水稲冷害研究チーム

2001年早期警戒情報


2001年早期警戒情報(6月2日)
No.6
仙台管区気象台が1日発表した向こう1か月予報によると、この期間の天気は概ね周期的に変化するが、前線や低気圧の影響を受け易く曇りや雨の日が多い。後半は、オホーツク海高気圧の影響で一時気温が低くなる見込み。平均気温は平年並か高い。
平均気温は均してみると平年並か高い予想です。1か月予報のアンサンブルメンバーのばらつきの程度は2週目以降大きく、予報の信頼性は2週目から低くなっています。予想される気温区分確率は低い可能性が20%、同平年並み40%、同高い40%となっています。この先2週間の天候予想は次の通り。
第1週目(6月2日〜6月8日):期間の前半は高気圧に覆われて晴れる日もあるが、後半は気圧の谷や前線の影響で曇りの日が多く、6日頃は天気の崩れる所もある。平均気温は平年より高い。
 第2週目(6月9日〜6月15日):前線や低気圧の影響を受け易く曇りや雨の日が多い。オホーツク海高気圧の影響で一時気温が低くなる見込み。平均気温は平年並。
 また、この先1週間における偏西風の流れの予想によると、偏西風は6日頃から日本付近で蛇行し、後半には上空に寒気が入る可能性もあります。



6月1日発表:1ヶ月予報(5月31日から7月1日)

 6月7日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均−平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
117.819.814.58.11.019.324.014.13.66.41.71.51.01.03.1
215.617.213.46.40.017.822.213.22.45.60.90.40.80.30.6
317.319.514.910.80.018.522.514.33.74.30.70.01.12.0-0.4
414.816.713.112.60.017.522.013.33.95.51.00.41.71.61.4
518.521.416.212.00.119.323.814.53.55.60.80.00.91.61.1
614.818.012.814.91.217.722.812.53.45.91.41.31.31.52.3
717.721.115.112.20.919.023.514.44.56.71.20.60.92.72.9
812.914.011.814.60.016.020.512.23.66.21.41.91.40.81.9
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。



 現在、東北地域の水稲は分げつ初期から活着期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温は各地帯ともほぼ平年並みで推移しています。今後も気温は平年並みか高く推移すると予想されます。
 このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、気温指標、葉齢進度予測や葉いもち予察情報、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、田植え後の水管理などには細心の注意を払って下さい。

  ○低温時:深水管理による活着・生育障害の防止。

  ○高温時:浅水管理による分げつ促進、表土剥離や有害物質の発生防止。

6月8日現在
警戒メッシュ説明:
警戒メッシュ説明:
右図は平均気温の過去7日間平均値で分げつの形成遅延を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。田植え後の水管理等の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)

 @13℃未満の地域(赤):草丈・根の生育が停止し、生育遅延が生じる。
 A13℃〜15℃の地域(黄):分げつ形成が停止し、有効分げつ確保が遅れる。
 B15℃〜17℃の地域(青):17℃以上の地域に比較して生育が緩慢となる。
 C17℃以上の地域(緑):順調な生育が期待できる。
  〜13℃草丈・根の伸長停止
13〜15℃分げつ形成停止
15〜17℃生育緩慢
17℃以上
<特記事項>
 ○入梅時期が近づきつつあります。補植用取り置き苗は葉いもちの伝染源となりやすいので早期に処分して下さい。  
ホームページ参照:

 
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