稲作指導情報第3号(4月19日):
<作業のポイント>
・健苗育成のため温度管理はきめ細かく,水管理は控えめに管理する.
・出芽を促進するため,低温が続くときは保温対策に努める.
・低温時に深水管理ができるよう畦畔のかさ上げ・整備を徹底する.
・良食味の米を安定生産するため,地帯別・品種別施肥基準を順守する.
1.播種の進捗状況
4月15日現在の播種作業が,降雪や低温の影響でやや遅れたことから,県全体の進捗率は72%となった.播種始めは4月7日で平年より1日遅く,最盛期は4月13日で平年より1日程度遅れている.
2.これからの農作業と管理
1)育苗管理
(1)温度・水管理
・播種後4〜6日で出芽揃いとなるため,出芽を確認したら直ちにシルバーポリトウなどを除去する.
・温度は葉齢が1.5葉期になったら日中25度前後,3.0葉期以降は20度程度とし,夜間は5度以下にならないように管理する.
・毎日灌水すると苗が軟弱になり,ムレ苗や苗立枯病等の発生を助長するので,床土が乾き葉先が巻き始めたとき早朝に十分灌水する.
・置床被覆方式では,育苗中期以降になると床土が乾燥しやすくなるので,乾燥状態に応じてきめ細かな水管理を行う.
(2)低温・霜害防止対策
低温が継続したり,降霜が予想される場合は次の対策を行う.
・ハウス育苗ではシルバーポリトウや保温マット等で二重被覆するとともに,ストーブやコンロ等を用いて保温する.
・トンネル折衷育苗では,トンネルの上からシルバーポリトウや保温マット等で被覆する.
・霜害が認められた時は速やかに散水して被害軽減に努めるとともに,早期回復を図る.
(追肥)
・追肥方式で育苗している場合は,1.5葉期前後に1箱当たり硫安で現物5gを水500mlに溶かし,目の細かなジョウロで施用する.追肥後は肥料ヤケを防ぐため,葉が乾く前に灌水する.
・田植え前に肥料切れが予想される場合は,田植え3日〜5日前に追肥を行い苗の活力を高める.
(田植え直前の育苗管理)
・苗は田植え5〜7日前には降霜や強風の心配がない限り,夜間もハウスやトンネルを解放し外気に慣らす.
(育苗日数と生育)
・中苗は田植え時までに苗長14〜15cm,葉齢3.5以上の硬く,丈夫な苗にする.
2)本田作業
(1)畦畔のかさ上げ・整備
低温時に15〜20cm程度の深水管理ができるように畦畔のかさ上げ・整備を徹底する.また,かさ上げは畦畔が崩れないよう土に水分が十分残っている間に作業を行う.
(2)施肥
・地帯別・品種別施肥基準を順守する.施肥法は気象の変動に対応して生育を調整できるよう穂肥体系を基本とする.
・穂肥1回体系は施肥窒素総量の約70%を基肥として施用する.
・穂肥2回体系は穂肥1回体系よりも基肥窒素量をさらに10〜20%減肥する.
(3)耕起・代かき
・耕起深は稲の根域を十分確保するため,15cm程度を目標にする.
・代かきはできるだけ均平にし,稲わらすき込み田では,浅水で作業して稲わらなどを土中に埋め込む.
3).農業機械による事故防止
(1)始業前にはトラクタなどの機械・機具の整備・点検を十分行い,作業中の事故を防止する.
(2)脇見運転による一般道路での接触事故や農道からの滑落事故が多くなっているので,トラクタの運転中は細心の注意を払う.
(次回発行予定は,5月10日です.)
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