稲作情報第1号(5月30日):
ー初期生育を確保するための水管理ー
〇これからの有効茎確保時期までは、根の発育を促し、養分の吸収を盛んにさせるため間断灌水とする。本年は活着後の生育が遅れていることから湛水時期の水深は、水田地表温度が最も高くなる2〜3cmとし、分げつの発生を促す。なお、低温や強風が予想されるときは5〜6cmの深水とする。
ー効果を高める除草剤の使い方ー
〇雑草の発生は平年より遅れ、発生期間も長くなっている。除草剤は雑草の生育状況を良く観察し、適期に散布する。植え痛みが著しかった水田では適期の範囲内で使用時期を遅らせる。散布後は効果を高めるために、4〜5日間水深を3〜5cmに保つ。
〇1kg粒剤は必ず散布期の吐出量の調整確認を行い、均一散布に心がける。
〇中耕を行う場合は、除草剤散布の3日前か10日後とする。なお、一発処理剤を使用した水田では、処理20日以降に中耕を実施する。
ー本年の乾土効果は平年並みからやや少なめー
〇本年は3月の雨量が多く、低温が続いたため土壌の乾燥が進まなかったので、乾土効果の発現は平年並みからやや少なめである。
ー補植用残苗の処分ー
〇補植用の残苗は、葉いもちの伝染源となるので、直ちに取り除くか、土中に埋める等の処分を行う。
ーイネミズゾウムシとイネドロオイムシの発生と防除ー
〇イネミズゾウムシの防除
@ 本年の発生量は前年並みの見込みである。本田における防除要否の目安は、成虫の本田侵入盛期に当たる6月上旬後半の畦畔際2m以内の成虫密度が100株当たり40頭程度か、成虫の食害株率80%程度である。
A 防除は水面施用剤によるが、シクロサールU粒剤2やトレボン粒剤などの合 成ピレスロイド系薬剤の散布時期は6月上旬後半で、その他の粒剤では6月中旬前半である。
〇イネドロオイムシの防除
@ 発生量は増加傾向にあり、本年の発生量はやや多い見込みである。防除の目安は成虫の本田侵入盛期の虫数で100株当たり25頭あるいは、産卵盛期の卵塊数で100株当たり80個である。
A 防除薬剤の内、イネミズゾウムシ対象のシクロサールU2粒剤やトレボン粒 剤はイネドロオイムシも同時防除できる。
〇防除適期は気象の経過等により変化することがあるので、詳しくは発生予察情報を参考にする。
〇シクサロールU粒剤2、トレボン粒剤及びパダンバッサ粒剤は桑園の近く(100m以内)では使用しない。
(次回発行予定日 6月12日)
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