水稲冷害研究チーム

2005年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


11月

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○11月1日(火) 「つがるロマン」PR 新米試食し販促 青森県
 県産米の消費拡大を図るため、広く県産米のPR活動を展開している青森県産米需要拡大推進本部は29日、青森市内のショッピングセンター「ラ・セラ(ユニバース)」で「県産新米試食キャンペーン」を開いた。会場では、県産米のキャンペーンレディ「ミス・クリーンライスあおもり」の野橋智絵さんらが県産米をPRし、炊きたての「つがるロマン」の試食と、普段家庭で食べているお米の品種やお米を購入する際の基準などを尋ねるアンケートが行われ、協力した来客者に新米の「つがるロマン」5キロが当たるガラポン抽選会などが行われた。子ども連れで訪れた青森市内の買い物客は試食用の「つがるロマン」を食べ「まろやかで甘みがありおいしい、地元で取れたお米なので安心感がある」と感想を述べた。同本部では、今回のキャンペーンを皮切りに今月20日まで、弘前市や八戸市のスーパー、デパートなど延べ7日、12店舗で同キャンペーンを開く予定。
(日本農業新聞)

○11月1日(火) 水稲にカメムシ被害 1等米比率が90%切る 岩手県産米の検査
 東北農政局岩手農政事務所は岩手県産米検査結果(10月15日現在)をこのほど公表した。それによると、水稲うるち玄米の1等米比率は89・9%で過去5年間で最も低くなった。比率の低下原因はカメムシ被害米が大量混入していたことによる。被害は全県で発生している。被害米の検査を保留し再調整してから検査にかける農協が増えているが、1等米比率が上がる可能性は低いとみられている。検査状況はうるち米は4万8092トン、1等米は89・9%、2等米は3985トン、8・3%、3等米も772トン、1・6%あった。もち米は8187トン検査し1等米5832トン、71・2%、2等米は2270トン、27・7%もあった。2等以下に格付けした主な理由を、カメムシ類による着色粒の混入過多によるとしており、カメムシによる着色粒は83・5%を占めている。主な銘柄米別の状況は、ひとめぼれの1等は92・4%(前年同期比2・4%減)2等は6・2%(同1・3%増)、あきたこまちは1等84・1%(同8・4%減)、2等12・4%(同5・9%増)。  盛岡地域はうるち米が9951トン検査し1等が90・9%、2等が8・1%、もち米は1等が71・7%、2等が27・5%だった。
(盛岡タイムス)

○11月1日(火) 11年連続「特A」、優れたコメなのに… 影薄い? 山形「はえぬき」
 倒れにくく収量が安定し、冷害にも強い。食味は新潟・魚沼産コシヒカリに匹敵する十一年連続の「特A」。山形県産の銘柄米「はえぬき」は、優れた特性を備えたコメであるにもかかわらず、知名度が思うように上がらず、価格も上向かないままだ。山形県や農協はPRに躍起だが、有効な対策を打ち出せずにいる。ブランド化のためには「絶対量」と「物語」が足りないという根の深い問題がありそうだ。一九九二年にデビューしたはえぬきは、日本穀物検定協会が二〇〇四年産まで、十一年連続で食味の最高位にランクしている。同じく「十一年連続」の魚沼産コシヒカリに勝るとも劣らないコメと言えるが、価格面では大きく水をあけられている。全国米穀取引・価格形成センターによると、〇四年産の県産はえぬきの六十キロ当たりの平均落札価格は魚沼産コシヒカリを約一万円下回った。山形県産コシヒカリよりも約千円安い。要因の一つは、全国的な知名度の低さ。県や農協は当初、はえぬきの「適地適作」にこだわり、種籾(もみ)を県外に出さなかった。だが、知名度向上のためには栽培面積の拡大が必要と気付き、県外作付けを始めたのはようやく〇一年。現在は秋田、大分、新潟、香川の四県で計約二千四百ヘクタールが栽培されているが、県内栽培面積の二十分の一に満たない。一方、県内の栽培面積はほぼ横ばいで推移。「売れるという理由で、コシヒカリの作付けが増えている」(全農県本部米穀販売課の落合規幸課長)のが実情だ。山形市の米穀卸・小売業「アスク」の河合克行社長は「名前に物語りがない」と、ブランド戦略の不在を指摘する。「『はえぬき』という名前からは、食のイメージがわきづらい。消費者に良さを説明しなければ分かってもらえないような存在感の薄い商品は、ハンディが大きい」。実は、コンビニエンス店最大手のおにぎりは、原料の多くに県産はえぬきを使用している。産地名を張っていないのであまり知られていないが、全農山形県本部の販売先の業種別(〇四年産)は、コンビニ向けが五割近くに達する。安定した収量や品質が評価されているという。優良な産品やサービスなどを山形県が認証し、ブランド化する「山形セレクション」創設に向け、県は検討作業を本格化させている。「はえぬきをどう位置づけるかは当然、議論すべきテーマだ」と高橋節・農林水産部長。無名良品%Iな存在からの脱却を図る上で、一つの契機になることは間違いない。
(日本農業新聞)

○11月2日(水) 北日本、残暑厳しく 10月
 気象庁は1日、10月の天候は全国的に気温が高く厳しい残暑が続いたと発表した。北日本の平均気温は平年より1・5度も高く、1946年に統計を取り始めてから2番目に高かった。寒気の南下が平年に比べ弱かったため、全国的に高温となった。北海道では根室や網走、紋別など6地点で月平均の最高値を更新。10月の1、2日は日本海の前線に向かって暖かい空気が入り込み、東日本と西日本の各地で最高気温が30度以上の真夏日を記録した。降水量は北海道や九州北部で少なかったほかは平年並み。
(日本農業新聞)

