水稲冷害研究チーム

青森県稲作指導情報

 なお,詳しい内容に関する問い合わせは青森県にお願いいたします.

稲作指導情報 第4号(5月9日)

青森県農業生産対策推進本部

−作業のポイント−
<これからの農作業と管理>
  1. 育苗管理
    1. 田植え5〜7日前には、降霜や強風の恐れがない限り、夜間もハウスやトンネルを開放して外気に慣らし、硬く丈夫な苗に仕上げる。
    2. 田植え前に葉色が淡くなった場合は、箱当たり硫安5gを水500mlに溶かして施用する。追肥後は肥料焼けを起こさないよう、葉が乾く前に肥料分を水で洗い流す。
    3. 例年、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、イネハモグリバエなどの害虫が多発する水田では、田植え当日にこれらに効果のある薬剤を箱施用する。
    4. 徒長軟弱に育った苗は、代枯れ防止のため、田植え3日前〜当日に萎凋防止剤を茎葉散布し、活着の促進を図る。

  2. 本田作業
    1. 代掻き
      1. 代掻きは、田面の高低差による生育ムラや除草ムラのないよう、できるだけ均平に行う。また、代掻きのため、必要以上の入水はしない。
      2. わらなどの残さが多い場合は、水を少な目にして土中に埋め込むように代掻きを行う。
      3. 水深が大きい水田では、代掻きの回数を増やして漏水を防止する。
    2. 田植え
      1. 植えは日平均気温が13度、日平均水温が16度になったときを目安とし、温暖な日を選んで行う。
      2. 株当たり植え付け本数は、中苗の場合で3〜5本とし、苗箱の使用数は10アール当たり35箱を目安とする。
      3. 着や分げつ発生を促進するため、3cm程度に浅植えする。
      4. 数や籾数を確保するため、栽植株数の適正化を図る。特に、「つがるロマン」は分げつ発生がやや緩慢で、茎数が少な目に推移するので、津軽地域は平方メートル当たり24〜26株、県南地域では25〜27株の栽植株数を目標とする。
    3. 側条施肥
      1. 肥に速効性肥料を使用する場合の基肥窒素量は、全層施肥栽培の基準量の15〜25%を減肥する。
    4. 水管理
      1. 植え後は直ちに水を入れ、昼間止水・夜間灌漑の基本を守り、水温の上昇を図る。また、掛け流しは絶対にやめ、無駄な水は使わないようにする。
      2. 暖な日は2〜3cmの浅水で水温の上昇に努め、生育の促進を図り、低温の日は苗が冠水しない程度の4〜5cmのやや深水で保温に努め、生育の促進を図る。
      3. 水がかかる水田は、温水田や迂回水路の設置およびポリチューブの使用等により水温の上昇を図る。
      4. 低差があり、苗が水没したり、田面が露出するような水田では、畦畔板等を使用して水深を調節する。
      5. 水の約30%はネズミやケラなどによる穴が原因であることから、水田の見回りを徹底するとともに畦畔の補強を行い、漏水の防止に努める。
    5. 除草剤
      1. 草剤は発生する草種を考慮して選定し、使用基準を守って使用する。
      2. 系処理で除草する場合は、初期除草剤を代掻き〜田植え4日前までに散布するか、田植え直後〜5日後(ノビエやホタルイが発生する前)までに散布する。
      3. 期一発処理剤は田植え直後〜15日後までに、初期・中期一発処理剤は田植え後5〜15日までに散布するが、薬剤の種類によっては、雑草の種類や生育量によって効果が異なるので注意する。
      4. 草剤散布後は除草効果を高めるとともに水質汚染を防止するため、散布後3〜5日は絶対に落水しない。特に、フロアブル剤は散布後に有効成分が水中を拡散し、その後土壌に吸着されてから効果を発揮するので、散布後の水管理に注意する。
      5. 畔や農道雑草に除草剤を処理する場合は、風の弱い日に行い、稲や転作作物へ飛散しないように注意する。

  3. 農業機械による事故防止
    1. 農業機械の始業、終業時の整備・点検を徹底し、事故防止に努める。
    2. 代掻き作業後は、トラクターの方向指示灯や反射灯等の汚れを落としてから走行する。
    3. 田植えは作業時間が長く、疲労が蓄積しやすいので適度に休息を取りながら実施する。

次回の発行予定日は5月23日です。
 
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