水稲冷害研究チーム

2000年福島県稲作指導情報<浜通り版>


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県農業試験場にお願いいたします.

稲作情報第1号

平成12年4月13日

福島の米稲作情報編集会議

【当面する技術ポイント】
1.育苗管理の徹底
@温度管理・灌水に十分注意し、健苗育成に努める。
Aもみ枯細菌病や苗立枯病の発生した苗は早急に処分する。

2.移植時の基本順守
@適正な施肥:基肥は基準量を守り、リン酸は基肥にアール当たり1.0kg施用する。
A適期移植
 ・相双地域:5月10日頃、コシヒカリは早め(5月上旬)
 ・いわき地域:5月15日頃
 ・山間部:5月20日頃
B適正な栽植密度(1株3〜4本の浅植、平坦部22株前後、山間部25株/平方メートル)

3.本田初期管理の徹底
@適正な水管理:活着まで4〜5cm、その後は2〜3cmの浅水、なお強風時には深水とする。
A補植用苗は、葉いもちの発生源となるので水田に残さない。
Bイネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、イネヒメハモグリバエの防除には箱施薬が効果的である。ただし、苗質が劣る場合には本田での防除に切り替える。
C除草剤は雑草の発生状況(特にノビエ)に合わせて使用する。代かきから移植までの期間が長い場合やノビエの後次発生が多い圃場では、体系処理が有効である。
D表土剥離や藻類にはACNやジメタメトリンを含む除草剤が有効である。

4.直播栽培のポイント
<湛水直播>
@圃場は耕起前にできるだけ均平化しておき、代かきは練りすぎないようにする。播種時の好適な土壌の硬さは、播種法によって異なるので注意する。
Aカルパー粉衣後は出芽・生育促進のために加温処理を実施する。加温方法は25度、24〜48時間または32度24時間で行うが、芽・根の伸びすぎに注意する。
B覆土を実施しない播種機を用いた場合や強い雨が予想される場合を除き、播種後は土壌の還元を防ぐため、除草剤散布時まで落水状態を保つ。
<乾田直播>
@事前に圃場の均平化を図るとともに、湛水時の漏水を防止するため畦畔を整備しておく。
A耕耘から播種、除草剤散布まで1日で完結できるような作業体系を組み、耕耘は砕土率70%以上を得るために圃場が十分乾燥した時行う。
<直播共通>
@播種機は事前に吐出量、繰り出し量を調整し、播種深度を確認する。
A播種時以降の水管理を容易にするため、トラクターの車輪跡(湛水直播)、溝掘り機(乾田直播)などを利用して明渠を作る。
B除草剤はノビエの葉齢に注意し、遅れないように散布する。



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