○11月3日(木) もち料理多彩 グランプリに菊地さん 岩手・一関市
 もち料理の多彩さで有名な一関市で第15回もちりんぴっく(アイデアもち料理コンテスト)がこのほど、一関地方産業まつり農業祭会場で行われ、一関市大東町の菊地正八さんの作品「ぴり辛納豆もち」が見事グランプリに輝いた。伝統もち料理の継承と新しいもち料理の開発、もち米の消費拡大を進める一関市もち食普及推進会議の主催。同会議の役員と来場者による試食で審査した。菊地さんの作品は定番の納豆もちにキムチの素(もと)、ネギを加えて味付けし、スライスチーズ、春巻きの皮で包み油で揚げたもの。伝統的なもち料理をベースにキムチ、チーズなど若者の好みに合わせた味付けが高く評価された。農業祭賞が坂垣千尋さん(同市)の「三色鍋摺(す)りもち」、グットアイデア賞は千葉美枝さん(金ヶ崎町)が選ばれた。
(日本農業新聞)

○11月3日(木) できたて!雑穀冷めん ミネラル、繊維が豊富 花巻農協
 プロ農夢花巻は一日から、花巻市の直売所・母ちゃんハウスだぁすこで雑穀冷めん「花巻冷麺(めん)」の発売を始めた。「ひえの麺」と「六穀の麺」の二種類で、花巻地方の看板商品として全国に発信する。同社は白米にまぜて炊く「六穀ミックス」に次ぐ商品開発を検討。食べやすく知名度がある冷めんに着目した。岩手町の製めん会社に九月、花巻産の雑穀を材料にしためんの製造を依頼。雑穀の配合割合や、めんの質、太さなどで試行錯誤し、一カ月半がかりで商品化した。一食分ずつのパック(百六十グラム)でヒエは二百六十円、六穀は二百八十円。ヒエ入りのめんは透明。通常の冷めんより滑らかなのどごしが特徴だ。ミネラルが豊富で、食物繊維を米の六倍以上含んでいる。六穀入りめんは灰色で柔らかく、食べやすい上、栄養価が高い。既に県内のホテルや土産品店から注文が寄せられているという。同社は「うどん」「ひっつみ」などの雑穀商品も近日中に発売する予定だ。問い合わせは同社(0198・28・4649)へ。
(岩手日報)

○11月4日(金) 宮中に精粟献納 生産の励みに 紫波町の片寄生産組合
 紫波町片寄の片寄生産組合はこのほど、天王、皇后両陛下に転作田で栽培した「精粟(あわ)」5合を献納した。23日に宮内庁で行われる宮中の祭儀、新嘗(にいなめ)祭で団子にして供えられる。先月25日に行われた今年度の新嘗祭献穀には、全国47都道府県から一律して「精米」と「精粟」が献納された。生産組合の細川信一組合長は「精粟5合を白い絹の巾着(きんちゃく)に入れ、それをさらにキリの箱に入れて献納した。両陛下から『農業は大変ですが、日本国民のために努力して頑張っていただきたい』と、温かいねぎらいの言葉をかけてもらい、感激した。これからの生産にもますます励みが出る」と話していた。生産組合は2001年に地元農家13人で設立し、翌年から転作田で本格的にヒエを作付け。現在はアワとイナキビも作付けしており、今年度は3品種合わせて13ヘクタールを作付けしている。
(日本農業新聞)

○11月4日(金) 収穫いっぱい 脱穀を体験 岩手・遠野市鱒沢小学校
 遠野市宮守町の鱒沢小学校は10月28日、農業体験学習を行い、参加した5、6年生14人が4アールの田で、水稲の脱穀作業に汗を流した。農作業を通じて食と農の大切さを実感してもらう狙いで毎年行っている。田植えや稲刈りに続いての収穫体験。田に集まった児童は、JAとおの営農指導員から、作業の進め方や機械の注意を受けた後、早速作業に取りかかり稲束を交代で脱穀機に流し入れた。初めての機械作業で、ゴーと鳴り響く機械の音や、吸い込まれるような稲束の勢いに、最初は戸惑い気味だったものの、徐々に慣れ「面白い」と夢中。今後は、世話になった農家やJAの営農指導員らを収穫祭に招き、全校児童でもちつきなどをして、秋の収穫を祝う予定だ。
(日本農業新聞)

○11月5日(金) 昔の農具で脱穀体験 岩手・江刺市の愛宕小学校
 江刺市立愛宕小学校5年生44人は4日、昔の農具を使って脱穀を体験した。学校近くの約10アールの学童農園体験圃場(ほじょう)で行われた作業に準備したのは、「千歯」や回転式の「足踏み脱穀機」が1台ずつ。初めて見る農具に興味津々の児童は、慣れない手つきながらも一生懸命作業に取り組んだ。同校は4年前から学童農園で稲作に取り組み、収穫した米は児童が地区内にある老人ホームや保育施設、独居老人家庭などに直接出向き、プレゼントしている。
(日本農業新聞)

