水稲冷害研究チーム

早期警戒情報



1997年早期警戒情報(8月2日)

No.18


仙台管区気象台が8月1日に発表した向こう1か月の予報によると、低気圧や前線の影響でぐずついた天候になり、気温も平年より低いと、次のように予報されています。

<概 要>
向こう1か月についてみると、
・平均気温は平年より低い可能性が大きい見込みです。
・降水量は平年より多い可能性が大きい見込みです。
・日照時間は平年より少ない可能性が大きい見込みです。

○ 8月2日(土)から8月8日(金)
高気圧に覆われれ晴れる日が多いが、気圧の谷の影響で北部を中心に天気が崩れる日がある。
 平均気温は平年並みの見込み。(詳細は週間天気予報を参照)
○ 8月9日(土)から8月15日(金)
低気圧や前線の影響で、天気のぐずつく時期がある。
 平均気温は平年並みの見込み。
○ 8月16日(土)から8月29日(金)
オホーツク海高気圧や前線の影響で、天気のぐずつく時期がある。
平均気温は平年並みの見込み。

<予報の信頼度>
 向こう1か月:大きい、2週目:小さい、3〜4週目:小さい

 8月2日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

 このように、ほぼ全域で気温は平年よりかなり高く推移、また日照時間も平年並みからやや多く推移しています。また、全域で少雨傾向が続いています。
東北地域の水稲は低温に最も弱い減数分裂期から出穂・開花期にあります。
1か月予報では、低気圧や前線の影響で天気のぐずつく時期があり、気温は平年より低いと予報されています。現在、北海道付近に停滞している寒冷前線が南下した場合には低温が予想されます。
これから8月中旬までは、稲の作柄を大きく左右する重要な時期のひとつです。冷害危険度の高い地域では、幼穂形成期の前歴深水灌漑、減数分裂期の深水灌漑が冷温障害回避に有効な技術です。ただし、用水温が17度を下回る地帯では、日ごろから徐々に水深を深くしつつ、水田水温の上昇に努めることが大切です。(一度用水温を測ってみてください。)
一方では、太平洋高気圧が勢力を強め、少雨傾向がさらに続く可能性があります。出穂・開花時期は水稲が最も水を必要とする時期です。用水確保には十分注意してください。
各県の技術指導情報を参考にして、天候に応じた適切な栽培管理が求められます。
なお、穂いもちに関しては、福島県南部と会津に発生注意報が発令されています。今後もぐずついた天候が予報されているので、各県の予察情報を参考に穂いもち防除を徹底する必要があります。

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