水稲冷害研究チーム

2001年山形県技術情報


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは山形県にお願いいたします.

適正籾数を確保するのための技術対策

平成13年6月21日

21世紀米づくり日本一推進運動本部

1 生育概況
 6月20日の生育診断圃(農業普及課)や作況圃(農業試験場)の生育調査によれば、6月第3半旬の気温が低く、日照時間も少なかったことから、平坦部では草丈はやや長く、茎数、葉数はやや多く概ね旺盛な生育である。
 また、土壌中残存アンモニア態窒素は平年より多く推移しているものの、葉色は平年並まで低下している。土壌還元は、平年並に進んでいる。
 以上のことから、本年の有効分げつ決定期は平坦部では6月20日前となり、生育指標に示された生育量は十分確保されたものと見られる。
 しかしながら、依然として籾数過剰の懸念があるため、確実に生育コントロールを実施する必要がある。

2 当面の技術対策
 6月上旬から10日間程度の深水管理の徹底を呼びかけた結果、要深水管理面積の約30%で実施された。なお、有効茎数が既に確保された庄内地域の一部では、水管理は早めの中干しに移行している。
 6月15日発表の東北地方1ヶ月予報によれば、向こう1ヶ月は気温、降水量、日照時間とも平年並の可能性が大きいと予想されている。
 このため、以下の点に留意して、当面の技術指導に当たる。

 (1)中干しの徹底
 目標茎数(はえぬき:内陸450、庄内480本/u)が確保されたこと、土壌中の残存アンモニア態窒素が多いことから、直ちに作溝・中干しに入り、無効分けつの発生の抑制を図る。本年の中干しは、u当たり籾数を適正にコントロールするため、穂肥直前までを目標に、例年より10日程度長い15〜20日間、小ヒビが入る程度まで強めに行う。

 (2)つなぎ肥の禁止
 有効茎の確保が順調な本年は、つなぎ肥はしない。無理な追肥は籾数過剰による登熟の悪化とこれに伴う品質・食味の低下を招くことになる。このため、中干しによって茎の充実と根の健全化を図り、生育調節を徹底する。

 (3)病害虫防除
 葉いもちについては、降水量が多く、補植苗での発生も確認されたことから、圃場を良く観察し、早期発見に努め、発生初期に防除する。
カメムシについては、農道・畦畔などの草刈りの徹底を図り、生息密度の低下に努める。


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