水稲冷害研究チーム
青森県稲作指導情報
なお,詳しい内容に関する問い合わせは青森県にお願いいたします.
稲作指導情報 第3号(4月22日)
青森県農業生産対策推進本部
−作業のポイント−
- 健苗育成のため温度管理はきめこまかく、潅水は控えめにする。
- 低温が続くときは、保温対策を徹底する。
- 深水管理ができるように、畦畔のかさあげ・補強を徹底する。
- 良食味米を安定生産するため、地帯別・品種別施肥基準を順守する。
<これからの農作業と管理>
- 育苗管理
- 温度・水管理
- 播種後4〜6日で出芽揃いになったら、シルバーポリトウなどの被覆資材は早めに取り除く。
- 日中の温度管理は、1.5葉期になったら25度前後、3.0葉期以降は20度程度とし、夜間はともに5度以下にならないようにする。
- 機械的に毎日潅水すると苗は徒長して軟弱になり、ムレ苗や苗立枯病等の発生を助長するので、床土が乾き葉先が巻き始めたとき、朝方に十分潅水する。
- 置床遮断方式で育苗している場合は、育苗中期以降になると床土が乾燥しやすくなるので、乾燥状態に応じて潅水をきめこまかに行う。
- 低温・霜害防止対策
低温が継続したり、降霜が予想される場合は次の対策を行う。
- ハウス育苗ではシルバーポリトウや保温マット等で二重被覆するか、ストーブやコンロ等を用いて保温する。
- トンネル折衷育苗では、トンネルの上をシルバーポリトウや保温マット等で二重被覆し保温する。
- 降霜が認められた時は早朝速やかに散水して、被害軽減と早期回復を図る。
- 追肥
- 追肥方式の育苗では1.5葉期前後に箱当たり硫安5gを水500mlに溶かして、目の細かいジョウロで施肥し、追肥後は肥料ヤケを防ぐため、葉が乾く前に潅水する。
- 田植え時に肥料切れが予想される場合は、田植え3〜5日前に追肥を行い、苗の活力を高める。
- 田植え前の育苗管理
田植え5〜7日前には、降霜や強風の心配がない限り、夜間もハウスやトンネルを開放して苗を外気に慣らす。
- 育苗日数と生育
中苗は田植え時までに苗長14〜15cm、葉齢3.5以上の硬く、丈夫な苗に仕上げる。
- 本田作業
- 畦畔のかさあげ・補強
漏水の防止、「幼穂形成期深水灌漑」や穂ばらみ期の低温時に15〜20cm程度の深水管理ができるよう、畦畔のかさあげ・補強を徹底する。また、かさあげ作業は土に水分が十分残っている間に行う。
- 施肥
- 施肥量は、食味・品質の向上を図るため、地帯別・品種別施肥基準を順守し、特に窒素の過剰施用は絶対に避けるとともに、施肥法は今後の気象変動と生育状況に応じて適正な施肥を行うため、穂肥体系とする。
- 特に、「つがるロマン」は多肥栽培では倒伏しやすいため、「栽培マニュアル」に示した施肥量を順守し、基肥量は「つがるおとめ」作付地帯で「つがるおとめ」の基準量とし、「むつほまれ」作付地帯で「むつほまれ」より窒素成分で10アール当たり1〜2kg減肥する。
- 基肥窒素量は、穂肥1回体系の場合施肥窒素総量の約70%とし、穂肥2回体系の場合穂肥1回体系よりもさらに10〜20%減肥する。
- 耕起・代掻き
- 耕起深は稲の根域を十分確保するため、15cm程度の深さを目標とする。
- 代掻きはできるだけ均平に行い、稲わら鋤き込み田では、浅水にして稲わらなどを土中に埋め込むようにする。
- 農業機械による事故防止
- 始業前にはトラクターなどの機械・機具の整備・点検を十分行い、作業中の事故を防止する。
- わき見運転による一般道路での接触事故や農道からの滑落事故が多くなっているので、トラクターの走行中は細心の注意を払う。
次回の発行予定日は5月9日です。
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