水稲冷害研究チーム

1996年宮城県「発生予察情報」


宮城県:

 情報提供は宮城県病害虫防除所.詳細に関する問い合わせは企画指導課(TEL直通:022-275-8960, FAX:022-276-0429)にお願いいたします.

 病害虫発生予報第7号(8月8日)

「概要」
 水稲では、穂いもちの発生が平年並みと予想されますが、葉いもち発生の多い水田、生育の遅れている水田、葉色の濃い水田では防除を確実に実施して下さい。紋枯病の発生は少ないと予想されますが、出穂期以降の天候と発生に注意して下さい。害虫では、ツマグロヨコバイ、斑点米の原因となるカメムシ類の発生はやや多いと予想されます。発生の目立つ地域や常発地では、適期防除に努めて下さい。

1.穂いもち
 ○発生量:並み

1)予報の根拠
(1)7月第6半旬から8月第1半旬の巡回調査の結果、上位2葉における葉いもちの発生状況は、発生地点率が11.7%、県平均の発病葉率が0.03%でともに平年より低かった。
(2)一部地域で、葉いもち発生の多い圃場が確認されている。
(3)アメダス資料による感染好適日の推定では、7月第6半旬以降感染には不適な気象条件で推移した。
(4)向こう1ヶ月の平均気温は平年より低く、降水量・日照時間は平年並みの可能性が大きいと予報されている。

2)防除上の注意事項
(1)葉いもちの上位葉(止葉、次葉)発生は、穂いもち発生に直接影響するので、発生の多いところでは茎葉散布剤による防除を実施する。
(2)粒剤による穂いもち防除を実施した地域でも、発生状況に応じて粉剤等による補完防除を実施する。
(3)茎葉散布剤による防除を実施する地域では、出穂直前、穂揃い期、傾穂期の3回防除を基本とする。
(4)生育の遅れている圃場、葉色の濃い圃場では、いもち病が発生しやすいので、発生状況に注意する。
(5)雨天が続く場合は、晴れ間をねらって散布を実施する。

2.ツマグロヨコバイ
 ○発生時期:並み(第2世代成虫ふ化羽化盛期:8月第5半旬)
 ○発生量:やや多い

1)予報の根拠
(1)8月第1半旬現在、ツマグロヨコバイの発育は平年並みである。
(2)7月第6半旬から8月第1半旬の巡回調査の結果、全般的に密度はやや高かった。

2)防除上の注意事項
 第2世代発生盛期の1半旬前の20回のすくい取り数が1、000頭を超える水田では、直ちに防除を実施する。

3.斑点米の原因となるカメムシ類
 ○発生量:やや多い

1)予報の根拠
 7月第6半旬から8月第1半旬の巡回調査の結果、水田周辺の雑草および牧草でのカメムシ類発生密度は平年よりやや高かった。

2)防除上の注意事項
(1)常発地や水田周辺の雑草およびイネ科牧草でカメムシ類の発生が多いところでは、穂揃い期と穂揃い後7日から10日の2回に薬剤を散布する。
(2)薬剤散布は地域一斉に行い、周辺雑草も含めて散布する。
(3)使用薬剤は、有機リン剤やカーバメート剤の単剤はなるべく避け、混合剤を用いる。

 
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