水稲冷害研究チーム

2000年福島県「発生予察情報」


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県病害虫防除所にお願いいたします.

福島県発生予報第3号

平成12年5月25日

福島県病害虫防除所

1.イネいもち病:発生時期は並み、発生量は並み
1)予報の根拠
@育苗期の葉いもちの発生や、本田への持ち込みは確認されていない。
A昨年は穂いもちの発生が少なかったので、本年の伝染源密度は低いと考えられる。
B天候予報(5月19日発表の1か月予報)によると、向こう1か月の気温は平年並みから高く、降水量は平年並み、日照時間は平年並みから少ないと予想されている。
2)防除上注意すべき事項
@補植用置き苗は早期から発病して本田での伝染源になりやすいので、放置せず直ちに処分する。
A葉いもちの防除に水面施用剤を使用する場合は、予防的に用いる必要がある。
B早期発見につとめ、発生を確認した場合は直ちに薬剤散布を行う。

2.イネヒメハモグリバエ:発生時期は並み、発生量は並み
1)予報の根拠
@5月第4半旬の巡回調査では、浜通りで産卵量が昨年よりやや多く、被害も認められた。
A天候予報によると、向こう1か月の気温は平年並みから高いと予想されている。
2)防除上注意すべき事項
@深水管理は本種の発生を助長するので、活着後は浅水管理を行う。
A晩植地帯および直播栽培などでは、特に発生動向に注意し、防除を徹底する。

3.イネミズゾウムシ:発生時期は県北・浜通りで並み、県南・会津でやや早い。発生量は平年並み
1)予報の根拠
@水田侵入盛期予測によると、県北と浜通で平年並み、県南と会津でやや早いとなっている。
A5月第4半旬の巡回調査では、食害状況は平年並みであった。
2)防除上注意すべき事項
@育苗箱施薬を実施していない水田で、要防除水準(100株当たり40頭以上の成虫が寄生しているか、ほぼ全葉に食害痕が見られる場合)に達している場合は、薬剤散布を行う。
A合成ピレスロイド系殺虫剤を水面施用する場合は、桑に飛散しないように注意する。

4.イネドロオイムシ:発生時期はやや早い、発生量は並み
1)予報の根拠
@昨年の発生量は平年並みであったので、越冬成虫密度は平年並みと考えられる。
A天候予報によると、向こう1か月の気温は平年並みから高いと予想されている。
2)防除上注意すべき事項
@例年発生が多い山沿い地域や直播栽培圃場で食害が目立つ場合は、薬剤散布を行う。
A合成ピレスロイド系殺虫剤を水面施用する場合は、桑に飛散しないように注意する。

5.ニカメイチュウ:発生時期は並み、発生量は県北でやや少なく、他は平年並み
1)予報の根拠
@例年発生がみられる県北地方のフェロモンとラップでの初誘殺時期は平年並みであったが、誘殺数は少なかった。
2)防除上注意すべき事項
@6月に入ってから、葉鞘変色茎の発生初期に薬剤を散布する。



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