水稲冷害研究チーム
2000年山形県技術情報
なお,詳しい内容に関する問い合わせは山形県にお願いいたします.
農作物の生育や作業遅延および日照不足・低温に対応した技術対策の徹底について
平成12年5月2日
山形県農林水産部
1.水稲
1)作業の進捗状況
播種作業は平年より2〜3日遅れであった。庄内地域では移植の早期化を是正するため播種期を遅らせた。
耕起作業は、村山地域で2〜4日、最上地域で2〜3日、置賜地域で4〜5日、庄内地域で3〜4日の遅れとなっている。
2)苗の生育状況
(1)加温出芽苗は平年並みの生育となっている。
(2)無加温出芽苗は、日照不足と最高気温が低く経過していることから、出芽に日数を要し3〜4日の遅れとなっている。特に、トンネル育苗の折衷方式では、過湿の影響もあり生育が遅れている。
3)本田作業の遅れに対する技術対策
(1)圃場排水の徹底
コンバインの旋回部分の停滞水は作溝や明渠を施し速やかに排除する。
(2)耕起後施肥
本田の乾燥が進まず乾土効果が期待できない。適正な生育相に誘導するため、基肥は耕起後施肥を徹底する。
(3)徒長苗の防止
本田作業が遅れていることから、育苗は換気による温度管理と節水管理を心掛け苗の伸びすぎを防止する。日照不足・低温の状態が続いていることから、薬剤の潅注により育苗障害の発生を予防する。
(4)適期移植
移植は適期内に温暖な日を選んで行う。なお、極端な早期移植は品質低下の原因となりやすいので行わない。
(5)初期生育の確保
移植後は、保温的水管理を徹底する。中山間地・山間地の初期生育のとれにくい地域では活着期追肥を行う。平坦部の重粘土地帯でも、圃場が耕起から代かきまで湿潤な状態の場合は活着期追肥を行う。また、移植後の天候が不順な場合に備え、平坦部でも活着期追肥を準備する。
4)農作業安全
無理な作業計画は慎み、あせらず、心にゆとりをもって作業にあたる。特に、悪天候の日は無理をしない。
reigai@tnaes.affrc.go.jp