○11月6日(日) 日本初 水田含め指定 ラムサール条約 宮城・蕪栗沼周辺
 日本有数のマガンの渡来地、宮城県田尻町と栗原市、登米市にまたがる蕪栗沼(かぶくりぬま)と周辺水田の合計409ヘクタールが8日、正式に「ラムサール条約」の指定湿地の登録を受ける。沼だけでなく、人間の生活圏である周辺水田を含めて保全対象とするのは日本初となる。蕪栗沼は、天然記念物にも指定されているマガンやヒシクイの飛来地として知られている。毎年冬になると、日本に来る渡り鳥の半数の4万羽がこの地域で越冬するといわれている。「ねぐら」となる沼だけではなく、雑草や落ち穂を採食する「周辺水田」も保護のためには必要と判断し、今回の登録になった。周辺では以前から、渡り鳥の食害やあぜに穴を開けるなどの被害もある。しかし、町では条例を設け、食害については補償するなどし、住民への理解に努めてきた。渡り鳥を積極的にメリットに結び付けようと、冬期湛水(たんすい)により、無農薬・無化学肥料を実現する米作り「ふゆみずたんぼ」に取り組む農家も出てきた。渡り鳥との共存が生んだ、安全で安心な米として売り込む。保全に熱心な農家は「手間はかかるが、通常の5割増しで売れる。どの産地もまねのできない付加価値になる」と、登録をきっかけに、さらに販売にも弾みがつくことを期待している。東京大学保全生態学研究室の鷲谷いづみ教授は「ふゆみずたんぼの試みや地域の理解が果たした役割は大きい。生産現場も環境を保全しながら、農業生産活動でメリットを受けるという、新しい共生の姿になり、モデルケースになる」と注目している。
 ラムサール条約 特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する取り決め。湿地と、そこに生息・生育する動植物の保全を促す。
(日本農業新聞)

○11月8日(火) 大豆16万トンに回復 安定供給にめど 05年産集荷見込み
 大豆の需給・価格情報に関する委員会(JA全中、JA全農、全集連主催)は7日、全農と全集連の2005年産大豆の集荷見込み数量が16万4100トンになることを明らかにした。台風の影響で不作だった04年産を7割上回る。同委員会では、「安定供給できる見通しがついた」と話し、今後の取引に期待している。大豆の生育は、全国的にはおおむね順調だ。品質、量ともに全国的に安定しているが、九州の一部地域で、台風の影響による小粒化傾向となった。作付面積は、前年産に比べて2%減った。北海道は前年産の価格高騰で、小豆やインゲンなどからの転換が進み前年産比24%増。逆に、都府県では北陸などを中心に同6%減った。04年産は、相次ぐ台風の影響で不作だった。入札平均価格は、3月の取引では、60キロ2万円台まで上昇し、累計平均価格は1万6000円台となった。しかし、小売りの低価格志向から、製品価格へ転嫁できない豆腐メーカーは、国産大豆の使用を減らしたり、輸入大豆へ切り替える動きも見られた。
(日本農業新聞)

○11月8日(火) カメムシ害で1等米が微減 10月15日現在検査結果
 東北農政局は7日までに、東北6県の2005年産米の検査結果(10月15日現在)を発表した。1等米の比率は宮城県で04年産に比べ10・3ポイント下がり72・8%、福島県で5ポイント下がり87・5%と、下げ幅が大きかった。いずれもカメム類の被害などによる。6県全体でも、1等米の比率は微減、2等米の比率が微増という結果になった。10月15日現在の検査数量は、水稲うるち玄米924785トンと、前年の同期に比べ99・7%。1等米の比率は前年より1ポイント下がり84・4%。2等米は14・2%と1・7ポイント上がった。これは、カメムシ類による被害から、着色粒の混入や、未登熟の粒が増加し、2等米に落等したことによる。

2005年産米の検査状況(10月15日現在)
水稲うるち玄米(単位:t、%)
 検査数量1等2等3等
青森05年148,88082.415.91.5
04年155,19184.514.20.7
岩手05年48,09289.98.31.6
04年69,27692.56.80.7
秋田05年271,44387.810.61.3
04年225.54981.114.24.4
宮城05年155,56572.825.61.6
04年181,41883.115.81.1
山形05年170,55487.511.40.7
04年161,51186.011.42.3
福島05年130,25387.511.70.7
04年133,47492.57.10.4
(日本農業新聞)

○11月9日(水) 水稲直播で作業効率化 イチゴと複合経営 宮城・山本町 門間さん
 宮城県山本町の門間慶二さんは、水稲の直播(ちょくは)栽培を導入、空いた労力をイチゴ栽培に回して効率的な経営を行っている。稲の生育も順調で、収量や品質も移植栽培と見劣りしなかたことから、来年は直播栽培の面積を倍増させる方針だ。門間さんは、妻の節子さんとともに、水稲6ヘクタール、大豆6ヘクタールのほかに、イチゴ30アールを栽培する。田植えの時期はイチゴの収穫と重なるため、労力の分散が望まれていた。そこで普及センターやJAの勧めもあって、今年から2ヘクタールの水田で直播栽培を始めた。5月1、2日の両日、専用の機械で種まきをした。「直播は1人で作業することができる。1日で種まきを終えることも可能だ」と門間さん。最初は生育が心配だったが、1粒から40〜50本の茎数となり、順調に育った。中干しはせず、ずっと水をかけたままにしたため、スズメなどの鳥害も防げた。今年はおおむね天候も良く、刈り取りは10月3日と12日に行った。直播は生育がそろわないため刈り取りが遅くなるが、品質低下などのデメリットはない。収量は10アール当たり7俵と、目標の6俵を上回った。門間さんは「育苗箱を管理する手間が省ける。育苗ハウスもイチゴの施設に変えていく」とメリットを強調する。課題は直播の機械が高価な点。門間さんは今年、専用のデモ機を借りて作業した。栽培面での課題は少ないという。亘理普及センターでは「リンゴ栽培と水稲直播を組み合わせている農家もある。規模拡大には、直播栽培は不可欠な技術」と説明している。
(日本農業新聞)

○11月9日(水) 大阪市で新米PR 青森
 県産米をPRしようと、県産米需要拡大推進本部(青森米本部)はこのほど、大阪市北区にある「お米ギャラリー梅田」で、あおもり米inお米ギャラリー青森米新米イベントを開いた。2日間行われたこのイベントは、ミス・クリーンライスあおもりによる「つがるロマン」5キロが当たるクイズ大会や県産米を使った米加工品の展示、県産米応援キャラクターお米大使ピカピカとの写真撮影など内容は盛りだくさん。中でも新米の「つがるロマン」と「ゆめあかり」の試食コーナーでは「新米ってこんなに甘かったかしら」「やっぱり新米はおいしい」など、訪れた消費者が新米ならではの香りや味を楽しんだ。また、ギャラリーに併設されている、おにぎりや定食を堪能できる「ごはん亭」では、新米の「つがるロマン」を使ったメニューが出されるなど、会場は大勢の人でにぎわった。
(日本農業新聞)

