水稲冷害研究チーム
2000年福島県稲作指導情報<浜通り版>
なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県農業試験場にお願いいたします.
稲作情報第4号
平成12年7月19日
福島の米稲作情報編集会議
T 当面する技術ポイント
@今後の生育予想
1 平年に比べ、生育が早く、草丈は長い。7月に入り葉色の低下が著しいので、有効茎歩合の低下が予想される。
2 幼穂の発育は8日程度進んでおり、平坦部のひとめぼれ及びいわき南部のコシヒカリ、山間部のまいひめは、7月5日前後に幼穂形成期に達し、現在は減数分裂期終期と予想される。
一方、相双のコシヒカリも7月14日頃幼穂形成期に達し、出穂は8月7日前後になる見込みである。
Aいもち病防除
1 葉いもちは各地で発生が確認され、進展型病斑も多いので、今後も防除を徹底する。
2 葉いもち用粒剤を6月中に散布した水田では、薬効の切れる時期にきており、散布剤等で予防的に防除を行う。
3 穂いもち用粒剤を散布予定の場合は、剤及び生育ステージを確認して、適期に散布する。
B倒伏防止と高温登熟対策
1 コシヒカリの穂肥適期は7月5半旬と予想されるが、栄養診断に基づいて、施用の時期・量を決定する。また、追肥を行う場合は、必ずいもち防除も併せ行う。
2 幼穂形成期の草丈が75cm以上あったコシヒカリは、倒伏軽減剤の施用を検討する。
3 昨年同様、本年も高温登熟が予想されるので、栄養凋落には十分注意する。また登熟期高温に経過する場合には、用水量が確保される範囲で掛け流しを実施する。
4 カメムシ類の常発地及び前年の多発地では、畦畔の草刈(出穂前10日までに)及び防除を行う。
C低温対策
1 20℃以下の低温が予想される場合は、深水管理で対応する。
2 深水管理の水深は、減数分裂期は15〜20cm必要である。
D直播栽培のポイント
A 直播共通
1 葉いもちや紋枯病、イネツトムシの発生に注意し、適期に防除する。
また、粒剤等による穂いもち防除にあたっては、移植栽培より生育ステージが遅いので注意する。
2 幼穂形成期(7月中旬)以降低温が予想される場合は、移植栽培に準じて深水管理を行う。
B 湛水直播
1 中干しは幼穂形成期まで継続し、移植栽培より強めに行う。
2 穂肥は幼穂形成期〜減数分裂期に行うが、葉色が濃い場合や株元が不安定な場合、苗立ちが過剰な場合は穂肥を遅らせるか施用しない。
C 乾田直播
1 中干しは行わず、浅水〜間断潅漑を継続する。
2 穂肥は幼穂形成期に行うが、葉色の低下が著しい場合には補い肥を施用する。
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