水稲冷害研究チーム
1996年青森県技術情報
なお,詳しい内容に関する問い合わせは青森県にお願いいたします.
稲作指導情報 第11号(9月25日)
−作業のポイント−
〇 収穫は、食味・品質の低下を防ぐため計画的に行い、刈り取り適期内に終了する。
〇 水分の高い籾は、長時間放置するとヤケ米等が発生するので、収穫後は速やかに搬送し、適切に乾燥を行う。
〇 玄米水分は15.0〜15.5%に仕上げ、過乾燥を防止する。
〇 未熟粒の混入が多い場合は、米選機の玄米流量を基準より減らし選別精度を高める。
〇 稲わらは、堆肥化や水田にすき込むなど有効に利用し、わら焼きは絶対行わない。
1 今後の気象見通し
向こう1カ月の平均気温は、平年より高い可能性が高い見込みです。降水量は、平年より多い可能性が大きい見込みです。日照時間は、平年並みの可能性が大きい見込みです。
1週目:9月21日(土)から9月27日(金)
この期間の平均気温は、平年並みの見込みです。
2週目:9月28日(土)から10月4日(金)
この期間の平均気温は、平年より高い見込みです。
3週目から4週目:10月5日(土)から10月18日(金)
この期間の平均気温は、平年より高い見込みです。
2 登熟状況
(1)県内の登熟状況(9月17日現在)
9月17日現在の登熟状況は、9月に入ってからの気温が平年並みからやや低めに推移したものの、日照時間が多かったことから登熟は急激に進み、比較的出穂の早かった西、北五、三八地域のほか、初期登熟の遅れていた中弘南黒、上十三、下む地域は平年並みからやや上回り、東青地域は平年よりやや下回っている。
(2)農業試験場作況田の登熟状況(9月20日現在)
黒石の登熟歩合は「むつほまれ」「つがるおとめ」とも平年並みで、藤坂の「むつほまれ」は平年よりやや低めである。
3 これからの農作業と管理
(1)適期刈取り
刈取適期に達した水田は、食味・品質の低下を招かないよう適期内に収穫する。
(2)乾燥
ア 乾燥中の籾水分は、乾燥機による自動測定だけでなく手持ちの水分計も併用して測定し、玄米水分15.0〜15.5%の適正な水分に仕上げる。
イ 籾水分が25%以上のときは、初期の送風温度を下げて乾燥し、籾水分が20%程度になってから所定の送風温度にする。また、水分ムラや未熟粒の混入が多い場合は、二段乾燥法で行い適正な水分に仕上げる。
ウ 自然乾燥は過乾燥による胴割れ米の発生が多くなる場合があるので、脱穀時期を逸しないよう注意する。
また、降雨が続き籾水分にムラがみられる場合は、乾燥機で仕上乾燥を行う。
(3)調製
ア 籾ずりは、穀温が高い状態で行うと肌ずれ米の発生が多くなるので、常温に下がったのを確認してから行う。
イ 整粒不足により品質の低下を招かないよう、米選機の機種に応じた適正な流量を守り、屑米の混入を防ぐ。
ウ 回転式米選機は、1本当たり毎時1,000kg程度の流量を基準とし、目詰まりが生じないように点検を行いながら作動させる。
(4)稲わらの処理
稲わらは、焼却しないで堆きゅう肥や家畜の飼料等に有効利用する。また、稲わらを水田に鋤込む場合は次の事項に留意して行う。
ア 刈取り後、早期に石灰窒素等を添加して腐熱を促進させる。
イ 乾田では、鋤込み量を10a当たり600kgを目安に行う。
ウ 湿田では、生育障害の原因となるので鋤込みは行わない。
(5)その他
ア コンバインの走行跡やくぼ地等に滞水するような水田では、翌春の耕起を容易にするため溝切りを行い滞水を防ぐ。
イ 秋耕は、雑草の発生抑制や乾土効果等の長所が多いので、稲わら鋤込みと併用しながら積極的に実施する。
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