水稲冷害研究チーム

2000年福島県稲作指導情報<浜通り版>


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県農業試験場にお願いいたします.

稲作情報第3号

平成12年6月22日

福島の米稲作情報編集会議

T 当面する技術ポイント

@置き苗の早期処分と葉いもちの防除
 1 葉いもちは、置き苗では6月6日に、本田では16日にともにいわき市で発生が確認された。本年の発生は置き苗で3日、本田で1日平年より早い。
 2 補植用の置き苗は、葉いもちの発生源になるため早急に埋没処分する。
 3 葉いもちの発生が確認された圃場では、直ちに散布剤による防除を実施する。
   また、粒剤による葉いもち防除を予定している場合は早急に実施する。

A現在の生育と今後の水管理
1 出葉からみた生育は平年より5日程度早く、草丈は長い。茎数は平坦部では多く、山間部でも平年並み〜多い。また、葉色の低下は6月中旬より一部圃場で認められる。
 2 目標茎数を確保した圃場では、早急に中干しを実施し、無効分げつの抑制及び根の健全化を図る。実施時期は、遅くとも幼穂形成始期までとする。
 3 平坦部のひとめぼれでは、7月5日頃より幼穂形成が始まると予想される。
   前歴保温効果を図るため、この時期に深水管理を行い、減数分裂期の深水管理をより効果的にする。深水管理の水深は、幼穂形成期は5〜10cm、減数分裂期は15〜20cm必要である。

Bカリと穂肥の適期施用
 1 稲体の充実を図るため、出穂前40〜35日にカリの追肥を成分で3〜4kg/10a行う。生育量が少ない場合には塩化カリ、並み〜多い場合には珪酸カリが有効である。
 2 つなぎ肥は、側条施肥等の葉色低下や生育量不足の水田以外では行わない。
 3 平坦部のひとめぼれの穂肥適期は、出穂前25〜20日で7月2半旬と予想される。

C直播栽培のポイント

A 直播共通
1 生育は前年に比べ1葉程度遅れているが、ほぼ順調である。一部圃場でイネヒメハモグリバエやイネドロオイムシの発生が認められる。
2 葉いもちの発生は移植と同時期なので、早急に粒剤等で防除する。

B 湛水直播
1 分げつの促進を図るため、浅水や間断潅漑を継続する。また、中干しに備えて圃場内の排水溝を整備しておく。
2 中干しは、有効茎(500本/u程度)が確保されたら早めに行い、程度は移植栽培より強めとする。
3 穂肥は幼穂形成期〜減数分裂期に行うが、葉色が濃い場合は穂肥を遅らせるか施用しない。

C 乾田直播
1 中干しは行わず、浅水や間断潅漑を継続する。
2 穂肥は幼穂形成期に行うが、葉色の低下が著しい場合にはつなぎ肥を施用する。


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