○11月9日(水) 米俵重量当てで「ゆめあかり」知って 青森・JAとうほく天間
 JAとうほく天間は5、6の両日、東北町北総合運動公園で開かれた東北町産業文化まつりに「お米広場」を設置。米に関するアンケートや、米俵重量当てクイズなどで米消費拡大のPRをした。JAは毎年、会場内にお米広場を設置し、米消費拡大を図ろうと「ゆめあかり」をPRしている。今年も来場者に楽しんでもらおうと、大、中の米俵の合計重量を当てる米俵重量当てクイズを開いた。約400人が挑戦したクイズでは、1等賞の米俵(約30キロ)を当てようと、普段の肥料を持つ感覚と比べてみたり、自分の子どもと持ち比べてみるなど、広場は町内外から多くの親子連れなどでにぎわった。このほか、米を選ぶ基準など、4項目のアンケートに答えてもらい、約300グラム入りのサンプル米を無料で配り「ゆめあかり」をPRした。
(日本農業新聞)

 
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○11月11日(金) 外観、硬さ、粘りチェック 消費者が青森産米官能検査
 県産米需要拡大推進本部(青森米本部)は8日、平賀町の県つがる農産物加工センターで2005年産青森県産米家庭用調理特性に関する官能アンケートを行った。この調査は、対象品目として栃木県産「コシヒカリ」を用い、青森県産米「つがるロマン」「ゆめあかり」の炊飯調理特性を官能検査により評価するもの。参加したのは、JA青森中央会のJAグリーン教室(青森・弘前地区)の受講生約40人。3品目の米を「白飯」「さけのちらし寿司(ずし)」「鶏ごぼう炊き込みご飯」「豚丼」の4品目、計12種類を弘前市の栄養士の水嶋優子氏の指導で調理した。その後、官能アンケートは東京都新宿区の潟Vェフの原田真社長の進行で白飯、寿司飯、炊き込み、丼飯を食べ比べした。参加した受講生は、試食皿に盛られた少量の白飯を真剣な表情で食べ比べ、外観、硬さ、粘りなどを確かめながらアンケート用紙に記入していた。
(日本農業新聞)

○11月11日(金) 給食支える登米の大豆 横浜の豆腐業者ら畑視察 生産者と意見交換
 タンパク質や甘みなどの特徴が外国産や国内他産地と比べて優れているとして、登米市産の大豆を学校給食に使用している横浜市の豆腐店などの関係者が先日、登米市を視察し、生産者と意見交換した。登米市を訪れたのは、横浜豆腐商工業協同組合や卸の関係者ら十二人。契約栽培している登米市米山町中津山の六軒屋敷生産組合の畑を視察した。横浜豆腐工業協同組合では、八十四の加盟店が横浜市内の小学校三百六十三校に十九万五千人分の豆腐を供給。米山産の大豆は昨年度から使い始め、年およそ七十トンの利用が見込まれる。
(河北新報)

○11月12日(土) 収穫祭待ち遠しい 児童が脱穀体験 青森・十和田市
 県立三本木農業高校の学校田で米作りの体験学習に取り組んでいる十和田市立高清水小学校の全校児童38人は10日、脱穀作業に励み、出来秋の喜びをかみしめた。同校実習講師の竹ヶ原正彦さんが手順などを説明し「これまで大切に育てたもち米です。丁寧に稲からもみを脱穀しましょう」と呼び掛けた。児童たちは竹ヶ原や教諭らの手ほどきを受けながら、昔ながらの足踏み脱穀機とエンジ付きの脱穀機を使って、1アール分の稲をこき上げた。同小では、脱穀したもち米を12月初旬に開く収穫祭で、地域住民を交え、もちにして味わう。
(日本農業新聞)

○11月12日(土) おいしいね 雑穀料理 岩手・石鳥谷町の小学校で調理実習
 石鳥谷町立八重畑小学校の5年生21人は10日、自分たちで育てた雑穀を使い、調理実習を行った。春から種まきや除草、収穫を体験してきた総合学習のまとめの授業で、自分たちは栽培が広がる雑穀への理解と、食べ物の大切さに理解を深めていた。メニューは「ヒエ入りひっつみ」と「六穀入りごはん」で、用務員の佐藤誠子さんらが調理を指導した。ひっつみは、小麦粉とヒエを混ぜ合わせて練り、食べやすい大きさにちぎって鍋に入れた。キビやアワなど6種類の雑穀が入ったご飯も炊き上がり、会食を楽しんだ。
(日本農業新聞)

○11月15日(火) 無臭大豆「すずさやか」 食べやすいと好評 JA秋田おばこ
 JA秋田おばこは14日、今年度から作付けした県の大豆奨励品種「すずさやか」を使った無臭大豆「すずさやか」料理試食会in秋田を秋田市で開いた。来年度以降、米と二大作目に位置付けて取り組む計画だ。県選出国会議員や県、研究機関、生産者ら170人が参加。東京・赤坂璃宮の譚彦彬オーナーシェフが腕をふるった料理は、肉団子の煮込み、水ギョーザ、カボチャと栗の大豆ポタージュなど8品。豚肉やエリンギ、カボチャなど地元素材もふんだんに使った。会場からは「においがなく食べやすい」との声が圧倒した。藤村正喜組合長はあいさつで米と合わせた戦略作物に育てる決意を示した。今後は、無臭の特性を生かし、健康、ダイエット食品として米国や中国への輸出も視野に入れる。「すずさやか」は、1992年に秋田県農業研究センターで人工交配。独立行政法人・東北農業研究センター水田利用部(大仙市)で選抜・固定し、2003年に命名、品種登録申請中で、同年に県奨励品種となった。青臭さが生じるリポキシゲナーゼが存在せず、成熟期は中世の晩、収量性はやや優れる中粒品種。JAでは、今年度「すずさやか採取圃(ほ)組合」を設立し、種子用に3ヘクタール、販売用に80アールを作付けた。来年度は140ヘクタールに拡大、07年度以降は1000ヘクタールを目標にしている。
(日本農業新聞)

