水稲冷害研究チーム

1996年福島県「発生予察情報」

 なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県病害虫防除所(電話 )にお願いいたします.

発生予報第6号(平成8年8月1日)


[概要]
 水稲では、いもち病(穂いもち)が会津地方で、ニカメイチュウ、ツマグロヨコバイが県北地方で、カメムシ類が浜通り地方で、やや多いと予想されます。


1.イネいもち病(穂いもち)
 〇発生時期:並(全域)
 〇発生量 :並(県北・県南・浜通り)
        やや多い(会津)

 1)予報の根拠
 @ 会津地方では、急激な病勢の進展が認められるほ場が増加している(7月4〜5半旬調査)。
 A イネの生育は順調であり、出穂期は平年並と予想されている。
 B 天候予報によると、8月の気温、降水量は平年並と予想されている。
 C 出穂期前後の降雨は、穂いもちの発生を助長する。
 D 航空防除および地上防除は、ほぼ順調に実施されている。

 2)防除上注意すべき事項
 @ すでに葉いもちが発生しているところでは、上位葉での発病は穂いもちの発生につながるので、直ちに薬剤散布を行う。
 A イネの生育に合わせて、穂ばらみ末期および穂揃期に薬剤散布を必ず実施する。
 B 出穂期前後に降雨が続いた場合は、さらに傾穂期にも薬剤散布を行う。
 C 航空防除を実施している地域でも、散布日が穂ばらみ末期及び穂揃期からはずれた場合には、県防除基準(P.58)にもとづき補完防除を行う。

2.イネ紋枯病
 〇発生時期:並(全域)
 〇発生量 :並(全域)

 1)予報の根拠
 @ 巡回調査によると、各地で発生が認められている。
 A 天候予報によると、8月の気温、降水量は平年並と予想されている。

 2)防除上注意すべき事項
 @ 例年発生の多いほ場では、県防除基準(P.58〜59)にしたがい、薬剤散布を実施する。

3.イネ白葉枯病
 〇発生量:並(全域)

 1)予報の根拠
 @ 7月4半旬現在、発生は確認されていない。
 A 天候予報によると、8月の降水量は平年並と予想されている。

 2)防除上注意すべき事項
 @ 常発地では、県防除基準(P.59)にしたがい、耕種的防除及び薬剤散布を実施する。

4.ニカメイチュウ(第2世代幼虫)
 〇発生時期:並(全域)
 〇発生量 :やや多い(県北)
       並(県南・会津・浜通り)

 1)予報の根拠
 @ 県北地方における予察灯での第1世代成虫の誘殺盛期は平年並であり、誘殺数は平年より多い。
 A 葉鞘変色茎の発生は、県北(信達)地方で目立つ。
 B 天候予報によると、8月の気温は平年並と予想されている。

 2)防除上注意すべき事項
 @ 6〜7月に葉鞘変色茎が目立ったところでは、県防除基準(P.64〜65)にしたがい薬剤散布を実施する。

5.ツマグロヨコバイ
 〇発生量:やや多い(県北)
      並(県南・会津・浜通り)

 1)予報の根拠
 @ 予察灯による誘殺数は、県北地方でやや多い。
 A 天候予報によると、8月の気温は平年並と予想されている。

 2)防除上注意すべき事項
@  発生の多い場合には、県防除基準(P.66)にしたがい、薬剤散布を実施する。

6.ヒメトビウンカ
 〇発生量:並(全域)

 1)予報の根拠
 @ 予察灯による誘殺数は、平年並であった。
 A 天候予報によると、8月の気温は平年並と予想されている。

 2)防除上注意すべき事項
 @ 発生の多い場合には、県防除基準(P.66)にしたがい、薬剤散布を実施する。

7.セジロウンカ
 〇発生量:やや少ない(全域)

 1)予報の根拠
 @ 予察灯での誘殺数は少なかった。
 A 天候予報によると、8月の気温は平年並と予想されている。

 2)防除上注意すべき事項
 @ 発生動向に注意し、県防除基準(P.67)にしたがい薬剤散布を実施する。

8.カメムシ類
 〇発生量:並(県北・県南・会津)
      やや多い(浜通り)

 1)予報の根拠
 @ 浜通り地方の予察灯での誘殺数は多かった。
 A 天候予報によると、8月の気温は平年並と予想されている。

 2)防除上注意すべき事項
 @ 出穂10日前までに畦畔雑草の刈取りを行う。発生が多い場合は、出穂期から7日おきに2〜3回薬剤散布を行う。バイバッサ、スミバッサ粉剤などの有機リン剤とカーバメイト剤の混合剤を散布すると効果的である。
 A 薬剤散布は地域で一斉に行い、休耕田や周辺雑草も含めて散布する。

 
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