水稲冷害研究チーム
岩手県「発生予察情報」
情報提供は岩手県病害虫防除所.詳細に関する問い合わせは(TEL直通:0196-88-4477)にお願いいたします.
病害虫発生予報第2号(4月25日)
岩手県病害虫防除所
<防除のポイント>
- ハウス内温度は、日中は25度以降、夜間は5度以下にならないように管理するとともに、過潅水を避ける。また、一時的に寒気が流れ込み、晩霜の恐れがある予報のため、温度管理には十分注意する。
- 育苗期のいもち病感染を予防し、本田への持ち込みを防ぐため、育苗期防除を必ず実施する。
- 移植適期葉齢に達した苗は早めに移植し、育苗日数を長引かせない。
- 苗立枯病(ムレ苗含む):発生時期(育苗期)、発生量並み
- 予報の根拠
- 4月第4半旬現在、苗の生育は良好で発生はほとんど確認されていない。
- 5月前半の天気は周期的に変わり、平均気温は平年より低く、晩霜の恐れがある予報である。
- 防除のポイント
- トリコデルマ、リゾプス属菌が多発した場合はベンレートT水和剤20の1000倍液を箱当たり0.5−1リットル潅注する。播種層にも発生が見られるので、良く観察する。
- ばか苗病:発生時期(育苗期)、発生量少ない
- 予報の根拠
- 種子更新率の向上およびEBI剤の普及等により、近年、少発傾向にある。
- 昨年は本田の発生が少なかった。
- 防除のポイント
- 育苗後期から発生が目立ってくるので、早めに抜き取り、土中に埋めるなどして処分し、発病苗を本田に持ち込まない。
- 細菌病類:発生時期(育苗期)、発生量やや少ない
- 予報の根拠
- 細菌病対策の防除が広く行われた。
- 5月前半の天気は周期的に変わり、平均気温は平年より低い予想である。
- 防除のポイント
- きめこまかな温度管理を行い、ハウス内の温度を25度以上にしない。特に、晩霜の恐れがある予報であるため、ハウスを閉め切ることで高温にならないよう注意する。また、過潅水を避ける。
- 発病苗はすぐに棄却し、本田に移植しない。
- いもち病:発生時期(育苗期)、発生量並み
- 予報の根拠
- 近年抵抗性弱品種の増加に伴い、育苗期間中の感染した苗の本田持ち込みが原因と考えられる早期発生が増加傾向にある。
- 5月前半の平均気温は平年より低いと予報されている。
- 防除のポイント
- 2葉目が出た頃から7〜10日おきに2〜3回、茎葉散布剤を散布する。防除方法は、ラブサイド(ゾル、フロアブル、水和剤)、カスラブサイド(ゾル、水和剤)、ビームゾルのいずれか1000倍液(展着剤加える)を箱当たり20ml、散布する。
- 粒剤の育苗箱施用は、例年早期多発する地域で、初期害虫防除も必要な場合に限り使用する。ビームガゼット粒剤55を移植前日〜当日に箱当たり50gを施用する。
- イネミズゾウムシ:発生時期(侵入盛期並み)、発生量やや少ない
- 予報の根拠
- 5月の気温は平年並みの予報である。
- 前年の発生量はやや少なかった。
- 防除のポイント
- イネミズゾウムシのみの防除が必要な場合は、箱施用(移植直前)、水面施用(成虫侵入盛期)、投げ込み施用(成虫侵入盛期)のいずれかを選択して防除する。
- 箱施用または水面施用をする場合は、畦畔際だけに薬剤を処理する方法で十分な効果が得られる。また、投げ込み剤も畦畔から処理できる。
- 水面施用および投げ込み施用は成虫侵入盛期に行う。地域ごとの侵入盛期は、県南部:5月下旬から6月上旬、県央部:6月上旬から6月中旬、県北、山間部:6月中旬から6月下旬である。
- イネクビボソハムシ:発生時期(本田飛来時期並み)、発生量並み
- 予報の根拠
- 5月の気温は平年並みの予報である。
- 前年の発生圃場は多かったが、要防除水準に達した圃場は少なかった。
- 防除のポイント
- イネクビボソハムシのみの防除が必要な場合は、箱施用(移植直前)、水面施用(産卵盛期からふ化盛期)、投げ込み施用(産卵盛期からふ化盛期)、茎葉散布(ふ化盛期から加害初期)の防除法から選択して防除する。
- 箱施用または水面施用をする場合は全面に処理する。投げ込み剤は畦畔からの処理でよい。
- 水面施用および投げ込み施用は産卵盛期〜ふ化盛期に行う。地域ごとの産卵盛期は、県南部:5月下旬から6月上旬、県央部:6月上旬から6月中旬、県北、山間部:6月中旬から6月下旬である。
- 茎葉散布は、ふ化盛期から加害初期に行う。
- カーバメート系殺虫剤抵抗性のイネクビボソハムシが確認された地域では、他の系統の薬剤を選択して防除する。
ホームへ
前へ
次へ
戻る
ご意見どうぞ
torigoe@tnaes.affrc.go.jp