○11月15日(火) もみすり通し米の大切さ学ぶ 岩手・水沢市で農政局が教室
 水沢市立佐倉河小学校で10日、東北農政局岩手農政事務所による「お米教室」が開かれた。児童らは自分たちで育てた稲のもみすりなどを通してお米の大切さを学んだ。同事務所地域第一課の及川恵消費経済係員ら3人が学校を訪れ指導。水田の役割などの説明を受けた後、脱穀したもみをすり鉢に入れ、野球ボールを使い玄米に。小型の精米器で白米にした。境田真由子さんは「手作業は手間がかかる。昔は大変だったと思う」と話しながら真剣に作業に取り組んだ。作業後は、「ひとめぼれ」、タイ米、米国米、今年岩手県でデビューした「どんぴしゃり」の4種類のご飯を食べ比べて色や香り、粘りなどの違いを体感した。
(日本農業新聞)

○11月16日(水) ふっくら「つがるロマン」の新米弁当 コンビニで限定販売 青森
 県産米需要拡大推進本部は15日、県内のコンビニで新米の「つがるロマン」を使った新米弁当おにぎりを限定販売した。この企画は、県産米の消費拡大を進める青森米本部と地産地消を広めたい県内のコンビニエンスストア「サークルK・サンクス」がタイアップして実現、今年で2回目となる。今回発売されたのは幕の内弁当500円、おかずの付いた3個入りおにぎり350円、2個入りおにぎり200円の3種類(いずれも税込み)。このうち幕の内弁当は、新米の「つがるロマン」のおいしさを味わってもらおうとご飯を主役に、通常よりも30グラム増量の240グラムにしボリューム感を出し、地元でなじみのしょうがみそおでんを入れるなど工夫している。オープニングイベントが行われた同市の「サンクス新町店」では、ミス・クリーンライスあおもりの門藤亜美さんや県産米応援キャラクターお米大使の3人が訪れた人に発売をPRした。この新米を使ったキャンペーンは、県内の「サークルK・サンクス」180店全店で28日までの2週間限定で販売される。
(日本農業新聞)

○11月16日(水) 水稲刈り取り適期や冷害予測も 役立つ情報使いやすく 山形県立農業大学校の「あぐりんウェザー」
 山形県立農業大学校は、ホームページ「やまがたアグリネット」(通称=あぐりん)を利用して、気象データを基にしたアメダスグラフの自動作成や水稲の刈り取り適期予測、水稲冷害予測などができる「あぐりんウェザー」を構築、運用が開始されている。システムは、農作物の栽培管理や農作業に役立つ情報が使いやすく取り出せる仕組みで、利用者の評判も上々だ。あぐりんには、これまでも「リアルタイム気象」という会員専用の気象情報コーナーがあったが、開発時期が古かったことや、もともと普及員向けのシステムだったことから一般の農業者にはなじみにくいものだった。また、あぐりんの会員アンケートでは、最も活用しているメニューの一つが気象情報だったが、わかりづらく、使いにくいという意見も多かった。このため農業大学校農業情報室では、見やすい画面で分かりやすく情報を伝える新システムの開発に着手した。あぐりんウェザーは気象会社からデータの提供を受けているが、情報の表示や各種機能を独自に開発。利用者の使い勝手を追求したシステムだ。気象情報は大きく二つある。一つは、天気予報やアメダスデータ、注意報・警報の一般的な気象情報。会員の登録は不要で誰でも閲覧できる。もう一つが、農作物の栽培管理や農作業に関係のある情報となる会員専用の農業気象情報。「アメダスデータ検索」「アメダスグラフ作成」「水稲刈り取り適期予測」「水稲冷害判定」「花き低温遭遇時間判定」の各コーナーがある。アメダス作成機能は、県内各アメダス地点のグラフを自動的に作成、過去のデータから作成することも可能だ。水稲刈り取り適期予測機能は、出穂後の積算気温を地域ごとに作成。水稲冷害判定機能は、出穂期からアメダス各地点の冷却度を自動的に算出し、過去のアメダスデータを活用することで冷害程度を知ることができるという。花き低温遭遇時間判定機能は、任意の指定期間中に指定温度を下回った時間の累積を自動的に算出する。開発にあたった同校農業情報室の阿部誠司農業情報主査は「生産者や農業指導者に役立つ使いやすいシステムとした。会員登録をしてぜひ利用してほしい」と話している。
 問い合わせ先=やまがたアグリネット(あぐりん)事務局(電話0233・22・1527) (ホームページアドレス=http://www.agrin.jp/
(農業共済新聞)

○11月16日(水) 1等比率81・5% 県産米10月末現在 青森
 東北農政局青森農政事務所は十五日、本県の二〇〇五年産米の検査結果(十月末現在)を発表した。水稲うるち玄米の検査数量十七万二千二百五十七トンのうち、一等は81・5%で、前回発表の十月十五日現在より0・9ポイント下落し、前年同期に比べ2・3ポイント下回った。2等は16・5%、3等は1・6%、規格外は0・3%だった。地域別の一等比率は五所川原85・8%、十和田82・4%、弘前82・0%、青森76・7%、八戸69・0%で、各地域とも前回より下落した。主な品種の検査数量と一等比率は、つがるロマン九万三千六百二十八トン、85・2%、ゆめあかり五万四千五百四トン、80・8%、むつほまれ一万八千五百四十七トン、70・3%。二等以下に格付けした主な理由は着色粒(カメムシ類)54・9%、充実度14・6%、整粒不足8・0%、心白・腹白粒6・6%で、着色粒が依然多い。
(東奥日報)

