水稲冷害研究チーム

青森県稲作指導情報

 なお,詳しい内容に関する問い合わせは青森県にお願いいたします.

青森県稲作指導情報第5号(5月23日)

青森県農業生産対策推進本部

−作業のポイント−
○ 初期生育の促進のため、きめこまかな水管理で水温・地温の上昇を図る。
○ 除草剤は、発生する雑草に合わせて選定し、活着を確認してから処理する。
○ イネミズゾウムシやイネドロオイムシなどの初期害虫の適期防除を行う。

<これからの農作業と管理>
  1. 水管理
    1. 田植え後は直ちに水を入れ、昼間止水・夜間灌漑の基本を守り、水温・地温の上昇を図る。
    2. 活着期は、低温の日は冠水しない程度の4〜5cmのやや深水で稲を保温し、温暖な日は2cm程度の浅水とし、生育促進を図る。
    3. 分げつ期は、低温の日は冠水しない5〜6cm程度のやや深水にして保温に努め、温暖な日は3cm前後の浅水にして、分げつの発生を促進させる。
    4. 灌漑方法は、昼間止水・夜間灌漑の基本を守り、低温時に備え温水田や迂回水路の設置およびポリチューブの使用等を積極的に利用する。
    5. 稲が冠水したり、田面が露出するような水田では、畦畔板等を使用して生育ムラが発生しないように水深を調節する。
    6. 日ごろから水口や水尻の整備や、畦畔の草刈りや畦塗りなどを行い、漏水の防止に努める。
  2. 雑草防除
    1. 徒長軟弱な苗を移植した場合や、低温により活着の遅れが見られる場合は、稲の生育が回復してから除草剤を散布する。
    2. 除草剤は発生する草種を考慮して選定し、使用基準を守って使用する。
    3. 「初期除草剤+中期除草剤」の体系処理で除草する場合は、初期除草剤を田植え直後から10日頃までに処理し、中期除草剤を初期除草剤の使用後20日前後で稲の葉数が5葉以上になったのを確認してから散布する。
    4. 一発処理剤の使用は初期一発処理剤の場合は田植え直後〜15日後までに、初期・中期一発処理剤は田植え後5〜15日までに散布する。ただし、除草剤によって使用時期が異なる場合があるので注意して使用する。
    5. 除草剤散布後は除草効果を高めるとともに水質汚染を防止するため、散布後5日程度は掛け流しや落水をしないとともに、畦畔を整備し漏水を防止する。
    6. 1キロ剤は、散布器具の調整を行い、過剰散布にならないように注意する。また、フロアブル剤は、水中拡散性が大きいため、成分が土壌に完全に吸着するまで落水しないなど水管理に特に注意する。
    7. 畦畔や農道雑草に除草剤を処理する場合は、風の弱い日に行い、稲や転作作物へ飛散しないように注意する。
    8. モリネートを主成分とする除草剤は魚毒性が強いので、河川、湖沼、池等へ流入しないように注意する。
  3. 病害虫防除
    1. 取り置き苗は、いもち病の感染源となるので、補植が済んだら早めに処分する。
    2. イネミズゾウムシの発生が多い場合は、6月上旬に水面施用剤で防除する。イネドロオイムシやイネヒメハモグリバエなどと同時防除する場合は、6月上旬に茎葉散布するか、6月上旬から中旬に水面施用剤で防除する。
    3. 薬剤の散布は、中毒を防止するためマスク、ゴム手袋等の防除衣を着用し、作業後はうがいを行うとともに頭や手等の露出していた部分を石鹸でよく洗い流す。
    4. 残った薬剤は密栓して、薬剤保管箱等に入れ、施錠して厳重に保管する。
    5. 薬剤の空瓶、空袋、洗浄水等は圃場等に放置せずに処理する。
次回の発行予定日は6月25日です。

 
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