水稲冷害研究チーム

早期警戒情報


1997年早期警戒情報(7月26日)

No.17


仙台管区気象台が7月25日に発表した向こう1か月の予報によると、7月末以降オホーツク海高気圧や上空の寒気の影響でぐずついた天候になり、気温も平年より低いと次のように予報されています。

<概 要>
向こう1か月についてみると、
・平均気温は平年より低い可能性が大きい見込みです。
・降水量は平年より多い可能性が大きい見込みです。
・日照時間は平年より少ない可能性が大きい見込みです。

○ 7月26日(土)から8月1日(金)
期間の前半は台風の影響で曇りや雨となるが、後半は晴れる所もある。
 平均気温は平年並みの見込みだが、期間の終わりには平年より低い日がある。(詳細は週間天気予報を参照)
○ 8月2日(土)から8月8日(金)
 オホーツク海高気圧や上空の寒気の影響で、曇りや雨の日が多い。
 平均気温は平年より低い見込み。
○ 8月9日(土)から8月22日(金)
オホーツク海高気圧や前線の影響で、天気のぐずつく時期がある。
平均気温は平年より低い見込み。

<予報の信頼度>
 向こう1か月:大きい、2週目:大きい、3〜4週目:小さい

 7月26日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。
 このように、ほぼ全域で気温は平年よりかなり高く推移、また日照時間も平年より著しく多く推移しています。
東北地域の水稲は低温に最も弱い減数分裂期から出穂期にあります。
1か月予報では、7月末以降にオホーツク海高気圧や上空の寒気の影響でぐずついた天候となり、気温は低いと予報されています。
これから8月中旬までは、稲の作柄を大きく左右する重要な時期のひとつです。冷害危険度の高い地域では、幼穂形成期の前歴深水灌漑、減数分裂期の深水灌漑が冷温障害回避に有効な技術です。ただし、用水温が17度を下回る地帯では、日ごろから徐々に水深を深くしつつ、水田水温の上昇に努めることが大切です。(一度用水温を測ってみてください。)
また、穂肥の施用時期となっています。各県の技術指導情報を参考にして、天候に応じた適切な栽培管理が求められます。
なお、いもち病に関しては、岩手、秋田、山形の3県で発生注意報が発令されています。今後もぐずついた天候が予報されているので、各県の予察情報を参考に葉いもちと穂いもち防除を徹底する必要があります。

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