○11月16日(水) 一等米比率87・1% 10月末現在 秋田
 東北農政局秋田農政事務所は十五日、十月末現在の県内の十七年産米検査結果を発表した。うるち玄米の検査数量は、前年同期比19・0%増の三十四万千九百七十八トン。一等米比率は87・1%で、台風による塩害を受けた前年同期を7・9ポイント上回っている。前回調査(十月十五日現在)からは0・7ポイント低下した。地域別の一等米比率は▽本荘由利94・5%▽湯沢雄勝92・8%▽能代山本88・7%▽大曲仙北88・3%▽大館北秋鹿角88・0%▽横手平鹿86・5%▽秋田河辺84・0%▽男鹿南秋80・6%の順。銘柄別では▽あきたこまち86・8%▽ひとめぼれ95・3%▽めんこいな83・2%など。全県の二等米比率は10・9%、三等米比率は1・4%だった。二等以下に格付けされた主な理由は▽着色粒の混入60・4%▽充実度の不足23・8%などとなっている。
(秋田魁新報)

○11月16日(水) 一等米比率 83.9%に低下 東北・10月末
 東北農政局は十五日、十月末現在の二〇〇五年産米の検査結果(速報)を発表した。東北六県のうるち米の一等米比率は83・9パーセントで、十月十五日時点の調査に比べ0・5ポイント低下した。検査数量は百二十六万五千六百四十トン。県別の一等米比率は上位から@岩手89・2パーセントA山形87・3パーセントB秋田87・1パーセントC福島85・7パーセントD青森81・5パーセントE宮城71・9パーセント。二等以下に格付けされた主な理由は、カメムシ類による着色粒などの混入48・4パーセント、粒の膨らみが足りない充実度不足21・5パーセント、粒が白く濁る心白・腹白粒17・4パーセントだった。宮城は出穂後に茎が細いまま長く伸びて倒伏したり、海岸地帯でいもちが発生したりし、未熟粒が多かった。主な産地の銘柄米の一等比率は、宮城産ひとめぼれ73・2パーセント、宮城産ササニシキ68・5パーセント、福島産コシヒカリ88・8パーセント、山形産はえぬき88・7パーセント、秋田産あきたこまち86・8パーセント、青森産つがるロマン85・2パーセントだった。
(河北新報)

○11月17日(木) 育苗マット製造開始 もみ殻で環境に優しく 山形・JAあまるめ
 来年の米作りを見据え、JAあまるめのもみ殻育苗マット製造施設でエコマットの製造が始まった。原材料にもみ殻を使った育苗マット。「エコ」は、「エコロジー(環境に優しい)」と「エコノミー(経済的)」の2つの意味を含む。従来のマットでは、田植え後も分解されずに土に残る部分があったが、もみ殻を使うことで100%リサイクルの自然に優しい農業を実現。保水性が高く、通気性に優れ、根の伸びが良い健康な苗が育つ。床土準備などが省略でき、軽く、女性や年配者にも「作業が楽になった」と評判だ。製造施設は、本格稼働から3年目。昨年度の実績は12万枚強。担当者は「自前の施設を持つことで、調達コストが低減でき、普及しやすくなった。組合員のほか、県内外からの注文も増えている。今年は15万枚を販売したい」と話す。JAは、完熟たい肥製造や、農薬を使わずに種もみを消毒する「温湯消毒」など、環境型農業に力を入れている。
(日本農業新聞)

○11月18日(金) いわて南に感謝の手紙 米作り体験を報告 バケツ稲もらった東京の児童
 一関市と交流のある東京都豊島区立池袋小学校5年生からこのほど、JAいわて南に手紙が届いた。米や米作りへの感謝の気持ちが込められた手紙や、みんなで稲を刈っている写真などが同封されていた。同校の5年生は今年5月、JAから稲作への理解を深めてもらおうと贈られた、バケツ稲の苗を活用し初めて米作りに挑戦。水管理や稲刈り、もみすりなどを体験し、稲作りを学んだ。児童は刈り取った稲を手作業でもみすりし、玄米と白米の2種類のご飯を炊き、おにぎりにして味わった。手紙には、鳥や害虫の対処、すり鉢を使ったもみすりの大変さなどが書かれていた。
(日本農業新聞)

○11月20日(日) 1等米比率は83・9%の微減 6県の検査結果
 東北農政局は19日までに、管内6県の2005年産米の検査結果(10月31日現在)を発表した。6県全体の検査数量は126万5640トン。1等米比率は83・9%で昨年に比べ、0・3ポイントの微減。2等米比率は13・3%で1・2ポイント増えた。カメムシ被害の着色粒、春先の低温傾向で充実不足や心白・腹白粒が多く見られたことによる。県別の検査結果は表の通り。前年に比べ、大きく1等米比率を下げたのは宮城県。5月の低温が響いたことと、7月に警報が発令されたカメムシ被害も大きかった。昨年、日本海側で塩害の被害が大きかった秋田県では、大きく1等米比率を上げた。

2005年産米の検査状況(10月31日現在)
水稲うるち玄米(単位:t、%)
 検査数量1等2等3等
青森2005年172,25781.516.51.6
2004年171,29083.815.20.9
岩手2005年107,72689.28.91.7
2004年120,98790.48.51.1
秋田2005年341,97887.110.91.4
2004年287,37079.215.04.7
宮城2005年206,11171.926.41.7
2004年228,79080.817.61.5
山形2005年231,94287.311.40.9
2004年213,70085.211.72.6
福島2005年205,62685.713.50.7
2004年207,08490.78.80.5
(日本農業新聞)

