集中豪雨、観測史上最大の進度7を記録した新潟県中越地震。気象庁は27日、2004年度の自然災害と防災対策をまとめた白書「気象業務はいま2004」を発表した。観測記録を塗り替える異常気象や地震が多発しており、同庁は日ごろから防災意識を持つよう呼び掛けている。04年は、台風と豪雨の風水害による死亡・行方不明者が236人に上り、鹿児島県などで豪雨があった1993年と並ぶ大きな被害となった。台風は史上最多の10個が上陸した。太平洋高気圧が北側に張り出し、日本に接近しやすい配置だったと説明している。
(日本農業新聞)

○5月30日(月) 紙マルチ田植え導入 環境に優しく除草剤は不要 秋田・由利本荘の農業生産法人
 由利本荘市鶴沼の農業生産法人・須田商事は二十八日、雑草の発生抑制などの効果がある紙マルチ田植えを同市埋田の水田で行った。紙マルチ田植えは、畑の表面を紙やフィルムで覆い雑草の発生を抑えるマルチ栽培を、稲作に応用した農法。水田に紙を敷いて日光を遮断し、雑草を抑える。除草剤不要の環境保全型農法で、古紙から作った紙は五十日ほどで分解され肥料分となる。紙の改良などが進み、収量は通常の栽培と同様になったという。同社は国内の通販業者やレストランなどと販売契約を結び、二十五ヘクタールの圃場で無農薬、減農薬、有機栽培などのこだわりのコメを生産している。栽培技術や専用田植え機の性能が向上したことから、ことしから二・二ヘクタールで紙マルチを導入した。須田社長は「アイガモ農法など、人間の健康に配慮したコメづくりを二十年近く続けてきた。紙マルチは消費者の健康志向に合い、環境負荷も軽減する。稲の生長を見ながら、導入面積を拡大したい」と話している。この日は、専用田植え機を取り扱う東日本三菱農機販売(宮城県多賀城市)がデモンストレーションを実施。幅一・九メートル、長さ百二十五メートルのロール紙をセットした田植機が水田に紙を敷きながら、穴を開けてササニシキの苗を移植していく作業風景を、地元の農家や消費者ら四十人が見守った。同社によると、紙マルチ田植えは十五年ほど前に鳥取県で開発された。十アール当たり約一万八千円の紙代がかかることもあり、県内での実績は象潟町、秋田市などの約二十ヘクタールにとどまる。東北では宮城、福島で各二百ヘクタール、山形で百ヘクタールほどの実績があるという。
(秋田魁新報)

○5月31日(火) 市場ニーズを意識 良食味米への移行増える 東北の05年産水稲作付け調査
 2005年産の東北地方の水稲作付けは、昨年同様に、各県を代表する銘柄品種を中心に進んでいるもようだ。各県とも、気象変動に強い品種への移行が続くほか、売れる米づくりを意識し、食味の優れた市場ニーズの高い品種が増えている。種子更新率も高い。日本農業新聞東北支所が30日までにまとめた、推計値から明らかになった。水稲種子の供給を担う各県の関係機関から、今年の需給状況を今月下旬までに聞き取り、種子供給量、面積当たり使用量、種子の更新率から、作付面積を推計した。青森県は、各品種とも若干の変動はあるものの、昨年とほぼ同じ傾向だ。岩手県は、早稲種の作付けが減るが、そのほかは昨年と比べて大幅な変動はないもよう。秋田県は、「めんこいな」が大幅に減少し、その分、「あきたこまち」と「ひとめぼれ」が増える。トレーサビリティー(生産・流通履歴を追跡する仕組み)の影響で、全体の種子更新率が昨年より1割ほど上昇した。宮城県は、各JAが種子更新率100%を呼び掛けているため、「ひとめぼれ」の供給量が増えるほか、生協からのニーズの高い「ササニシキ」もほぼ昨年並みを保ちそうだ。山形県は、売れる品種にシフトしているため、銘柄品種の「はえぬき」「コシヒカリ」が伸びている。福島県は、「コシヒカリ」が増える。県の奨励品種である「ふくみらい」は伸び悩んでいる。

水稲主要品種の2005年産推定作付面積
県名品種名種子供給量作付面積
05年産(s)前年比(%)04年産(ha)05年産(推定)(ha)
青森つがるロマン1,056,62010128,10027,806
ゆめあかり606,3809217,00015,957
むつほまれ142,6401035,7003,754
岩手ひとめぼれ1,212,00010135,60034,500
あきたこまち488,4009614,40014,000
いわてっこ102,000743,1723,200
秋田あきたこまち2,892,10011778,40078,256
ひとめぼれ334,4401137,2107,662
めんこいな115,620693,6812,980
宮城ひとめぼれ2,325,42011264,20065,000
ササニシキ339,9801018,6808,520
コシヒカリ50,0001521,5691,700
山形はえぬき1,927.95110943,60049,182
ひとめぼれ326,3851087,2709,326
コシヒカリ248,2171176,0846,340
福島コシヒカリ1,618,80010550,40049,916
ひとめぼれ742,9209920,10020,244
あきたこまち109,500942,5242,878
資料:2004年産作付面積は農水省調査。
注1)2005年産作付面積は東北支所が計算したほか関係機関が推定した。
注2)宮城「ササニシキ」はBL含む。
(日本農業新聞)

○5月31日(火) 「田植え終わり」平年比3日遅れ 青森県内
 県「攻めの農林水産業」推進本部が三十日にまとめた県内の田植え進ちょく状況によると、田植え面積割合が95%に達した「田植え終わり」は二十八日で、平年(過去十年間の平均)より三日遅かった。地域別の「終わり」は、西北が二十五日(平年比四日遅れ)、上北が二十六日(一日遅れ)、三戸が二十七日(同)、中南が二十八日(五日遅れ)、東青が二十九日(四日遅れ)。下北は「終わり」に達していない。田植え面積割合が50%に達した県全体の「最盛期」は二十二日で平年より五日遅かったが、その後、天候に恵まれたため、回復してきた。同本部は「稲の生育が遅れないよう、水管理を徹底してほしい」と呼び掛けている。
(東奥日報)


 
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