水稲冷害研究チーム

2000年福島県「発生予察情報」


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県病害虫防除所にお願いいたします.

斑点米カメムシ類に関する注意報(注意報第3号)

平成12年7月27日

福島県病害虫防除所

病害虫名:イネ斑点米カメムシ類

1.発生地域:県下全域

2.発生量:やや多い

3.注意報発令の根拠
1)7月4〜5半旬に畦畔雑草ですくい取り調査を実施したところ、県内全域で発生が多かった昨年より斑点米カメムシ類が多くすくい取られている。
2)昨年斑点米が多発した地域では、本年も生息密度が高いことが推定される。
3)5,6月の気温が高く、カメムシ類の増殖に好適な条件になっている。さらに、今後の1か月予報でも気温が高く、カメムシ類の増殖に適した条件が予想されている。
4)また、出穂後の高温は割れもみの発生を助長し、アカヒゲホソミドリメクラガメの加害に適した条件が予想される。
5)休耕田で、カメムシ類の繁殖に適するイネ科等の雑草が多くみられている。

4.防除上注意すべき事項
1)本年は出穂期が平年より5〜9日早まると予想される。雑草の刈り取り、薬剤の散布にあたっては適期に実施するよう関係機関からの情報を踏まえて実施する。ただし、出穂直前に雑草を刈り取ると、カメムシ類を水田に追い込む結果となるので、出穂前10日以降は刈り取りを行わない。
2)カメムシ類の防除薬剤は種類によって散布適期、散布薬剤が異なるので、斑点米の原因となるカメムシ類の種類を特定し、その種にあった防除方法を採用する必要がある。
3)防除時期は水田内の生息密度が高くなると予想される乳熟期とその1週間後に散布する。その後も成虫飛来や幼虫の発生がみられる場合はさらに追加防除を実施する。
 ただし、クモヘリカメムシの場合は出穂後の早い時期から水田内に侵入することから、侵入する成虫を対象に乳熟初期とその1週間後に防除を実施する。
4)防除薬剤はオオトゲシラホシカメムシなどのカメムシ科の場合、有機リン系殺虫剤の効果が高く、コバネヒヨウタンナガカメムシなどのナガカメムシ科にはカーバメート系の効果が高いと言われている。クモヘリカメムシには有機リン、カーバーメート系とうも効果が認められている。なお、各種カメムシが混在している場合はこれらの混合剤使用を検討する。



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