 
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○11月22日(火) 1等米が77% 10月末現在
 農水省がまとめた2005年産米の検査結果によると、10月末現在で366万トン(水稲うるち玄米)が検査を終えた。豊作地域が多いことから全体の1等米の割合は77%だった。不作だった前年産より4ポイント高い。代表銘柄の1等米比率は、新潟「コシヒカリ」が80%、宮城「ひとめぼれ」が73%、秋田「あきたこまち」が87%、北海道「きらら397」が95%、山形「はえぬき」が89%など。
(日本農業新聞)

○11月22日(火) ラムサール登録で追い風 有機JAS米販売を本格化 宮城・田尻町
 宮城県田尻町は、ラムサール条約の登録指定水田で栽培された有機JAS米の販売を本格化させた。全量をJAへ集荷し、首都圏などで販売する予定。登録をきっかけに消費者からの問い合わせも増えた。田尻町では、23ヘクタールで10戸の農家が冬の田んぼに水を張る、冬期湛水に取り組んでいる。今年度、有機JAS米に取り組んだのは約19ヘクタールで、昨年度より8ヘクタール増加。出荷量も倍増した。農家が出荷する価格は、通常の5割増しと市場評価も高い。また、地域水田農業ビジョンの環境共存型栽培の振興策として、10アール当たり1万円の交付も受けられる。有機JAS認証は昨年の秋に取得。ブランド化して、今年は2年目の出荷に当たる。ラムサール登録地に含まれ、環境保全へみの取り組みが注目されたことで、冬期湛水に必要な圃場整備も進むのではと期待が膨らむ。町には、ニュースを見たという消費者から「一度食べてみたいが、どこで購入できるのか」などの声が寄せられている。
(日本農業新聞)

○11月22日(火) 稲作の最新技術学ぶ 低コスト、省力化を紹介 一関地方で現地研究会
 大区画圃場(ほじょう)整備が進む一関地方を対象に、岩手県農業研究センター主催の「現地ふれあい農業研究センター」が17日、一関市で開かれた。参加した一関・花泉・平泉の大区画圃場の農家約100人は、直播(ちょくは)における生産技術やロングマットでの田植えなど稲作の最新技術を学んだ。「大区画圃場に対応した、水稲の低コスト・安定生産と麦・大豆の高品質安定生産」と題し、@直播における安定生産技術A軽くてきれいで快適なロングマットでらくらく田植えB水田での麦、大豆作における湿害回避技術C新しい生産技術体系を用いた営農計画策定手法について、研究の成果と情報を提供した。ロングマット苗の省力・軽労化効果については、慣行土付苗と比較し苗運搬労力は15分の1で済むと分析。課題の労力不足、高齢化に対し効果が大きく、育苗経費は培土や播種機、育苗機が不要となる。環境保全面では育苗時の殺菌剤も減らせる利点を報告。慣行作業の「きつい、汚い、危険(3K)」から「軽い、きれい、快適」の新3Kに変えられるとした。
(日本農業新聞)

○11月26日(土) 第6回入札 米、1・1%安
 全国米穀取引・価格形成センターは25日、2005年産米の第6回入札取引(21、24日実施)の結果を発表した。平均落札価格は60キロ当たり1万5212円で、前回(10月下旬)比で1・1%(175円)安となったが、ほとんど銘柄は前回価格を維持し全体でみると横ばい。不落札が半分出た。全国から70銘柄、9万5771トンが上場。上場量に対する米卸の注文倍率は、0・7倍と1倍を切り、05年産で最も低かった。価格は、前回同期比と比べると4・2%(673円)安い水準。不落札の発生は6回連続となり、卸の買い意欲の低さを映した。
(日本農業新聞)

○11月29日(火) 食味の良さ確認 独自の水稲品種「どんぴしゃり」 岩手
 岩手県は28日、盛岡市内のホテルで、今年10月にデビューした県オリジナル水稲品種「どんぴしゃり」の栽培研究会・試食会を開いた。参加した関係者らは、試食会で食味の良さを確認し、品種特性や栽培方法などを検討、ブランド化に向け努力することを申し合わせた。研究会には、栽培適地の盛岡以南や宮古以南の市町村やJA、関係機関・団体などから約50人が参加。県内11カ所に設置した普及拡大モデル展示圃(ほ)の調査成績などをもとに検討した。今年の販売数量は60トンで、当面県内販売とし、来年以降本格的に取り組むとした。JA全農いわて米穀部の佐竹雅之調査役は「どんぴしゃりは品質・食味は申し分なく、栽培適地も広い。ブランド化に向け取り組んでいく」と意欲を見せる。同品種は1996年、県農業試験場県南分場で交配され、「岩手68号」として育成。品質・食味は「あきたこまち」並みに優れ、耐冷性は「ひとめぼれ」並みの極強で、耐病性にも優れている。栽培適地は、盛岡以南の北上川流域標高100〜200メートル、宮古以南の沿岸部標高100メートル以下の約2万3000ヘクタール。
(日本農業新聞)

○11月29日(火) すりたて人気 特栽米を販売 JAいわて中央
 JAいわて中央の子会社・JAシンセラは、JA管内で生産された特別栽培米「うるち玄米」と「もち精米」を今月初めから産直施設サン・フレッシュで販売を開始。都南店ではすりたての米を味わってもらおうと、うるち玄米の精米を無料で行い、人気となっている。今回販売を始めたのは「ひとめぼれ」と「あきたこまち」のうるち玄米2種類と「ヒメノモチ」と「もち美人」のもち精米2種類の計4種類。うるち玄米は3キロ(1050円)、5キロ(1750円)、10キロ(3500円)、もち精米は1キロ(500円)、3キロ(1500円)で、全量1等米に格付けされた特別栽培米を販売している。うるち米は、すりたての米を提供するため、玄米販売を原則とし、希望者には精米を無料で行っている。
(日本農業新聞)

