水稲冷害研究チーム
1997年宮城県技術情報
なお,詳しい内容に関する問い合わせは宮城県にお願いいたします.
稲作情報第5号(7月17日)
宮城県農業センター
<気象経過と生育の特徴>
- 6月9日梅雨入り・3日早い
- 生育は2〜3日程度の遅れ
- 葉いもちの発生は早い
- 乾物重は少ない
<これからの栽培管理の要点>
- 中干しの水管理
- 基本的には間断かんがいを行う。
- 倒状軽減及び根の健全化を図る水管理(飽水管理)
田面が乾燥したら水を入れ、土が湿ったら速やかに排水する。天気の良い日は排水しておく。
- 低温時の水管理
- 20℃以下の低温時には深水管理を行う。幼穂形成期には5〜10cm、減数分裂期には17〜20cmの水深に湛水する。
- 追肥は総合的な判断で
- 稲わら施用田は水管理(上記)を徹底し、根の健康保持に努め穂肥は慎重に対応する。気象経過によっては穂肥の中止も考慮する。
- 穂肥等の追肥は品種、土壌、施肥法、生育量や葉色及び天候等を総合的に検討して、生育予想、葉色指標値及び施用時期・量を参考にしながら決める。
本年の特徴として生育は平年を上回り、施肥窒素の消失はほぼ平年並みの7月1半旬頃と推定され、現時点では消失したとみられるので、穂肥は基準どおり施用する。
- 緩効性肥料を基肥に施用した場合は、葉色に特に注意して穂肥を施用するが、100日型やL型被覆尿素の長期容出型の場合は原則として穂肥はしない。GUやIBの場合は減数分裂期穂肥を原則とする。
- 加里等の追肥は根の健全化にも役立つので、基肥施用量や土壌条件っを考慮しながら施用する。
- 穂肥は一時的に稲体窒素濃度も高め、いもち病抵抗力を弱めるので防徐を合せて実施する。
- いもち病、稲こうじ病の適期防徐
- 7月後半の葉いもちは平年並みの発生が見込まれているので、防徐は次の点に留意する。
- 葉いもち予防防徐に粒剤を使用した地域では、7月中旬以降は薬剤の効果が低下するので、発生が認められた場合には粉剤や水和剤等による防徐を実施する。
- 穂いもち防徐に粉剤を施用する場合は、予想出穂期を参考にして散布の適期を失しないようにする。
- 数日間の低温に遭遇した後や追肥後の稲体はいもち病効力が低下するので、発生推移に注意し、防徐を実施する。
- (4)航空防徐等で適期防徐ができない場合は穂いもちの伝染源になるので、補完防除を行う。
- 止葉や次葉での葉いもちの発病は穂いもちの伝染源になるので、出穂前の防徐を徹底する。
- 稲こうじ病は出穂20日前から出穂期被に降雨が多いと多発する傾向にあるので、次の点に留意する。
- 銅含有剤は出穂期の20〜10日前が散布適期であり、それ以降の散布は薬害の危険性がある。
- ベフラン含有剤は散布適期幅が狭いので出穂前10日前後を厳守する。
- みやこがねもち等の晩生種や多肥田で発生が多い。
次回発行予定日:7月31日
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