水稲冷害研究チーム

2001年青森県「発生予察情報」


 なお,詳しい内容に関する問い合わせは津軽地域病害虫防除所(TEL.0172-52-6500)、南部地域病害虫防除所(TEL.0176-23-4290)にお願いいたします.

発生予報第4号

平成13年6月28日

青森県

2 防除のポイント
(1) 水稲
【 葉いもち 】
 @ 初発時期は平年よりやや早いと見込まれるので、早期発見につとめ、発生を認めたら直ちに薬剤を散布する。
 A 薬剤散布1週間後においても病勢進展が止まっていないようであれば、再度散布する。
 B 補植用取置苗は発生源となることがあるので直ちに処分する。その際、補植用取置苗でいもち病の発生が確認された場合にはその周辺についても発生していないかどうかよく調べ、発生が確
 認された場合には茎葉散布による防除を行う。
 C 窒素施肥量が多いといもち病に対する抵抗力が低下するので、適正な施肥管理を行う。

【 稲こうじ病 】
 @ 稲こうじ病は、出穂後の籾に病徴が出るが、防除の適期は穂ばらみ期であり、出穂10〜20日前に薬剤を散布する。
 A 穂ばらみ期の低温、日照不足、多雨で発生が多くなるので、このような気象条件で前年発生の見られた水田では必ず防除する。
 B 窒素施肥量が多いと発生が多くなる傾向があるので、適正な施肥管理を行う。

【 イネカラバエ 】
 @ 発生量はやや少ないと予想されるが、例年発生が多いところでは2〜3日毎に産卵状況を調査し、産卵株率が80%を越えた日(産卵最盛期)に防除する。産卵状況を調査できない場合は、下表の例年の産卵最盛期を目安に適期防除に努める。
 A イネカラバエに対する茎葉散布の防除効果は、防除適期である産卵最盛期を失すると著しく低下するので散布時期に注意する。
 B 昨年、傷穂の発生が多かった地域では、防除適期の幅が広く(産卵最盛期〜10日後)効果が高いジメトエート粒剤を10アール当たり2kg水面施用して防除する。

【 コバネイナゴ 】
 @ 7月2〜4半旬のふ化終期に防除する場合は、畦畔(農道、水路の雑草も含む)及び水田の畦畔際2〜3mに薬剤を散布する。

【 斑点米カメムシ類 】
 @ カメムシ類の生息密度を低下させるためには発生源となる雑草の刈り取りが特に重要になる。
  草刈りの時期としては6月下旬から7月中旬にかけて雑草が開花・結実しないように行い、遅くとも水稲の出穂2週間前までに終える。出穂期間近の草刈りは、逆にカメムシ類を水田に追い立てることになるので注意する。
 ヒエ類の発生田ではカメムシ類が誘引されて、斑点米の発生率が著しく高まるので、ヒエ類の防除を徹底する。

【 その他の病害虫 】
 @ フタオビコヤガの発生が例年多いほ場では、県農作物病害虫防除基準に準じて適期防除に努める。防除適期は7月上旬である。
 A ばか苗病の発生は全般に少ない見込みであるが、徒長あるいは枯死した罹病株がみられる場合は、罹病株を出穂前に抜取り、土中に埋めるか焼却して、出穂後の籾への感染を防止する。
 B 長距離移動性害虫であるセジロウンカ、コブノメイガの飛来時期は、例年、7月中旬以降であり、今のところ発生時期、発生量の予測はできないが、今後、発表される予察情報に注意し、適期防除に努める。
 C イネハモグリバエ第2世代幼虫の発生は、全般に少ない見込みであり、ほとんどの地域で防除は不要と思われるが、例年発生の多い地帯では、県農作物病害虫防除基準に準じて適期防除に努
 める。
 D ニカメイガは、近年の発生状況から、本種単独の防除が必要となるほ場は極めて少ないと思われる。しかし、局地的には被害程度の高い地点がみられ、それらの地点ではやや増加する傾向も
  みられる。したがって、前年の発生が目立ったほ場では、出穂10日前に連続50株5か所程度を調査し、被害株率が4%以上の場合には、出穂10日前と出穂始め〜出穂期の2回防除する。被害株率が4%未満の場合には、出穂始め〜出穂期に1回、他病害虫と同時防除する。



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