水稲冷害研究チーム

2000年福島県稲作指導情報<浜通り版>


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県農業試験場にお願いいたします.

稲作情報第2号

平成12年6月2日

福島の米稲作情報編集会議

T 当面する技術ポイント

@有効茎早期確保のための水管理の徹底
 1 出葉は平年より2〜3日早く、草丈はやや長めである。今後も浅水管理を中心に、気象条件に対応した水管理で早期に目標茎数の確保を図る。
2 目標茎数を確保した圃場では、直ちに中干しを実施する。

A置き苗の早期処分と葉いもちの予防
 1 補植用の置き苗は、葉いもちの発生源になるため早急に処分する。
 2 葉いもちの粒剤による予防散布は、遅くとも6月中に実施する。

B初期病害虫の適期防除
 1 イネドロオイムシなどの初期害虫は、発生状況により防除を行う。
 2 黄化萎縮病の常発地では冠・浸水後はもちろん、発生をみたら早期にメタラキシル剤による防除を行う。使用時期は6月いっぱいとする。

C除草対策
 1 ノビエが残存した圃場ではシハロホップブチル剤や中期剤により処理する。
2 オモダカ、クログワイ等の難防除雑草が多発する圃場では、ベンタゾン剤が有効である。

D直播栽培のポイント

A 直播共通
1 出芽はやや遅れ、目標苗立数はやや不足した。
 2 現在の葉齢は3〜5葉である。
 3 イネヒメハモグリバエやイネドロオイムシなど初期害虫の防除も発生に応じて実施する。

B 湛水直播
1 生育の促進を図るため、浅水〜間断潅漑を基本とするが、株元が不安定な圃場では2〜3日の落水期間を設け、根張りを促進させる。
2 圃場内に作溝し、間断潅漑、中干し期の水管理を容易にする。
3 ノビエの残存した圃場では、ノビエ3葉期までにシハロホップブチル粒剤を散布する。また、表土剥離やアオミドロ等の発生が多い圃場ではACN剤を散布する。

C 乾田直播
1 畦畔ぎわのイボクサにはビスピリバックNa塩(2%)液剤が有効である。
2 湛水後は、窒素追肥(0.4〜0.6kg/a)と移植栽培に準じた除草剤散布を行う。

E麦作のポイント
1 麦類の成熟期はほぼ平年並みと予想される。今後は予報に注意しながら、適期収穫に努める。
2 乾燥は大麦13%、小麦12.5%を目標水分とする。
3 調製は網目2.2mm以上を使用し、未熟粒の混入を防ぐ。

F大豆作のポイント
1 転作大豆の場合、湿害防止のため明渠等による排水対策と石灰質肥料の施用を行う。
2 種子の良否が収量・品質に影響するので、種子の更新を行う。
3 播種適期は6月いっぱいであるが、播種が遅くなるにしたがい栽植本数が少ないと雑草害や莢数不足により、収量が低下しやすいので注意する(表4)。


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