水稲冷害研究チーム

1999年福島県「発生予察情報」


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県病害虫防除所にお願いいたします.

病害虫発生予報 第1号

平成11年4月8日

福島県病害虫防除所

1. イネ苗立枯病(リゾプス属菌、フザリウム属菌、ピシウム属菌、トリコデルマ属菌):発生量は全域で並み。
1) 予報の根拠
・ 効果の高い薬剤による体系的な防除が普及している。
・ 天候予報によると、4月の気温は低く、日長時間及び降水量は平年並みと予想されている。
2) 防除上注意すべき事項
・ 発生してからの防除は困難なので、予防対策に努める(病害虫防除情報ファックスサービス:情報番号20参照)。
・ 加温出芽時の温度は28度とし、高温や長時間の加温を避ける。
・ 育苗期間中の極端な温度変化は発生を助長するので、緑化期以降は、昼間25度以上や夜間10度以下にならないように、気温の変動に応じて適切な温度管理を行う。高温はリゾプス属菌の発生を助長し、低温はピシウム属菌等の発生を助長する。
・ 天候予報によると、育苗期間は寒暖の差が大きいと見込まれるので、育苗温度管理はこまめに行う。
・ 無加温育苗等で、保温資材による被覆が長時間にわたると、高温・多湿になりやすく、発生を助長するので注意する。
・ 水管理はこまめに行い、過湿や過度の乾燥を避ける。

2. イネもみ枯細菌病(育苗期における細菌性苗腐敗症):発生量は全域で並み。
1) 予報の根拠
・ 近年は、種子の更新率が高い。
・ 天候予報によると、4月の気温は低く、日長時間及び降水量は平年並みと予想されている。
2) 防除上注意すべき事項
・ 種子消毒時に、もみ枯細菌病を対象とした薬剤処理をしていない場合には、次のいずれかの薬剤処理を行う。
@ カスミン粒剤(30g/箱)を床土に全層に混和するか、15gを覆土1リットルに混和する。
A フタバロン粉剤(10-15g/箱)を床土に全層に混和するか、3gを覆土1リットルに混和する。
B カスミン粒剤(15-20g/箱)を、覆土前に種籾上に散粒する。
C カスミン液剤(4-5倍液、50ml)を、覆土前に種籾上に噴霧する。(専用散布期を使用する。)
・ 加温出芽の温度は28度とし、30度を超える加温を避ける。
・ 緑化期以降の高温・多湿は、二次感染を助長するので避ける。
・ 発病苗は移植せず、廃棄処分する。


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