○11月30日(水) 1等米比率は昨年並みに 6県の検査結果
 東北農政局は29日、管内6県の2005年産米の検査結果(11月15日現在)を発表した。  6県全体の検査数量は137万756トン。1等米比率は83・6%で昨年同期(83・7%)とほぼ同じ。2等米比率は14・6%で1ポイント増えた。カメムシ被害による着色粒、充実不足や心白・腹白粒が多く混入したため。産地・品種銘柄別で1等比率が高かった上位は、@秋田「ひとめぼれ」(95・2%)A山形「コシヒカリ」(93・4%)B山形「ひとめぼれ」(92・6%)。

2005年産米の検査状況(11月15日現在)
水稲うるち玄米(単位:t、%)
 検査数量1等2等3等
青森2005年177,49081.516.51.7
2004年175,25583.615.30.9
岩手2005年142,80189.28.81.7
2004年162,53789.19.41.4
秋田2005年353,46786.810.91.5
2004年297,90778.415.35.0
宮城2005年220,47171.426.71.8
2004年244,78380.018.31.6
山形2005年246,82287.111.41.0
2004年227,02184.712.02.6
福島2005年229,70484.814.30.8
2004年231,47489.59.80.6

(日本農業新聞)

○11月30日(水) 1等米81・5% 青森県 15日現在
 東北農政局青森農政事務所は二十九日、本県の二〇〇五年産米の検査結果(十一月十五日現在)を発表した。水稲うるち玄米の検査数量十七万七千百九十トンのうち、一等は81・5%で、前年同期を2・1ポイント下回った。二等は16・5%、三等は1・7%、規格外は0・4%だった。地域別の一等比率は五所川原85・7%、弘前82・3%、十和田82・1%、青森76・9%、八戸68・8%。品種別ではつがるロマン85・2%、ゆめあかり80・6%、むつほまれ70・5%。全国平均の一等比率は75・8%で、前年同期を3・5ポイント上回った。東北六県の平均は83・6%。
(東奥日報)

○11月30日(水) 一等米比率86・8% 前年同期比8・4ポイント上回る 秋田県
 東北農政局秋田農政事務所は二十九日、県内の十七年産米検査結果(十一月十五日現在)を発表した。うるち玄米の検査数量は、前年同期比18・7%増の三十五万三千四百六十七トン。一等米比率は86・8%で、台風による塩害を受けた前年同期を8・4ポイント上回り、過去五年間では最高となっている。前回調査(十月末現在)からは0・3ポイント低下した。地域別の一等米比率は▽本荘由利94・4%△湯沢雄勝92・7%△大曲仙北88・2%△能代山本87・7%△大館北秋鹿角87・4%△横手平鹿86・3%△秋田河辺83・8%△男鹿南秋81・0%の順。銘柄別では△あきたこまち86・6%△ひとめぼれ95・2%△めんこいな82・9%など。全県の二等米比率は10・9%、三等米比率は1・5%だった。二等以下に格付けされた主な理由は△カメムシ類による着色粒の混入59・6%△充実度の不足24・3%などとなっている。
(秋田魁新報)

○11月30日(水) カドミ米からデンプン 環境に優しい接着剤原料に 秋田県立大グループ
 カドミウムに汚染されたコメ(カドミ米)から、カドミウムを除去してデンプンを製造する技術を、県立大生物資源科学部の中村保典教授らのグループが開発した。製造したデンプンは木材用の接着剤として工業利用する研究を進めており、人体や自然に害がない環境に優しい接着剤の製造が期待される。中村教授は「実用化されると、コメと木材を利用した秋田らしい産業ができる」とみて、技術の応用研究に力を入れている。研究内容は、十二月一日に秋田市で開かれる「あきた産学官連携フォーラム・知の種苗交換会」で発表される。食品衛生法の販売基準濃度である一・〇ppm以上のカドミウムが検出された県産米は県が買い上げ、焼却処分している。中村教授らのグループは昨年五月から、カドミ米を資源として利用する研究に着手。県総合食品研究所から譲り受けたカドミ米を使い、カドミウムを除去したデンプンを製造する実験を重ねた。工業用のためには、コストをかけず、デンプンの結晶が壊れないようにしてカドミウムを除去しなければならない。いくつかの方法を試した結果、弱アルカリ性の溶液で処理することで、カドミウムを除去する方法を開発。今年四月に特許出願した。現在、県立大木材高度加工研究所や、デンプンを使った産業製品の研究を行っている日本スターチ総研(秋田市)などと協力し、製造した「カドミウムフリーデンプン」を木材用接着剤として利用する研究を実施している。デンプンを化学変化させ、シックハウス症候群などの原因となっているホルムアルデヒドの吸収機能や、木材の水分調節を行うための保水機能を持たせるテストが行われている。デンプンを使った木材用接着剤は、人体や自然に害がなく、石油資源を節減できる上、カドミ米以外のコメにも技術を応用できるため、コメの工業利用範囲の拡大につながるという。中村教授は「カドミウム除去施設の建設や、大量に必要となるカドミ米の数量が年によって大幅に変わるなどすぐに実用化することは難しいが、技術として使えるめどが付いた。今後、化学変化をより工夫し、機能性の高い接着剤を開発したい」と話す。県水田総合利用課によると。県のカドミ米買い上げ量は、昨年度が一・八トン(約四十五万円)、十五年度二十七トン(約六百七十五万円)、十四年度十一トン(約二百七十五万円)で、すべて焼却処分されている。水田管理技術の向上などによってカドミウム含有量は減少傾向にあるが、カドミ米を完全になくすことは難しいという。
(秋田魁新報)

 
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