水稲冷害研究チーム
2001年青森県「発生予察情報」
なお,詳しい内容に関する問い合わせは津軽地域病害虫防除所(TEL.0172-52-6500)、南部地域病害虫防除所(TEL.0176-23-4290)にお願いいたします.
発生予報第3号
平成13年5月30日
青森県
【 葉いもち 】
@ 補植用の取置苗は放置すると、葉いもちの発生源になる可能性があるので、補植作業が終わり次第、土中に埋めるなどして処分する。
A 初発時期が早くなっており、近年7月上旬(前年は6月29日)に初発が確認されているので、発生に注意する。
B 抵抗性の弱い品種(ゆめあかりなど)や常発地、軟弱な生育をしているところで箱施用や側条施用による予防散布を行っていない場合には初発の前から水面施用による予防散布を行う。水面施用は10a当たり湛水状態で次のいずれかを処理し、4〜5日間水を流さない。6月末までにはオリゼメート粒剤3kg、オリゼメートパック20パック、初発の10日前〜初発時にはオリブライト1キロ粒剤1kg、オリブライトパック20パック散布する。
【 イネミズゾウムシ 】
@ 育苗箱施用などによる防除をしなかった水田では、6月上旬に越冬成虫の発生状況を調査し、食害株率が8割を越えた場合には、県農作物病害虫防除基準に準じて防除する。
A 越冬成虫の発生状況は、畦畔から水田内に2〜3m入って、中央に向かって連続25株2か所、合計50株程度について、成虫による食害がみられる株数を調査して食害株率を算出して判断する。
B なお、この時期の防除はイネドロオイムシも同時防除できる。
【 イネドロオイムシ 】
@ 育苗箱施用などにより防除したほ場や5月下旬〜6月上旬にイネミズゾウムシを対象とした防除を実施したほ場では、本虫の防除は不要であるが、発生が遅れ6月下旬に卵塊や幼虫が多くなるような場合は追加防除が必要になることもあるので、発生状況に注意する。
A 予防的な防除を実施しなかったほ場では、ふ化最盛期(本田被害発生初期:6月第4〜5半旬)に県農作物病害虫防除基準に準じて適期防除を行う。
B 低温や曇天の日が続くと産卵期間が長引き、防除適期を逸しやすく、また、幼虫の食害活動にも好適となるため、被害が大きくなることがあるので注意する。
【 イネカラバエ 】
@ 防除は、産卵最盛期にPMP粉剤3DLを10a当たり3〜4kg、またはアッパ水和剤1000倍液を10a当たり80リットルを茎葉散布するか、産卵最盛期からその10日後までにジメトエート粒剤を10a当たり2kg水面施用する。
A 前年の傷穂の発生が多かったほ場では、ジメトエート粒剤の水面施用により防除する。
B 茎葉散布による防除では、防除適期である産卵最盛期を逸すると効果が半減するので適期防除に努める。
C 産卵最盛期を知るためには、産卵状況を実際に調査するのが望ましい。
・ 産卵株率が 100%となる地域では、産卵株率が80%に達したら産卵最盛期とみなしても良い。
・ 傷穂率6%以下の地域では、水稲への初産卵日に7〜10日を加えた日を、傷穂率6%以上の地域では10〜13日を加えた日を産卵最盛期とみなしても良い。
・ 例年の地帯別産卵最盛期の目安は下表のとおりである。
平野地帯:6月末〜7月始め
山間・海岸地帯:7月上旬末
下北地域:7月上旬末〜中旬始
D 越冬幼虫の育つスズメノテッポウ、ヌカボなどの雑草を刈る。
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